こんにちは。藤本です。
今日は英単語の覚え方です。
特にリーディングのスコアが安定しない場合は、単語力が充分でない可能性があります。
逆に英単語力さえ一定以上あれば、スコアも伸びやすくなります。
私は、英語の勉強はあまり好きではありませんでしたが、英単語だけは英語の勉強を始めた初期の頃から頑張って詰め込んでいたので、留学した後でも、単語力だけはある方でした。
最終的には、半分日本語になっているような覚えなくても意味が分かる単語は除いて、4,000単語くらいは覚えていたと思います。
具体的には、以下の4冊の単語集はレベルに関係なく原則、全単語をおぼえました。
全てTOEFLの単語集ですが、今はIELTSの単語集があるのでこちらがいいかもしれません。
覚えなかった単語は、日本語の訳を見ても今までの人生で目にしたことが数回以下という単語くらいで、全部合わせても数十個程度だったと思います。
以下、私が実践した単語の覚え方です。
単語力強化のプロセスは5つに分かれます。
1.仕込み、2.記憶、3.短期維持、4.中期維持、5.定着化です。
順に説明します。
ステップ1.仕込み作業
まずその月を単語強化月間と決めて、1ヵ月間の時間の使い方で、単語力強化の優先度を「高」に設定します。
他のことは多少犠牲にしても、1ヵ月は集中して単語を極めると決めるわけです。
この強化月間内は平日は2時間、週末は6時間くらい単語強化のために確保したいところです。
次に単語集を1冊買ってきて仕込みの作業をします。
この仕込み作業はできれば時間がたくさん使える土日を使うといいと思います。
なので、単語集はその前の週の平日に買っておいて、強化作業は土曜日にスタートというのがベストのスケジュールですね。
まず最初に単語集を見て、その時点で既に意味が分かる単語と、日本語訳を見ないと意味が分からない単語に仕分けていきます。
単語集はどんどん書き込みをしていきます。
意味が分かって用済みの単語は用済みチェックを入れていきます。
このとき、1つの単語で2つ以上意味がある単語については、2つの意味両方とも覚えていきます。
なので、2つの意味がある場合は、2つとも分からなければ「分からない」単語として判断します。
2つ意味がある単語については、単語の横に「2」、3つ意味がある単語は「3」と数字を書き込み、その数字の分、意味があるということが分かるようにしておきます。
この作業を土日の2日間くらいで一気にやってしまいます。
ステップ2.記憶作業
ステップ2.以降、ステップ1.の仕込み作業で用済みチェックがついた単語は無視します。
心配せずともステップ1.の段階で用済みチェックがついた単語は1ヵ月経っても95%覚えています。
記憶作業はまず単語帳の1ページを開き、そのページに出ている用済み単語以外の単語と訳を一通り眺めます。
10単語あったら1-2分くらいでしょうか。この段階では、意味を知ることに重点を置いて、覚えようとはしなくてもいいです。
次に日本語訳の部分を隠して、ページの上の単語から順に単語を見て、訳が言えるか確認していきます。
単語の横に「2」とか「3」の数字を書き入れている単語は2つ以上の意味が言えるかも確認します。
上から順に見ていって、分からないところが出てくれば、あまり頑張らずに、訳を見ます。
そしてまた一番上の単語からスタートします。詰まったところで答えを見て、また一番上からスタート。これを繰り返すと、最初は7-8往復したところでページの最後の単語までたどり着くと思います。
こうして1ページ完了したら、そのページは卒業とします。
出来れば時間を測りながら、1ページ5分を目標に実施してください。
そして1つのページを卒業したら、そのページのことは一切忘れてOKです。(←コレとても大事なポイントです)
次のページに行きます。
この調子で、1日に200単語くらい行きます。
1ページ10単語を5分ずつで実施すると100分で200単語に到達です。
200単語くらい覚えたら、その日覚えた単語のことはさっさと忘れて、寝るなり次のことやるなりします。
ステップ3.短期維持作業
ステップ2.で覚えた200単語は、できれば翌日、遅くても翌々日くらいに、もう一度見返します。
ステップ2.と同じように1ページ単位で、最初にページ全体を単語と訳を確認します。
次に、上から順に意味を言えるかを見ていって、意味が言えないところで答えの確認→上から再チェック開始を繰り返していきます。
すると不思議なことに、昨日キレイさっぱり忘れてしまったはずの単語が案外定着していることに気付くと思います。
昨日が1ページ当たり7-8往復で卒業だったとすると今日は3-4往復くらい。昨日の半分以下の時間で200単語を一旦覚えた状態にすることができます。
そして、それが終わったらその200単語はキレイさっぱり忘れて、次の新たな200単語に挑戦です。
こうして毎日200単語の記憶作業と前日の復習を繰り返していきます。
平日5日間をこの作業に費やすと、1週間で1,000単語を一度覚えて、一度復習した状態になります。
週末の2日間は新たな単語は覚えません。
その週に記憶した単語の復習をします。
このペースで行けば1ヵ月、4週間あれば多少余裕を見たとしても3,000単語くらい制覇できます。
ステップ4.中期維持作業
ステップ3.までで一通り不安定ながらも一度は頭の中に単語の意味をぶち込んだことになります。
今度は、その記憶を中期的に維持していく作業です。
まず訳を隠して、単語をページの上から順にチェックしてきます。
不安なら最初に単語と訳をざっと眺めてからスタートしてもOKです。
1回で意味が分かれば正の字を書いていきます。
正の字がつかなかった単語、つまり意味が分からなかった単語は一度意味を確認して再度、単語だけ見て意味が言えるかを確認していきます。
1-2秒で答えが分からなければ、分からない単語として扱います。
2回目以降の確認で意味が分かった単語は正の字は書かないか、1回目で分かった単語とは区分できる形でチェックをしていきます。
最初の記憶、翌日の復習、その週末の復習に続く4回目の確認になりますので、正解率はぐっと上がっているはずです。
また意味が分からなかった単語だけを確認していくので、スピードはだいぶ速くなるはずです。
1週間で1冊を一巡するくらいのスピードがあれば理想です。
2週目に2巡目を実行。
3巡目くらいになると正の字がつく覚えられた単語と、いつまで経っても正の字がつかない苦手単語がはっきりしてきます。
でも実は、苦手単語がはっきりしてくるというのは良い傾向です。「この単語苦手だなー」という意識があれば、それがきっかけになって逆に覚えられることもあるからです。
ステップ5.定着化作業
ステップ4.までで、かなり単語力は強化されるはずです。ただ中には以下のような単語が入っているはずです。
A.何度見てもどうしても覚えられない単語がある
B.類似単語と間違える単語がある
C.単語集のページの中の場所や前後の単語の並びで覚えてしまった単語がある
D.一応覚えていても記憶に定着した自信がない単語がある
それぞれの対策法です。
A.単語と意味を結びつける手がかりを何でもいいので探します。
私が使っていたのは以下の4つです。
①語源
語源を調べると、そのエピソードと紐づいて記憶できるケースもあります。ただ語源の説明がピンと来なかったり、記憶に残りにくい説明の場合は、語源にこだわる必要はありません。
②実際に使われている例文
その単語を使った例文をインターネットで引っ張ってきて、例文ごと覚えます。
③その単語を使った会話
日常生活の会話の中で、その単語だけを英語にしてしゃべってみます。「この2つの味の違いはperceptible(知覚可能)だね」みたいな感じです。あまりやり過ぎると友達が会話してくれなくなります(笑)
④ゴロ合わせ
歴史年号のゴロ合わせみたいに単語のゴロ合わせで、いいものがありそうなら、それでもOKです。
antagonistic:敵対する
という単語が覚えられなかったときは、「アンタが嫌い⇒敵対する」と覚えてました。
B.類似単語と間違える単語は、類似単語とセットで覚えます。
単語集には類似単語で間違える単語の下に、その類似単語も書き加えて、記憶の確認をするときはその両方ともに間違いなく答えられるようにしました。
例えば
abandon:捨てる
abundant:豊かな
みたいに発音が似ている単語とか、
explode:爆発する
exploit:開発する
explore:探検する
みたいにスペルが似ている単語などは、よく間違ってた単語なのですが、並べて答えることで、よりしっかりと覚えることができました。
C.D.は、単語練習ソフトウェアが便利です。
ランダムで単語が表示されて、正解率が記録されて、正解率の低いものを優先的に表示できるようなソフトウェアはたくさんあると思いますので、好きな物でやるといいと思います。
最初からソフトでやると、登録する単語が膨大になりすぎるので、ステップ4.中期維持作業の3順目が終わった後くらいで、正の字のついていない単語を中心に登録していくと良いと思います。
以上、英単語の強化法でした。
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