同じ問題を4回読み直してリーディング力を強化する方法

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こんにちは。藤本です。

メリークリスマスですね。

ということは、今年も残すところ1週間ということですね。

年末に向けて、もうひと踏ん張り頑張りましょう。

 

さて、今日はリーディングについてです。

リーディングの練習というのは、同じリーディングの問題を何度もやるべきか、どんどん新しい題材に取り組んでいくべきか、悩ましいところですね。

リスニングで、何度も同じ音源を使う精聴と、新たな音源をどんどん使う多聴を組み合わせると良いように、リーディングもどちらもやるのが理想だと思います。

よくリーディングの問題を一度解いただけで終えてしまう人がいますが、これってちょっと勿体ないです。

リスニング音源を何度も聞いて使い倒すように、リーディングも何度も読むことで得られるものがあります。

 

ただし・・・・

一度読めば何となく内容は覚えてしまうものなので、ただ問題を解くだけだと、同じ題材を繰り返し使うのはあまり意味がありません。

毎回、その読み方や意識の持ち方を変えながら読んでいくと良いでしょう。

私がお勧めしているのは同じ問題を4回、目的を変えて読むことです。

その「4度読み」をご紹介しますね。

 

まず1回目は、普通に問題を解きます。

初めて見る問題に対して、知らない単語がある状態であっても、推測しながら読んでいく方法です。

これは、本番を想定して、本番と同じ環境で解く練習をする、という意味があります。

初見の状態というのは、最初の1回目しかありませんので、本番を意識して、時間も測って集中して実施していきます。

終わったら、解答を見て答え合わせをして、どのくらいの正解率かを把握します。

不正解箇所は、なぜ間違ったのか、どこを根拠にすれば正解が導けたかを確認していきます。

 

次に2回目に移る前に、作業を行います。

それは、本文、設問文にある分からない単語をすべて調べるということです。

2回目に読むときは、分からない単語が無いような状態にしておきます。

 

そして、2回目の読み込みを行います。

 

このときは、すべてのセンテンスの構文を取ることを意識します。

全てのセンテンスにおいて、主語と述語を完璧に一度で捉えられるように意識して読んでいきます。

このとき、文章の意味を理解しようとしたり、問題を解いたりする必要はありません。

ただひたすらに、センテンスの主語と述語を捉える練習をします。

それも頭から読んで、返り読みせずに構文を解釈することに神経を使います。

これは複雑な文章でも、楽に構文把握ができるようにするためのトレーニングです。

 

3回目は、各パラグラフの構造に意識を向けます。

トピックセンテンスはどれか?
その他のセンテンスは、そのトピックセンテンスをどうサポートしているか?

を解析しながら読むことに集中します。

特に、その他のセンテンスが、どういう観点でトピックセンテンスをサポートしているかをしっかり理解しながら読み進めます。

観点とは、例えば、トピックセンテンスで述べた内容の背景(理由)を説明している、とか、トピックセンテンスで述べられた内容の具体例を説明している、とか、トピックセンテンスで述べられた内容をさらに展開して、どのような影響があるかについて論じている、とかです。

これを各パラグラフごとにしっかりと解析していきます。

センテンス単位ではなく、パラグラフ単位で何を言わんとしているかを把握するトレーニングです。

パラグラフの構造はこちらも参考に↓

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ここまで3回読むと、単語、構文、トピックセンテンスは全て把握した状態になります。

その状態を作って4回目に臨みます。

 

4回目は、再度時間を測りながら問題も解いていきます。

このときに意識するのは、絶対に返り読み、2度読みをしない、ということです。

もはや、本文は全て理解出来ている状況のはずです。

だから返り読み、2度読みを絶対にしない意識をもって、頭から本文を読んでいき、本文を読み終わったときには全設問が解き終わっている状態を目指してください。

ここまでの準備があれば、当然出来ますよね。

一応、時間も測っておきましょう。

恐らく長文でも20分はかからないはずです。

2度読みをしなければそれくらいの時間で読み終われることを実感してください。

 

 

いかがでしょうか?

同じリーディングの題材でも、こうして意識の置き所によって4回くらいは新たな気持ちで読むことが出来ます。

こんな感じで、自分が強化したい箇所を明確に意識して勉強を行うのがスキルを身につけていくコツです。

是非試してみて下さいね。

それでは、また。

 

リーディングで必要な力はこちらをご覧ください。

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