こんにちは。藤本です。
最近、Twitterの運用を本格化しています。
先日投稿したツイートがこのようなものでした。
これ結構大事なポイントだったので、今回はこのことについて深堀してみます。
勉強できる出来ないは頭の良さで決まるって思ってますか?
違うんです。
勉強できる出来ないは勉強スキルを持っているかどうかで決まるんです。
そう、勉強はスキルなんです。
だから誰でも身につけることはできます。
そして、このスキルを持っている人は、IELTSだけではなくて、例えば他の言語を学ぶときでも、何か資格の勉強をするときでも、そのスキルを使って、人より効率的に学んで身につけることが出来ます。
例えば、どんなスキルがあるかはツイートの通り。
代表的なのが
1.課題を分割するスキル
2.パターン化・体系化するスキル
3.短期記憶を繰り返すスキル
です。
では1つずつ説明していきますね。
1.課題を分割するスキル
何か1つのことに取り組むときに、必ず課題があるわけですが、ポイントは全部を一度に取り組もうとしない、ということです。
例えば、泳いだことが無い人が、泳ぎたいときに、いきなり水に飛び込んだり、足がつかない深さで泳いだりしないですね。
泳ぐ、というスキルは、
1.息を止めて顔を水につける
2.足をつかないで水に体を浮かべる
3.足を動かして前に進む
4.手を動かして前に進む
5.息継ぎをする
といったスキルを統合して出来上がります。
これらをいっぺんにマスターしようと思っても出来ません。
でも、5つに課題を分解して、1つずつマスターしようと思えば、比較的簡単にできます。
1.であれば顔を水につける、という練習だけすればいいわけですね。
2.は足をつかずに水に浮かぶ練習だけ、それだけを徹底すれば1日もあればできるわけですね。
そんな感じで、課題を一度にすべてやろうとしないことです。
自分が対処できる大きさになるまで分解すること、そして、それを1つずつ集中して実施することが、大事です。
IELTSも同様で、いきなりオーバーオールのスコアを考えるのではなく、各セクションに分解し、さらにそこから細かい要素に分解していくことで解決策が見えてきます。
例えば、リーディングであれば、
・単語力
・構文把握力
・パラグラフ把握力
・設問の取り組み順序
・情報探索力
・設問タイプごとの回答力
・タイムマネジメント力
などに分解でき、さらに設問タイプごとの回答力は、
・True/False/Not Given問題
・空欄補充問題
・パラグラフタイトル問題
・選択肢問題
・リストマッチング問題
などに分解されますね。
このように課題は細かく分解して、そして対処できる範囲に分解出来たら、そこを一気に集中してマスターしてしまうのが早いのです。
2.パターン化・体系化するスキル
例えば覚えるべきことが10個あったとしたら、ただ10個羅列されても、覚えにくいし、覚えたところで、実際にその知識をアウトプットするときに使いにくいです。
そこで大切なのが、全体をパターン化・体系化するスキルです。
10個あるけど、それは全体として3つに分類できて、その3つの分類の中にそれぞれ3-4個のバリエーションがある、という話だったらどうでしょう?
だいぶ覚えやすさが変わってきますね。
例えば、パッと10個の絵を見せられて、それを10秒で覚えろと言われたときに
・ケーキ
・犬
・クッキー
・オレンジ
・ライオン
・馬
・桃
・ポテトチップ
・ぶどう
・りんご
という感じでランダムで並べられるよりも
おやつ
・ケーキ
・クッキー
・ポテトチップ動物
・犬
・ライオン
・馬果物
・オレンジ
・桃
・ぶどう
・りんご
と言った感じで体系化されていた方がずっと覚えやすいですよね。
IELTSで言えば、アカデミックライティングのTask1で円グラフが出たときに、シェアの表現を何度も使わなければならなかったとしたらどうでしょう?
全部同じ表現ばかり使う訳に行きません。
そのときに、
シェアを表す表現って2つあったな。確か
The share of X is 〇%
X accounts for 〇%
の2つだ。
という感じで覚えておくと本番でも表現が出やすくなります。
円グラフが出題されて、そこから表現を考えるよりも何倍も楽ですね。
3.短期記憶を繰り返すスキル
何かを覚えたいときは、一度で覚えられると思ったら間違いです。
体で体験したこととか、苦しんで苦しんで見つけた答えとかでない限りは、一度覚えたものは1週間以内にキレイに忘れてしまいます。
一昨日の晩御飯のメニュー覚えていないですよね?
先週読んだブログの記事や、SNSで目にしたことって忘れてますよね?
そんなものです。
だから、誰かに教えてもらったり、自分で勉強したことは、忘れていくのが普通なんです。
それも驚くほど短時間で。
これに対抗するには、覚える行為を繰り返すしかありません。
短期記憶を塗り重ねていくんです。
その塗り重ねが一定の厚さに達したときに、初めて長期に定着する記憶になります。
単語を覚えるときは、一度で全部覚えようとするのではなく、ほんの数秒だけ覚えておくつもりでクイックに覚えていきます。
その代わり、その行動を何度も繰り返すんです。
単語を1つ1つ書いて覚えようとする人もいますが、それは時間かかかる割に、繰り返しが難しいので、しばらく経つと忘れてしまいます。
それよりは、その場だけ覚えるつもりで、例えば5分で10単語を一旦覚えるけど、5分後には忘れてもいい、ただし、それを翌日に復習する、という方法の方が、全体の時間が短く、しかも定着率を高く保つことが出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英語の勉強というのは、英語の中身を理解することも必要ですが、実はそれを覚えたり、使えるレベルにするためには勉強スキルが重要であることが理解頂けたかと思います。
IELTSブースターパックではこうした「勉強のスキル」に焦点を当てた音声教材も入っています。是非参考にして頂ければと思います。