こんにちは。IELTS講師の藤本です。
IELTSの学習を開始した人が設定する目標として多いのが、オーバーオールスコア6.5または7.0という水準です。
そこで、今回は独学でIELTSオーバーオールスコア7.0を獲得するための戦略と勉強法を一気にまとめてみたいと思います。
1.IELTS7.0の難易度
まずIELTSを受験したことがない方のためにIELTSオーバーオールスコア7.0を獲得するとはどの程度の難易度なのかを見ておきましょう。
他の英語試験との比較
最初に見るのが、他の英語検定試験との比較です。
英検、TOEIC、TOEFLを受験したことがある場合は、以下が参考になるでしょう。
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 |
9.0 | 118-120 | ||
8.5 | 115-117 | ||
8.0 | 110-114 | ||
7.5 | 102-109 | ||
7.0 | 94-101 | 1級 | |
6.5 | 79-93 | 950- | |
6.0 | 60-78 | 850-945 | 準1級 |
5.5 | 46-59 | 550-845 | |
5.0 | 35-45 | 400-545 | 2級 |
4.5 | 32-34 | -395 | |
4.0 | 準2級 | ||
3.5 | |||
3.0 | 3級 | ||
2.5 | |||
2.0 | 4級 |
IELTS7.0とは、TOEFLで94-101、TOEICでは950以上、英検で1級程度の水準と考えてもらうと良いかと思います。
平均点とスコアの分布
次に、日本人のIELTS受験者の平均スコアを見てみましょう。
IELTSの主催団体が公開しているデータがあり、それを見ると、日本での受験者の平均スコア(2019年)は以下の通りです。
リスニング | リーディング | ライティング | スピーキング | オーバーオール | |
アカデミックモジュール | 5.9 | 6.1 | 5.5 | 5.5 | 5.8 |
ジェネラルトレーニングモジュール | 6.0 | 5.6 | 5.6 | 5.8 | 5.8 |
(参考:https://www.ielts.org/teaching-and-research/test-taker-performance)
このことからIELTS7.0は受験者の平均よりも1.2程度上ということが出来ます。
もう1つ、受験者のスコア分布のデータがあるので見てみましょう。
日本での受験者のうちどのスコアが上位何%に当たるかが分かります。
IELTSスコア (オーバーオール) | アカデミック モジュール | ジェネラルトレーニング モジュール |
8.0以上 | 上位1% | 上位2% |
7.5以上 | 上位4% | 上位7% |
7.0以上 | 上位12% | 上位14% |
6.5以上 | 上位27% | 上位27% |
6.0以上 | 上位50% | 上位49% |
(参考:https://www.ielts.org/en-us/research/demographic-data)
これを見るとIELTS7.0はアカデミックなら受験者のうち上位17%、ジェネラルなら上位23%に当たるスコアということになりますね。
IELTS7.0の難易度はおよそつかめたでしょうか?
難易度については以下でも詳しく説明していますので、気になる方はご覧ください。
2.スコア戦略
IELTSオーバーオールのスコアはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションの平均で表現されます。
従って、一口にIELTS7.0と言っても4つのセクションのスコアは様々なパターンがあります。
どのパターンを目指すかによって、セクションごとに投入すべき時間も変わってくるため、ここで目指すべきスコアのパターンを決めておきましょう。
スコア戦略としては大きく3つのパターンが考えられます。
全方位型
全セクションの最低スコアを求められている場合は、否応なく全セクションのスコアを上げていく必要があります。
4セクションとも穴を作らずにスコアを揃えていきます。
例えばオーバーオール7.0、各セクション6.5以上が求められるなら
リスニング 7.0
リーディング 7.0
ライティング 6.5
スピーキング 6.5
のようなイメージです。
この場合、最難関のライティングのスコアメイクが最後に残るケースが多くなります。
LR牽引型
オーバーオールのスコアだけが求められており、日本で主に英語教育を受けてきた場合に狙いやすい形です。
IELTSの4セクションの中では比較的リスニングとリーディングのスコアは伸ばしやすいです。
そのリスニング・リーディングの2セクションでハイスコアを出し、全体のスコアを引っ張る戦略です。
オーバーオール7.0を目指すなら
リスニング 7.5
リーディング 7.5
ライティング 6.0
スピーキング 6.0
のような感じです。
LS牽引型
オーバーオールだけのスコアを求められており、帰国子女や、海外で教育を受けている人など目よりも耳と口で英語を学んできた場合に狙いやすい形です。
リスニングとスピーキングで全体スコアを引っ張り上げる戦略です。
オーバーオール7.0を目指すなら
リスニング 7.5
リーディング 6.5
ライティング 6.0
スピーキング 7.0
のようなイメージです。
どのパターンを目指すかを明確にしておきましょう。
ではここから具体的な勉強法を見ていきます。
3.基礎固め
まずIELTSの対策は、「基礎固め」と「各セクション別対策」に分かれていると認識しましょう。
基礎は4セクションすべてに共通する対策で、IELTS以前に英語とはどのようなものかを理解する段階です。
この基礎なくしてセクション別の対策を行ったところで大きな成果は出ません。
ということで、IELTSの対策はまず基礎から始めていきましょう。
基礎は大きく「単語」と「文法」で出来ています。
「文法」についてはさらに「インプット系文法」と「アウトプット系文法」で対策が異なるので、分けて考えます。
単語の暗記
すべての英文は単語の羅列で出来ています。
単語が分からなければ英文は理解できないし、英語で書いたりしゃべったりすることも出来ません。
なので、何はともあれ最初に取り組むべきは単語対策ですね。
IELTS7.0のスコアを獲得するためには単語力はあればあるほど良いですが、最低限の数としてはおよそ3,000単語と考えます。
単語の覚え方
この3,000ほどの単語を、毎日コツコツ10単語づつ暗記するのではなく、1か月、遅くとも2か月ほどで一気に覚えてしまいます。
そうすることで、英語の土台が出来上がります。
1か月で3,000単語なんて無理、と考える人も多いですが、それは単語の覚え方を知らないだけです。
人間には数秒だけ覚える短期記憶という機能があり、これを何度も繰り返すことで長期的な記憶に変わっていきます。この特性を利用します。
具体的には以下で詳しく説明していますので、書かれている通りに実施してみましょう。
1か月では難しくても、2か月あれば十分に覚えられます。
単語暗記の教材
単語暗記に使う単語帳は、以下の条件を満たすものが良いです。
- IELTS7.0レベルの単語を収録している
- 単語と日本語訳がリスト形式で並んでいる
この2つを満たせばどの単語帳でも良いですが、バランスが良いのは以下のものです。
文法の理解
単語に続いて行う基礎固めが文法の学習です。
文法はインプット系(リスニング・リーディング)で扱う文法知識と、アウトプット系(ライティング・スピーキング)で扱う文法知識が若干異なりますので、それぞれ別に対策していきます。
インプット系文法の理解
インプット系文法はリスニング・リーディングで、返り読みせずに前から読んで一度で英文を理解するための文法知識です。
これは「知らない構文パターンを減らしていく」という意識で取り組んでいきます。
例えば動詞の過去形は、文章の中で「述語」になるケースと「過去分詞」になるケースがありますが、これを見破るのが苦手な人は、それを見破るためのコツを学んで、両者の英文を見比べながら感覚を養っていきます。
that節があったときに「名詞節を率いるthat節」「関係代名詞のthat」「同格のthat節」の3種類の候補がありますが、それをうまく区分出来ない場合は違いを学んだうえで、3つの英文を見比べながらその違いを認識できるようにしていきます。
このようにしていくと「自分が知らない構文」に出会う確率が減っていきます。
そうすると、英文を返り読みせずに理解できるケースが増えていきます。
アウトプット系文法の学習
アウトプット系の文法は、ライティングやスピーキングで英文を作ったときに、その内容が相手にきちんと伝わるようにするための文法知識です。
これは「文法ミスをしても自力で気付ける範囲を広げる」という意識で取り組んでいきます。
例えば主語が単数形だったときの述語のsが抜けてしまう場合、sが抜けた英文を見て、それにsをつけていく(添削する)作業を続けていきます。
「関係代名詞」と「関係副詞」の区分がつかない場合、その違いを理解した上で、「関係代名詞」であるべきなのに「関係副詞」を使ってしまっている英文を見て、それを「関係代名詞」に修正していく(添削する)作業を続けていきます。
これらの作業を続けると、やがて間違った英文を見たときに、「気持ち悪い」という感覚が生まれるようになり、自力で英文ミスに気付けて修正できるようになります。
文法の教材
このようなインプット系文法、アウトプット系文法の知識やスキルを高めるには、
- 解釈を間違いやすい英文
- 文法ミスを含んだ英文
だけを集めて、それを使ったトレーニングをしていくことが有効です。
しかし、このような英文題材はあまり世の中にありません。
そこでそれらを集めたのがIELTSブースターパックです。
このような題材が必要な場合はこのブースターパックを活用頂ければと思います。
では続いてセクション別の対策を見ていきましょう。
4.リスニング対策
IELTSのリスニング対策は2段階で考えます。
そもそもの「リスニングの精度を高める段階」と「IELTS特有の設問の正解率を上げる段階」です。
ただリスニングはテクニック的な面が少なく、リスニングで精度高く内容が理解出来れば基本的にスコアは獲得できます。
従って、一段階目のリスニング精度を高めることがずっと重要です。
1段階目のリスニング精度を高めるトレーニングは「清聴」と「多聴」の2つです。
2段階目の正解率を高める対策としては「問題先読み」「スペル対策」「引っ掛け対策」の3つです。
リスニング精度を高めるトレーニング
精聴・シャドーイング
リスニング精度を高めるための1つ目のトレーニングが精聴です。
これは具体的にはシャドーイングになります。
シャドーイングとは耳から聞こえる音を0.5秒遅れぐらいで口から出す方法です。
シャドーイングの一番の目的は、「頭の中に入っている単語や構文のパターン」と「聞こえてくる音」とをつなげる脳の回路のスピードを高めることです。
つまりこれがリスニングの瞬発力を高めることにつながります。
この目的を達成するためにはシャドーイングを以下のルールで行うことが必要です。
- 知っているスクリプトで行う
- 100%の精度になるまで繰り返し行う
- 少なくとも1週間連続で毎日行う
逆にこの3つをクリアすると早ければ1週間程度で効果を感じることが出来ます。
具体的にどのような手順で行うか、なぜこの3つが重要かは以下の記事を見てみて下さいね。
多聴
リスニング精度を高めるための2つ目のトレーニングが多聴です。
これは毎日違う音源を一定時間集中して聞き続けるというトレーニングです。
多聴の目的は集中の持久力を高めるためです。
この目的を達成するために以下のルールを徹底します。
- 1日20分集中して聞く
- 途中で分からないところがあってもすぐに次のセンテンスから集中力を取り戻すように頑張る
- 毎日継続する
このために多聴の音源としてベストなのが英語ニュースの音源です。
毎日違う新しい音源を集中力を持って聞くようにします。
正解率を高める対策
問題先読み
IELTSリスニングで正解率を高めるために絶対に必要なのが、問題の先読みというテクニックです。
問題が先読みできれば流れてくる英語の中で何を聞き取ればよいかのポイントが明確になるので、正解率が大きく上がります。
リスニングセクションでは問題を先読みする時間が与えられます。
しかし、そこで言われた通りの時間を使うとなかなか全問の先読みが終わりません。
そこで問題先読みには少し戦略が必要になります。
詳しくは以下をご覧ください。
引っ掛け対策(選択肢系対策)
IELTSリスニングの問題は大きく「選択肢系の問題」と「空欄補充系の問題」に分かれます。
多くの受講生が苦手とするのが、選択肢系の問題です。
この選択肢系の問題で正解率を落とす一番の理由が、音源の中にある情報を少し違った形で選択肢に表示していて引っ掛けさせるというケースです。
なので、この引っ掛けの傾向をあらかじめ知っておくと選択肢系問題の正解率を上げることが出来ます。
スペル対策(空欄補充系対策)
空欄補充系の問題で正解率を落とす原因の1つが、スペルミスです。
特に間違えやすい単語はあらかじめきっちり覚えておく必要があります。
間違えやすい単語はいかにまとめてあります。
5.リーディング対策
IELTSのリーディング対策は3段階で考えます。
そもそも「英文解釈の精度を高める段階」「設問の正解率を高める段階」があり、最終的に「本番でスコアを高めるためのテクニック」を使うことでスコアを最大化します。
1段階目の英文読解精度を高めるトレーニングは「単語暗記」「構文把握」「パラグラフ構造把握」の3つです。
2段階目の正解率を高める対策としては「情報探索力」「設問タイプ別回答力」の2つです。
3段階目のスコア最大化のためのテクニックは「最適な設問取り組み順序」「タイムマネジメント」「キーワード推測」の3つです。
英文読解精度を高めるトレーニング
単語暗記
単語暗記は基礎固めのところでも説明しましたが、英語の基礎になります。
3,000単語を基礎としてしっかり覚えましょう。
構文把握
これも基礎固めで出てきましたね。
知らない構文を減らしていけばその分構文で引っ掛かることが無くなります。
パラグラフ構造把握
リーディングでよくある問題の1つは、「1文1文の意味は分かるけど、全体として何を言いたかったか分からない」という場合です。
この状態になると、同じパラグラフを何度も読まないと内容が理解できなくなります。
この課題はパラグラフ全体で何を言いたいかが理解できると解消します。
そのためにはパラグラフ構造を理解するスキルが重要です。
英文は日本文とは違い、かなり明確な構造があります。
その構造を理解するトレーニングをすると1文1文が著者の主張をサポートするために存在することが理解出来て、長文読解がかなり楽になります。
具体的なパラグラフ構造の捉え方は以下をご覧ください。
設問正解率を高める対策
情報探索
IELTSリーディングで必須なのは、設問で問われている情報を本文から探索する力です。
特にIELTSの場合、設問文で使われている単語と、本文で使われている単語がパラフレーズされているケースが多いので、単純に同じ単語を探せばいいという訳ではありません。
このため
- 事前に問題を読んでその情報を探しながら読むこと
- 単語で探すのではなく、情報を抽象化して意味で探す
この2つが重要です。
設問タイプ別回答力
IELTSリーディングはいくつかの設問タイプに分かれます。
そのタイプごとに得意・不得意がある場合、不得意なタイプを重点的に取り組むと良いです。
例えばTrue/False/Not Given問題は、設問の意味を取り違えているケースがあり、それを正確に理解すれば、正解率が上がります。
各設問タイプごとのポイントは以下をご覧ください。
スコア最大化のテクニック
最適な設問取り組み順序
IELTSリーディングの本番で一番の問題は、60分という制限時間内でなるべく多くの設問に答えることです。
そのためには2度読みをいかになくすかが重要です。
IELTSの設問には一定のルールがあり、適切な順番で設問に取り組めば、本文を二度読みすることなく、一度本文を読み終わればすべての設問が解き終わっている状態を作ることが出来ます。
その方法は以下をご覧ください。
タイムマネジメント
本番でスコアを最大化するもう1つの要素がタイムマネジメントです。
60分で解く問題を最大化するには、適切な時間配分が必要になります。
これは受験者の心理に反する戦略を取らなければならないので、あらかじめそのルールを決めておき、本番ではそれに沿って行う必要があります。
具体的には以下をご覧ください。
キーワード推測
単語をどれだけ覚えても、IELTSで本文を読んだときに分からない単語が含まれることもあります。
しかもその単語がキーワードだった場合、本文の意味がほとんど取れないことになります。
なので、試験中、分からない単語を推測する力が必要になります。
しかし、キーワードに関しては大抵それを推測する方法があるので、それを覚えておきましょう。
具体的な方法は以下から。
公式問題集の4度読み
以上の知識を一通り理解した後に、実践のトレーニングが必要ですが、これを一度で行う方法が公式問題集の4度読みです。
これは公式問題集のリーディングセクションを使って行う方法で、同じ文章を目的を変えて4回読み直す方法です。
4回の目的はそれぞれ
1回目:初見の問題を解く
2回目:構文を意識して読む
3回目:パラグラフ構造を意識して読む
4回目:2度読みをせずに読む
詳しくは以下をご覧ください。
6.ライティング対策
IELTSライティングは4セクションの中でも最難関のセクションですが、3つの要素が重要です。
①減点されない設計
②減点されない記述
③制限時間内での完成
これを同時に達成しないと6.5以上のスコアは目指せません。
そこで重要になってくるのが
①減点ポイントの理解
②設計のパターン化
③定番表現の暗記
です。
「減点ポイントを理解」することで、減点されない設計と記述をすることができ、「設計のパターン化」をすることで、制限時間内での設計をすることができ、「定番表現の暗記」をすることで、制限時間内での記述をすることが出来ます。
ライティング採点基準の理解
採点基準は公開されているので、まずはそれを入手して研究してみましょう。
ライティングは
- 課題達成度
- 論理の一貫性
- 語彙力
- 文法・構文の正確性
の4つで採点されます。
これらの採点基準で何をすると減点されるかを知ることが重要です。
ライティング解答例の研究
設計のパターン化や、覚えるべき定番表現を知るためには解答例の研究が必須です。
設計面では設問タイプごとに
- パラグラフ構造
- その中での展開の順序
- 使っている切り口
などを研究し、記述面では
- 各パラグラフのセンテンスの箇所ごとに使われている表現(例えばIntroductionの最初の一文、結論の最後の一文など)
- うまいパラフレーズ表現
などを研究すると良いでしょう。
ライティングノートの作成と暗記
解答例を研究したら、それらを実際に覚えて、いつでも自分で使える状態にする必要があります。
このときに重宝するのがノートです。
ノートをうまく作ればライティングで必要な情報をかなり覚えやすくなります。
具体的なノートの作り方は以下をご覧ください。
添削の実施
ライティングは最後は添削が必要です。
添削の1つの目的は、自分としては完璧だと思うライティングがどれぐらいのミスや減点ポイントを含んでいるのか、それを理解するためです。
ここで時間ばかりを気にしたり、十分な品質のライティングにせずに添削するとその目的が達成できないので注意しましょう。
しっかり時間をかけて書いてみて、その評価を受けることによって、自分が完全だと思う水準を高めていきます。
7.スピーキング対策
IELTSのスピーキング対策は2段階で考えます。
設問に対する「内容と英文の組み立て」を行う対策と、「流暢さと発音」のための対策です。
1段階目の内容と英文の組み立てについては「ネタの準備」と「英文フレーズの暗記」という2つの作業が必要です。
2段階目の流暢さと発音については「英語脳・英語口を作る」という対策と「発音対策」の2つが必要です。
内容と英文の組み立て
ネタの準備
設問に対して答えを準備しているのと、その場で考えるのでは大きな違いがあります。
当然その場で考えるのが不利で、事前に準備している方が圧倒的に有利です。
スピーキングは出題される範囲が決まっているので、あらかじめどんなテーマなら何についてしゃべるかというネタを準備しておきましょう。
英文フレーズの暗記
ネタを準備するだけでなく、実際にしゃべる英文スクリプトも準備しておきます。
これはPart1、Part2で合わせて100問ぐらい準備しておくと良いです。
100問ぐらい準備しておくと、一通りのフレーズが出てきますので、それらを暗記しておけば、準備していない設問であっても、覚えたフレーズを組み合わせて回答することが可能です。
流暢さと発音
英語脳・英語口を作る
英語口を作るのは比較的簡単です。
1週間、毎日1時間英語をしゃべり続けます。
準備したスクリプトを口に出しながら暗唱していきます。
これを1週間続けると英語をしゃべる口の筋肉が鍛えられて、英語がしゃべりやすくなります。
また英語脳が出来上がるので、不思議と準備していなかった文章も、覚えたフレーズを組み合わせてしゃべれるようになります。
発音矯正
発音はそこまでシビアに考える必要はありませんが、気になる場合は発音矯正のコースを受けると良いです。
特にlとr、sとthなど日本人が苦手とする単語を矯正したり、日本語のように母音をはっきり発音しないようにするなどしていくと、英語っぽい発音ができるようになります。
8.本番対策
本番でベストコンディションで受験できるかはIELTSスコアを最大化するためにはとても重要な要素です。
少しでも良いコンディションで本番に臨むために試験1週間前からは以下のような取り組みを行うと良いです。
試験1週間前
基本的に新しいことに取り組むよりも、これまでやってきたことの復習や定着に時間を割いていきます。
特に前日まで伸びるものとして、
- ライティングの定番表現の暗記
- スピーキングの英語脳・英語口作り
があります。
この2つは是非ラスト1週間のスケジュールに組み込んでおきましょう。
試験当日
試験当日にできることは限られていますが、試験直前まで
- リスニングを集中して聴く
- ライティングの定番表現の暗記
の2つはやっておきましょう。
9.受験日の設定
受験日の決定方法
受験日ですが、まずは初回受験はなるべく早い日が良いです。
初回受験には多くの効用がありますが、その中で最大のものは、「自分の現在地と目的地とのギャップが分かる」ということです。
このギャップが大きいか小さいかによって、その後の時間の使い方もだいぶ変わりますので、なるべく早い段階で受験しましょう。
既に受験されたことがある場合、受験日の設定は以下の考え方で決めると良いです。
ということでとても長い記事になりましたが、IELTS7.0を目指すための戦略と勉強法についてまとめてみました。
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