こんにちは。藤本です。
先日こんなご質問を頂きました。
「リーディングに関して質問があるのですが、true, false, not given問題が苦手で、解答を見ても理解できないことが多々あります。」
このお悩みを抱えている人は結構いらっしゃるのではないかと思います。
何を隠そう、私も最初は同じでした。
答えを見ても、なぜFalseでなくて、Not Givenなのか、その違い、境界線が今一つ分かっていなかったんですね。
しかし、True, False, Not Givenの問題は、アカデミックモジュールでは最も出題率の高い質問形式です。
ここはしっかりと理解して、得点源にしたいところです。
この問題の一番ややこしいところが、「Not Given」という表現ですね。
これを文字通り「与えられていない」と考えてしまうのがFalseとNot Givenの境界線が分からなくなってしまう理由の1つです。
「与えられていない」と考えると
「Falseっぽいけど、直接書かれた情報はない」
という領域が出てきたときに、FalseなのかNot Givenなのかが分からなくなるんですね。
そこで、このNot Givenは「TrueともFalseとも言い切れない」または「TrueにもFalseにもなり得る」と考えましょう。
そうするとFalseとNot Givenの区分がはっきりします。
本文の情報から設問文の内容が100%違うことが分かる場合はFalse
本文の情報から設問文の内容が100%違うとは言い切れない場合はNot Given
となります。
例を挙げましょう。
例1
設問文:Aさんは日本を訪れた
本文:Aさんはフィリピンを訪れた
こうなっていた場合、Aさんがフィリピンを訪れたのは確実ですが、それ以外に日本を訪れたかどうかは判断できませんね。
訪れた可能性もあるし、訪れなかった可能性もある。
だからNot Givenです。
例2
設問文:Aさんは日本を訪れた
本文:Aさんはフィリピンを訪れたが、その他の国は訪れなかった
こうなっていた場合、Aさんはフィリピンだけを訪れたことになるので、日本には100%訪れていないことになります。
だからFalseです。
いかがですか?
例1は、「日本に訪れた」という内容と「フィリピンに訪れた」という内容が異なるからFalseとしてしまう方が多いと思います。
でも違います。
Falseは、設問文の内容が100%否定できるときだけなんですね。
逆に例2は、「日本に訪れたかどうか」が直接書かれていない、つまり「与えられていない」からNot Givenとしてしまう方がいると思います。
でもNot Givenを「TrueともFalseとも言い切れない」という定義で捉えると、直接その情報が与えられていなくても、100%否定出来る場合はFalseだと自信をもって答えられます。
ちょっとしたポイントなのですが、本番では0.5点を左右するポイントだと思います。
是非理解して、True / False / Not Given問題は得点源にして下さいね。
True / False / Not Given問題に限らず、IELTSリーディングはちょっとしたコツをつかむことで大きくスコアが変わることが多いです。
True / False / Not Given問題と同様に
「解答を見ても納得できない」
という方が多いのがパラグラフタイトルを選択する問題(通称Heading問題)です。
こちらもコツがあります。