IELTSライティングよく間違える同格表現の4パターン

こんにちは。藤本です。

本日は、結構苦手な人が多い、同格の表現についてまとめてみます。

これは特にライティングで苦手な人が多いです。

 

まず同格とは、直前にある名詞の内容を説明したり言い換えたりする表現です。

日本語的には

「~という(名詞)」
「~である(名詞)」

という訳になります。

 

例えば、

「多くの人は、運動不足という状況に陥っている」

という文章では、状況を具体的に運動不足という表現で言い換えています。

これが同格の関係です。

 

他にも

日本の首都である東京は交通機関が発達している」

という文章では、東京日本の首都という説明で言い換えています。

 

このように「~という~」とか「~である~」という表現が同格と考えてもらうと良いです。

 

同格の表現

IELTSライティングにおいて良く使われる同格の表現は大きく分けて4つあります。

それぞれのパターンと、注意事項を説明してみます。

 

名詞, 名詞 ~

Tokyo, the capital city of Japan, has a high population density.
(日本の首都である東京は高い人口密度になっている)

これはカンマの前後の単語が同格の関係になっているというパターンです。

特にライティングでこの表現を使うときに、カンマの前後が同格にならない使い方をしているというシーンをよく見ます。

 

(×)In the supermarket, meat is packed in two types, plastic bags and paper boxes.

みたいな書き方です。

これは形上、two typesと、plastic bags and paper boxesが同格のような書き方になっていますが、当然この2つは同格の関係ではないですね。

 

(〇)In the supermarket, meat is packed in two types of containers , plastic bags and paper boxes.
(そのスーパーマーケットでは、肉はプラスチックケースと紙ケースの2つの入れ物にパックされている)

と書いて初めて、カンマの前後が同格の関係になります。

 

名詞 such as 名詞

People today often use some kinds of SNS services such as Facebook and Twitter.
(今日、人々はFacebookやTwitterのようないくつかの種類のSNSサービスをよく使う)

この表現を同格と言ってよいかは分かりませんが、ライティングではよく使う表現なので取り上げてみます。

 

このsuch asは具体例を示す表現として使われます。

形としては、必ずA such as Bという形で用いられ、Aを具体化したものがB、という関係になります。

上の例だと、SNS servicesを具体化したものが、FacebookやTwitterというわけですね。

 

これが、A such as Bという形になっていなかったり、Aを具体化したものがBという関係になっていないとNGになります。

(×)Children play outside such as baseball, basketball, and soccer.

という感じですね。

これはA such as BのAが無い表現になっています。

 

(〇)Children play outside sports such as baseball, basketball, and soccer.
(子供たちは、外で野球、バスケットボール、サッカーなどをして遊ぶ)

これでA such as Bの形になりましたね。

 

名詞+of ~、名詞+to 不定詞

I had the experience of climbing a mountain.
(私は山に登るという経験をした)

I made a decision to climb the mountain
(私は山に登るという決断を下した)

このように名詞の後ろに動詞を使って、「~という」「~である」という同格を表現したい場合は、of+動名詞か、to不定詞かを使います。

 

このときに、後ろにof+動名詞が来るのか、to不定詞が来るのかは、前に置く名詞によって変わります。

experience(経験)や、habit(習慣)はof+動名詞

attempt(試み)や、decision(決断)はto不定詞

他にもopportunityのように両方使う名詞もあります。

 

これをexperience to climbとか、decision of climbingとすると間違いになります。

どの名詞のときにof+動名詞で、どの名詞のときにto不定詞かは、それぞれ覚えていく必要があります。

 

基本的には

「今行っていることは動名詞」「これから行うことは不定詞」

という区分があるので、その動作が過去や現在のことなら動名詞、未来のことなら不定詞、という感じで区分していくと良いです。

 

名詞+that+S+V、名詞+関係詞+S+V

He found out the fact that the cause of the accident was a mistake.
(彼はその事故の原因がミスであるという事実を突き止めた)

He found that there were cases in which the cause of an accident was a mistake.
(彼は事故原因がミスであるというケースがあることを突き止めた)

このように、名詞の後ろにS+Vの節を使って、「~という」「~である」という同格を表現したい場合は、that+S+Vや、関係詞節を使います。

 

このときに、後ろにthat+S+Vが来るのか、関係詞節が来るのかは、前に置く名詞によって変わります。

fact(事実)やidea(考え)はthat+S+V

case(ケース)やsituation(状況)はin whichかwhereを使います。

 

これをcase that+S+Vとか、fact in which とすると間違いになります。

どんな名詞でも後ろにthat+S+Vが使えると思っている人も多いですが、同格のthatが使える名詞は結構限られています。

それぞれを覚えていきましょう。

 

同格に見えるけど実は同格ではない表現

さて、ここでついでに同格に見えるけど実は同格じゃない表現を見ておきましょう。

 

~のリスク

「タバコは彼らの健康面のリスクをもたらす」

というときに

(×)Smoking leads to the risk of their health.

と書いてしまう方がいます。

 

しかし、riskと、healthは同格の関係でも、所有の関係でもないため、ofでは結べません。

healthはriskが向かう先にあるものなので、

(〇)Smoking leads to the risk to their health.

にする必要があります。

 

risk ofの後ろに来るのは例えば「lung cancer(肺がん)」などのようなリスクの中身を示す表現ですね。

(〇)Smoking leads to the risk of lung cancer.

という表現であればOKでした。

 

~の利点

「インターネットを使うことの利点は大きい」

と言いたいときに

(×)Advantages that we use the Internet are large.

と書いてしまうケースが多いですが、これは間違いです。

 

Advantagesと、we use the Internetは、同格の関係ではないですね。

正確には

「インターネットを使うことによってもたらされる利点は大きい」

となります。

 

だから

(〇)Advantages which are brought about by the use of the Internet are large.

とする必要があるわけですね。

 

ということで、同格にまつわるよく見かける文法ミスをまとめてみました。

しっかり使い分けて表現力を高めていきましょう。