【2021年版】IELTS対策のおすすめ参考書25冊の特徴と利用ガイド

こんにちは。IELTS講師の藤本です。

IELTSを独学する場合、参考書の助けは必要ですね。

しかし、最近はIELTS関連の参考書もかなり増えてきて、どれを選ぶべきか迷うことも有ると思います。

そこで今回は、市販の参考書の中からお勧めする25冊をピックアップし、それらの特徴と位置づけを書いてみたいと思います。

 

IELTS参考書の7分類

ここでは大きく7つの分野に分類します。

  • 問題集
  • 総合対策本
  • 単語集
  • リスニング特化型
  • リーディング特化型
  • ライティング特化型
  • スピーキング特化型

 

これらの7つの分野の関係性は以下の通りです。

まず、この中で重要度が高いのは

  • 問題集
  • 総合対策本
  • 単語集

です。

基本的にこれらは1冊ずつは購入した方が良いでしょう。

 

「リスニング特化型」「リーディング特化型」の参考書は数冊出版されていますが、書かれている内容や難易度、実際の試験への類似度を見ると、「問題集」と「総合対策本」を入手すれば十分にカバーできます。

現段階で出版されている「リスニング特化型」「リーディング特化型」の参考書を購入する必要性はそれほど高くないです。

 

「ライティング特化型」「スピーキング特化型」は、より多くの参考書が出版されていますが、こちらもライティングやスピーキングの試験傾向、基本的な戦略などの多くは「総合対策本」でカバーできます。

ただし、「総合対策本」は4セクションカバーする必要があるので、ライティング、スピーキングのサンプルアンサーの数や覚えるべき言い回し、文法の細かい点の説明までは限定的です。

そこで、まずは「総合対策本」で概要をつかんだ後に、多くの問題で数をこなしたい場合や、サンプルアンサーをたくさん研究したい場合、文法まで細かく確認したい場合などはライティング、スピーキングの特化型参考書を利用すると良いです。

このように「ライティング特化型」「スピーキング特化型」の参考書は「総合対策本」と補完的に利用するのが良いでしょう。

 

おススメ参考書一覧

各分野のおススメ参考書を一覧にしてみました。

ではそれぞれの参考書の特徴や使い方について説明していきます。

 

IELTS用問題集

IELTSに取り組むには、専用の問題集での取り組みが必須です。

対策を始めた最初の頃は、問題傾向や難易度を理解し、現在の実力を測る手段として、ある程度対策を進めた後は、本試験に向けた実力試しやタイムマネジメントのトレーニングツールとして活用します。

「公式問題集」をはじめ、いくつかの問題集が出ていますが、スコア別にお勧めする問題集を挙げてみます。

 

全スコア向け

全受験生必須!:IELTS公式問題集

全IELTS受験生必須の本です。

過去に実際に出題された問題なので、その形式、レベル感、傾向を知るのに最適の参考書になります。

新しいバージョンが出続けており、2021年1月時点での最新版は15です。

最新版から取り組んでいき、終われば1つ前のバージョンを使う、といった形で3冊分ほど消化すると良いです。

欠点として解説が無い、という点があったのですが、15からは購入者専用のウェブサイトでリーディングセクションの解説もダウンロードできるようになりました。

同じ15でもアカデミックモジュールとジェネラルモジュール、さらにリスニング音声付とそうでないもの、といった形でいくつかのバリエーションがありますので、間違いないように確認して購入しましょう。

 

初心者~目標スコア6.5まで向け

日本語の解説が充実:IELTS ブリティッシュ・カウンシル公認問題集


IELTS共同運営先であるブリティッシュ・カウンシルが出している問題集。

各セクションの練習問題と模試(いずれもアカデミックのみ)が掲載されています。

解説はリスニング、リーディングとも全文日本語訳がつくなど丁寧で、全文英語で書かれている公式問題集にとっつきにくい方はこちらの問題集でまずは感覚を養っても良いと思います。

 

ジェネラルも掲載:BARRON’S IELTS PRACTICE EXAMS

アカデミック6回分、ジェネラル6回分の模試が掲載されています。

ジェネラルの問題集は公式問題集を除けばあまり多くはなく、ジェネラル受験者には重宝します。

簡単ですが解説もあります。

問題のレベルは、本番と同等かやや易しめです。

 

目標スコア7.0以上向け

本番に向けた実力試しに:The Official Cambridge Guide to IELTS

アカデミック8回分、ジェネラル2回分の模試が掲載されています。

模試の解説はありません。

また問題のレベルも高く、場合によっては本番よりも難しめなので、初心者や実力が伴っていない人にとってはちょっと取り組みにくい可能性があります。

高得点を目指す方が力試しで解くと良いでしょう。

 

難問対策に:IELTS TRAINER

アカデミック4回分の模試が掲載されています。

シンプルですが、模試の解説もあります。

問題のレベルはかなり高く、本番よりも難しいと感じる問題も多いです。

 

総合対策本

総合対策本は、IELTSの全セクションを扱った参考書です。

問題集だけだと分かりにくい試験の全体傾向や対策を理解したり、全セクションの学習計画を作ったりするのに活用します。

主に「①IELTSの概要と傾向」「②戦略と対策」「③練習問題」という3つのパーツで出来ていることが多いですが、それらのバランスや難易度からスコア別にお勧めする参考書は以下の通りです。

 

全スコア向け

バランスが良い最初の1冊:セルフスタディIELTS完全攻略

IELTSの総合参考書の中では「①IELTSの概要と傾向」「②戦略と対策」「③練習問題」のバランスがよく、難易度も初心者レベルから中級者レベルまでカバーしています。

ボリュームも適切で、IELTSの4セクション全体の対策について学ぶなら最初に買って良い参考書です。

 

戦略を効率よく学ぶ:ターゲットバンド7

「①IELTSの概要と傾向」「②戦略と対策」「③練習問題」のうち、「②戦略と対策」にかなり焦点を絞った参考書です。

その分、ボリュームも薄いため、分厚い参考書が苦手な方はお勧めです。重要な点だけをポイントを絞って説明しているので、短期間でIELTSの対策を知ることが出来ます。

練習問題は少な目なので、他の問題集との組み合わせで使用することになります。

 

目標スコア7.0以上向け

実践的な戦略・テクニックが充実:はじめてのIELTS全パート総合対策

「①IELTSの概要と傾向」「②戦略と対策」「③練習問題」がバランスよく書かれていますが、特に「②戦略と対策」は他の参考書にはない充実度で、実践的なテクニックも多く紹介されています。

ただその分、情報が膨大なので初心者にとっては圧倒されてしまうかもしれません。

またテクニカルな内容が多いため、基礎が弱い方がこの内容だけを真似ても効果が薄いですが、既に基礎力がある場合は、スコアを高めるのには有効な対策が多数掲載されています。

 

必要な知識を網羅:IELTS完全対策&トリプル模試

全602ページで、現在出ているIELTS関連の参考書の中ではもっとも分厚い本です。

その分、情報の網羅度は高く、高得点に必要な知識まで含まれます。

ある程度基礎力を持った受験生が、残る穴をつぶす場面で使うと効果を発揮します。

持ち運ぶには重すぎる本なので、自宅での学習用です。

 

IELTS用単語集

IELTS対策に必要な単語を集めた単語集です。

全セクションにおいて単語力は必要なので、公式問題集と一緒に最初に揃えるべき参考書です。

以下から1冊か2冊揃えると良いでしょう。

 

全スコア向け

IELTS単語集の定番:IELTS英単語3500

IELTSと銘打った単語集は複数ありますが、2021年1月の時点では単語の難易度やボリュームの点で最もバランスが良いです。

リスト形式で単語を並べたもので、難易度が低い単語から高い単語まで扱っており、初心者にも使いやすいです。

例文もついており、音声もダウンロードできるなど覚えるための工夫がされています。

初心者はまずはレベル3まで、7.0以上を目指す場合はレベル4まで覚えれば良いでしょう。

欠点としては、英熟語が掲載されていない点です。

 

熟語もカバー:IETLS必須英単語4400

上記「IELTS英単語3500」と似たようなコンセプトの単語集です。

「3500」には掲載されていない英熟語が1100ほど掲載されているので、英熟語に自信がない場合はこちらを選択するか、上記「3500」とセットで使ってもよいかもしれません。

欠点としては、「3500」に比べると単語のレベル分けが大まかでどこまで覚えるかの判断がつきにくい点です。(「3500」が「スコア5.0/5.5/6.0/6.5/7.0/7.5以上」の6段階に分かれているのに対して、「4400」は「全員必須/5.5-6.0/6.5-7.5/それ以上」の4段階)

また336ページの「3500」に比べると421ページあり、厚みもあるため手に持って使ったり、持ち運びするには少し不便です。

 

非初心者向け単語集

文章で覚える:文脈で覚えるIELTS英単語

200語程度の英文を読み(聞き)ながら単語を覚えるというコンセプトの単語集です。

文脈でしか単語を覚えられない、という場合は試してみる価値はあると思います。

ただこういった英文で覚えるタイプの単語集の宿命として、単語のレベル分けは難しく、最初から高度な単語も多く出てきますし、前半にある単語ほど頻度が高い、というわけでもありませんので初心者にはあまり向いていません。

英文には音声もついており、割とゆっくりしたスピードではっきり発音してくれているので、多聴には向きませんが、シャドーイングの題材として使うのは有りかもしれません。

 

専門語をカバー:分野別IELTS英単語

物理、歴史、法律などの分野別に集めた単語集です。

各分野における専門用語を集めた感じで、単語のレベルはとても高く、初心者が最初から覚えようとすると挫折するレベルです。

専門用語よりも、一般用語を覚えるのが優先なので、まずは他の単語集で一般的な単語を覚えて、どうしても特定の分野に苦手意識がある場合に参考にする、という使い方が良いでしょう。

 

ライティング特化型参考書

IELTSライティング専用の参考書はいくつか出ていますが、上記の総合対策本でライティングの重要ポイントや対策などはかなりカバーされています。

従って、総合対策本を持っている場合は、ライティング特化型参考書は必須という訳ではありません。

ただ、総合対策本はその紙面の関係上、問題やサンプルエッセイを数多くは掲載できず、また詳細な文法の説明は出来ないので、基本的な戦略は抑えた上で、数をこなしたい場合や、文法の説明が必要な場合に、ライティング専門参考書が活きることになります。

 

全スコア向け

サンプルアンサーの解説が充実:IELTSライティング完全対策

様々な設問タイプにおけるサンプルアンサーとその解説が書かれています。

特にサンプルアンサーの解説はかなり丁寧で、エッセイの型や、なぜその記述が必要かが分かるようになります。

半面、どういった表現を覚えなければならないか、といった体系化された知識という意味では下記の「実践IELTS技能別問題集ライティング」の方がまとまっています。

 

覚えるべき表現が充実:実践IELTS技能別問題集ライティング

各設問タイプにおいてよく使われる表現や、展開のパターンなどがまとめられています。

サンプルエッセイなどもありますが、その解説については上記の「IELTSライティング完全対策」の方が丁寧に解説されています。

 

目標スコア7.0以上向け

高得点を狙うために:IELTSスピーキング・ライティング完全攻略

スピーキング対策とセットになった参考書ですが、ライティングパーツは覚えるべき表現、単語の選択など、かなり細かい部分まで説明がされています。

初心者がこの参考書から入ると膨大な量で圧倒されてしまうかもしれませんが、ライティングスコア6.0-6.5ぐらいの方が壁を破って1つの上のレベルに行くには良い参考書です。

 

単語選択ミス・文法ミスをなくす:Common mistakes at IELTS Advanced

IELTSライティングでよく見られる単語・文法ミスを集めたものです。

日本人にとっては同じ意味に見える単語のニュアンスの違いや、やってしまいがちな文法ミスなどがまとめられています。

薄い本なので、短時間で読むことが出来ます。

ライティングの基本的な書き方は知っているけどスコアが突き抜けられない場合、一読する価値があります。

 

スピーキング特化型参考書

IELTSスピーキング専用の参考書はいくつか出ていますが、上記の総合対策本でスピーキングの重要ポイントや対策などはかなりカバーされています。

総合対策本を持っている場合は、ラスピーキング特化型の参考書を購入する必要性はあまり高くありませんが、数多くの設問をこなしたい場合に、スピーキング特化型参考書が活きることになります。

 

全スコア向け

モデルアンサーが充実:IELTSスピーキング完全対策

様々な設問タイプにおけるモデルアンサーが豊富に紹介されています。

モデルアンサーを見ながら自分の回答を準備することができるレイアウトになっていて、回答準備をするのに便利です。

半面、どういった表現を覚えなければならないか、といった体系化された知識という意味では下記の「実践IELTS技能別問題集スピーキング」の方がまとまっています。

 

覚えるべき表現が充実:実践IELTS技能別問題集スピーキング

各設問タイプにおいてよく使われる表現や、覚えるべき内容が一覧になっていて頭の中が整理しやすいです。

モデルアンサーもありますが、モデルアンサーを横目に自分の回答を準備するプロセスにおいては、上記の「IELTSスピーキング完全対策」の方が使いやすいレイアウトになっています。

 

目標スコア7.0以上向け

高得点を狙うために:IELTSスピーキング・ライティング完全攻略

ライティング対策とセットになった参考書ですが、スピーキングパーツも、スコア5点台の回答と、7点台の回答の違いなど、かなり充実しています。

スピーキングスコア6点台の方がさらに1つの上のレベルに行くには学ぶべきことが多い参考書です。

 

その他

以下はIELTS用の参考書ではありませんが、英語を学習するときに汎用的に参考になる本です。

文法の基礎を固める場合や、IELTS参考書だけだと限界を感じる場合に利用すると良いでしょう。

 

全スコア向け

英文法が苦手な方の入門書:英文法の鬼100則

文法の要点を感覚的につかめるように解説した本で読みやすくまとめられています。

初めて英語を本格的に学習する場合や、これまで文法が苦手で避けてきた場合は最初の入門書として良いと思います。

ただし、文法項目の網羅度は下記の「Forest」の方が高いです。

 

文法の総復習に:総合英語Forest

いわゆる文法書でそれなりのボリュームはありますが、文法書の中では理解しやすいように工夫されていて読みやすいです。

文法に苦手意識が無い場合は、上記「鬼100則」よりも体系立っているので理解しやすく、こちらをお勧めします。

 

目標スコア7.0以上向け

単語のニュアンスの違いを知る:発信型英語類語使い分けマップ

日本語訳で似たような訳になる単語も、それぞれニュアンスが違います。

日本人には分かりにくい単語のニュアンスの違いの説明に特化した1冊になります。

ライティングで6.0-6.5で低迷している場合、ニュアンスが違う単語を不用意に使っているケースもあるので、単語選択の意識を高めるには良い1冊です。

 

文法辞書として:ロイヤル英文法

「Forest」と同じ文法の参考書ですが、項目の網羅度では「Forest」よりも上です。

ただ分厚くて読みやすい本ではないので、学習していて分からない箇所があれば辞書的に確認する、という使い方が良いでしょう。

 

洗練されたライティングのために:スーパーレベルライティング

ライティングは同じ意味でもより洗練された表現があります。

ライティングで高得点を狙う場合は、そういった点にまで気を付ける必要があります。

そのためのライティングスキルを身につけることが出来ます。