こんにちは。藤本です。
何かを成し遂げたいときに、「こうすべきである」思い込むことは、良い面もありますが、悪い面もあります。
例えば、
「成功するには睡眠時間を削って頑張らなければならない」
という思いこみ。
どこかで誰かからそう言われたのだと思いますが、本当にそれが正しいのかはしっかりと検証する必要があります。
世の中には、たっぷり睡眠時間を取って、それで成功している人もたくさんいるわけですから。
それが極端になっていくと
「毎日、100回お祈りをしないと地獄に落ちる」
「家から出るときは、必ず左足から」
という、普通の人にとっては、奇妙で、非科学的に見えることも、信じてしまうわけです。
英語業界でもこれに近い思い込みがあります。
その1つが
「英語を学ぶには、ネイティブから学ぶのが一番良い」
という思い込みです。
これは一見もっともな意見に見えるし、実際にネイティブから習って上達した人もいるでしょうから、完全に間違っているとは言えないのかもしれません。
しかし、実際、冷静に考えてみれば、ネイティブから学ぶのが効率が良い人と、そうでない人がいる、というのはすぐに理解できると思います。
ネイティブから学ぶ場合、当然説明も英語、質問するのも英語になるわけです。
なので、リスニングとスピ―キングが不自由ない人は、ネイティブから学ぶのが効率が良いことだと思います。
しかし、リスニングもスピ―キングも中途半端な人がネイティブから学ぶ場合、どうなるでしょうか?
説明が半分ぐらいしか聞き取れない
↓
でも質問するのも英語でしなければならないから面倒くさい
↓
結局、よく分からないまま後で自分で調べようと思ってその場は終わらせるか、分かったと自分に言い聞かせて終わる
↓
でも完全には理解していないので、また同じ間違いをする
そんなサイクルにはまってしまいます。
また、物心ついたときから英語をしゃべれたネイティブスピーカーの感覚と、大人になってから語学を身につけようとする人の感覚が同じなわけがありません。
そのため、どうしても説明や教え方がうまく当てはまらないことが多いのです。
例えば、日本語を学びたい外国人が、あなたに日本語を教えて欲しいと言って来たら、どんな提案をしますか?
まあ、週に1回ぐらい、日本語で会話をしよう、って発想になるのが普通だと思うんです。
単語を1か月で3000単語覚えようとか、スピ―キングの決まった言い回しをパターンに沿って分類して覚えようとか、そんな発想ってまず出てこないですよね。
でも、大人になってからマスターしようと思うと、そういった勉強法が実は効率的だったりするわけです。
加えて、日本の英語教育がどのようなものかも、知っておく必要があります。
例えば、日本人は、学生時代に結構文法をしっかりやるので、違う国の生徒に比べると、文法の知識は結構あったりします。
でもネイティブスピーカーの場合、日本人が一般的に、どのくらいの知識を持っているかがよく分かりません。
そのため、もう知っているよ、という超基本的な文法事項を細かく説明してくれたり、逆に知らない内容を知っている前提で説明してしまったりします。
ということを考えると、特に初心者やリスニング、スピ―キングに自信がない人は、ネイティブよりも、大人になってから英語を身につけた人に学ぶべきだと思うのです。
今週日曜日トロントで日本語によるIELTSセミナーを行います。
ネイティブに習っているけど、今一つ伸びている気がしないという方、是非ご参加をお待ちしております。
詳細は以下からご覧ください。