IELTS受験はどういう間隔で受ければ良いか

こんにちは。藤本です。

 

「IELTSはどれぐらいの間隔で受験すればよいですか?」

というご質問をよく頂きます。

 

私は、初回受験に関してはとにかく早く受験することをお勧めしています。

その理由はこちらをご覧ください。

 

そして本日のテーマは、初回受験が終わった後、どのくらいの頻度で受験すればよいか、です。

この場合、出願や移民申請までに残された時間と、目標スコアと現状のスコアのギャップによって変わってきます。

いくつかのケースを挙げてみましょう。

 

ケース1:出願や移民申請の締め切りまであと3か月以内で、目標スコアまであと1セクションだけが0.5足りないという場合

残り必要なアップ幅もわずかで、かつ残り時間が少ない場合ですね。

この場合は、とにかく受験機会を増やすことを優先すべきです。

 

あと1つのセクションがほんのちょっとだけ上がれば卒業です。

上手く行けば今のままの実力でも、設問が易しめだったり、自分にとって得意なテーマが出れば、0.5ぐらいは上がることもあります。

 

ですので、受験機会があればあるほど卒業できる可能性が高くなります。

逆に1回の受験機会を逃せば、1回の合格機会を失われるのと同じです。

 

毎週受験しても良いぐらいですが、毎週だとさすがに大変、という場合は、2週間に1回ぐらいのペースが良いと思います。

 

ケース2:目標スコアまでオーバーオールで1.0ほどあるが、出願や移民申請の締め切りまであと3か月以内という場合

このケースは、必要なアップ幅が大きく、それでいて残り時間が少ない場合です。

正直、追い込まれた状態です。

 

もちろん1.0上げる必要を考えると、本来はじっくり対策を立てたいところですが、残り3か月を切った状態だと、受験機会を減らす方がマイナスとして大きいです。

 

ですので、ケース1に比べると、勝算は低くなりますが、それでも受験機会を減らすのは損です。

ガンガン受験していきましょう。

 

ペースとしてはケース1よりは少し遅く、月に1回ペースでの受験がお勧めです。

残り3ヵ月で月に1回、合計3回の受験機会を確保するようにします。

 

ケース3:目標スコアまでのギャップがオーバーオールで0.5~1.0ほどで、出願や移民申請の締め切りまであと半年ほどあるという場合

必要なアップ幅はほどほどで、で残り時間もほどほどある場合です。

この場合は少し落ち着いて課題の克服、本番に向けた対策をしていく時間を持ちましょう。

 

受験頻度としては、2か月に1回ぐらいがお勧めです。

 

2か月に1度受験して、成長度合いや課題を確認していきます。

2か月に1度くらいならモチベーションも保てるし、2か月あればそれなりに中期視点での対策をすることもできます。

残り半年なので、2か月に1度で、合計3回の受験が可能です。

 

これより長く3ヵ月に1度となると受験回数も2回だけになります。

オーバーオールで0.5~1.0上げるためには少し心もとない受験回数となります。

 

ケース4:目標スコアまでのギャップがオーバーオールで1.0以上、出願や移民申請の締め切りまであと1年近くあるという場合

必要なアップ幅も大きいけど、残り時間もたっぷりある、という場合です。

この場合は、じっくりと腰を落ち着けて、課題に対するトレーニングを積んでいきます。

ただし、受験機会は少なくとも3か月に1回は設けた方が良いです。

 

理由は以下の3つです。

1.3か月以上受験から遠ざかると本番の感覚が鈍る

2.3か月以上先の目標に対してはモチベーションが続きにくい

3.3か月以上成果を計らずに勉強すると、その勉強が正しいかどうかの検証をする機会がないことになる。3か月以上時間をかけて成果が出なかったとなるとその3か月が無駄になってしまうので、非常にリスクが大きい

 

特に3つ目の理由は大きいです。

よく受験を1年以上していない方がいらっしゃいますが、その方は1年間体重を計らずにダイエットに励んでいるようなものです。

どんなに時間があって、目標までのギャップが大きい方でも、少なくとも3か月に1回は受験をするようにしましょう。

 

まとめ

ということで、いくつかのケースにわけて、お勧めの受験ペースをまとめてみました。

私が様々な生徒さんとお話してきた経験で言うと、概して受験間隔が長すぎる方が多いです。

半年間受験していない方や、1年以上受験間隔が空いている、という方もよくいます。

 

例えば最後の受験から半年経っている場合は、その間、学習していた方法が正しいものだったかどうかを確認することが出来ないわけです。

これは時間の貴重さを知っている人にとってはとても怖いことです。

 

学習時間は無限にあるわけではありませんので、もっとも効率的にその時間を使えるように受験期間を設定して頂くと良いと思います。