こんにちは。藤本です。
IELTSの学習で私がお勧めしているのが、学習計画を立てることです。
細かめの学習計画を立てることで、
・残り時間を現実的に把握できる
・部分最適でない全体最適な時間の使い方が出来る
・何の勉強をするか迷う時間を削減できる
などの効果があります。
ところが、
「学習計画を立てるのが苦手で・・・」
「学習計画は何度立てても挫折します」
という方がいらっしゃいます。
そこで、本日は学習計画が上手く行かない人に向けた5つのチェックポイントをお伝えします。
1.そもそも計画を立てていない
実は一番多いのがこれです。
「学習計画が苦手で・・・」
ということを言い訳に、そもそも学習計画を立てようとしていない人が多いです。
計画を立てないのにそれが実施できるはずもありませんね。
あるいは計画を立てていても、それは頭の中で考えただけであったり、メモ書き程度に書いたものであったりすることもあります。
人間は忘れる生き物です。
一昨日の晩御飯で何を食べたかは覚えていないですよね?
計画も、毎日見て、その通りに実行しなければ無いのと同じです。
計画が苦手な方は、まずはしっかり計画を紙に書くことから始めましょう。
ちなみに計画には期限や日付が必須です。
期限や日付がない計画は、ほとんど意味がありませんので。
学習計画はどれぐらい具体的に立てれば良いか?についてはこちらを参考にしてみて下さい。

2.計画に盛り込んでいる量が多すぎる
計画を作るときは大抵モチベーションが高いときです。
IELTSの受験を決めたとき、結果が出て次の課題が明確になったとき、などですね。
このときに気をつけたいのが、計画に実現不可能なほどの分量を盛り込んでしまうことです。
モチベーションが高いときだから、つい張り切ってしまうんです。
ところが、これをやってしまうと、計画を実施したときに、実行が出来なくなり、いつしか計画が無かったものになってしまいます。
計画は常に実施できている「生きた」状態にしておくことが重要です。
計画と現実の距離が離れてしまうと「死んだ」計画になってしまいます。
これは思ったよりも重要です。
経験的には、2日連続で計画が実施できないと、その計画はもはや「死んだ」状態になります。
そうならないようにするためには、
1.計画は「絶対に実現可能」と思えるレベルまで実施内容を絞り込む
2.もし計画が実施できないと分かった場合はすぐに実現可能なレベルに修正を行う
ということです。
こちらの記事も参考にしてみて下さい。

3.目標や計画を忘れる
「学習計画を作ったけど挫折してしまう」という場合に意外に多いのが、「計画の存在を忘れてしまう」ということです。
正確には、頭のどこかには計画があることを認識しながらも、それを実施できない、あるいは実施したくない自分に言い訳するために
「計画を無かったことにしてしまう」
という心理状況です。
計画は初日は多くの人は実施できます。
2日目も実施出来ます。
ところが、3日目から脱落者が増えてきます。
1週間経った時に継続できているのはほんの一握りです。
そういうものです。
だから、みんな苦労するんですね。
その1つの対策をお伝えします。
それは、
強制的に学習計画や目標が目に入るようにしておく
ということです。
一番良いのが、毎日目を通す場所、例えば机の前の壁とか、部屋のドアに貼り出しておくことです。
目に付く場所に貼り出すとなかなか無視が出来なくなります。
そして、毎日中身を確認する習慣をつけることも重要です。
毎日必ず起きた直後に計画を見て、当日やるべきことを認識させて、寝る前に当日出来たことと出来なかったことを確認する、というルーチンを作るわけですね。
計画したもののうち、実施できたものを消し込んで行ったり、実施できなかったものに色を付けて行ったり、というのも効果的です。
このようにして、少なくとも1日に2度以上は目を通す習慣を1週間続けると、計画は実施できるようになります。
ちなみに、実施したことを消し込んだり、色付けするのはメンタルの安定にも有効です。

4.強制力がない
計画を実施できるかどうかは、結局は襲ってくる誘惑との闘いになります。
その誘惑に打ち勝てる強い人が計画を最後まで完遂できるわけです。
しかし、実は世の中のほとんどの人は、そんなに強くありません。
「自分は誘惑に負けない」
と思う人がいても、そうは思わない方が良いです。
むしろ最初に、
「自分は誘惑に負ける人間だ」
と認めてから、そこから対策を立てた方が現実的です。
この前提に立つと、色々対策が出てくると思います。
一番良いのは、他人の力を借りることです。
自力では無理なので、最初から他力を使うわけですね。
方法は簡単です。
他人に向かって宣言することと報告することです。
出来れば
「この人の期待は裏切れない」
と思う大事な人に向けて宣言したり、途中経過を報告したりします。
そうすることで、弱い人間は誘惑に打ち勝てるのです。
宣言してしまうと、もし出来なかったときに顔向けできない、というリスクばかり考えて実施できない人もいますが、安心してください。
ほとんどの場合、宣言された側はあまり覚えていません(笑)
にもかかわらず、覚悟をもって宣言した側はかなり鮮明に長期間、覚えているものです。
ということでこの方法は、リスクは低い割に効果的な方法です。
5.優先度がついていない
IELTSを学習している人は、ほぼ全員が「忙しい」と思っています。
学生には学生なりの、仕事をしている人にはその人なりの、専業主婦にも専業主婦なりの忙しさがあります。
学習計画に挫折する方の理由の1つとして、この忙しさに負けてしまうことがあります。
ここで、大切なのは優先順位の考え方です。
結論から言うと、私は、IELTSの学習は、ほとんどの仕事より優先すべきことだと思っています。
個人的には、IELTSの学習よりも優先すべきと考えられるのは
・誰かの命がかかっている場面
・数百人規模で迷惑がかかる場面
・家族の信頼存続の危機
・(学生の場合)学校卒業の危機
ぐらいではないかと思っています。
それ以外のほとんどの場面ではIELTS優先だと思っています。
なぜならIELTSの成否には自分の今後の長い人生がかかっているからです。
だから日常の仕事よりもIELTS優先。
上司に、部下に、友達に、多少の迷惑をかけてでも、IELTSに命を懸ける。
それぐらいで良いと思います。
もちろん他人に迷惑がかかる場面では、人間関係維持のために、それなりのフォローアップは必要です。
でも逆にそれぐらいの気持ちでなければ、IELTSのための時間は確保できないと思うのです。
まずはそういう覚悟を決めることです。
私自身もそう考えて勉強していました。

そこまで覚悟を決めていても、ときには突発的な仕事の依頼があって、どうしようもない場面もあると思います。
そのための対策としては、
計画の中に最初から予備日を設けておく
ということです。
週に1日は、突発的な何かが入ったときのための予備日にしておきます。
そういう突発事項があったときはそれが保険になりますし、なければその予備日を有効に使えばよいだけです。
しかし、突発事項もすべて受け入れていては際限がなくなります。
必ず週1日までと自分の中で上限を決めて、対処していくことが大事です。
まとめ
いかがでしたか?
「学習計画が実施できない」人のための5つのポイントを書いてみました。
1.そもそも計画を立てていない ⇒ 期限付きの計画を紙に書く
2.計画に盛り込んでいる量が多すぎる ⇒ 現実的な量に抑え、出来ないときは計画を修正する
3.目標や計画を忘れる ⇒ 強制的に目に入るようにしておく
4.強制力がない ⇒ 他人の力を借りる
5.優先度がついていない ⇒ 優先度を決めて、予備日も作る
これらに注意して、是非計画を最後まで完遂してみて下さいね。