こんにちは。藤本です。
ここのところエンジェルス大谷選手が作った目標設定シートをマネして、IELTS6.5を目指すための72の実施項目を書いています。
第1回からご覧になりたい方はこちらからどうぞ。

今回は、コア8項目のうち、2つ目の項目
リーディング6.5獲得
をさらに細かい8つのサブ項目に分解してみたいと思います。
目次
リーディング6.5獲得のための8つのサブ項目
IELTSのリーディングセクションでスコアを獲るための8項目は以下の通りです。
では順に見ていきましょう。
サブ項目2-1 単語力向上
英文の最小単位は単語なので、単語が分からないことには英文は理解できません。
逆に出てくる単語がすべて理解できればかなり英文は読みやすくなります。
従って、リーディングのための対策の第一は、出来る限り多くの単語を覚えることです。
単語を覚えるのは、単語強化期間を作って、短期間で集中的に覚えるのが良いです。
方法論を知っていれば、1日200単語、1か月3,000単語の暗記も可能です。

サブ項目2-2 構文把握力向上
単語を理解できても構文が理解できないことには英文は理解できません。
特にIELTSで使われる英文には複雑な構文が使われることも多く、またそういったところに限って質問で問われたりします。
返り読みしてしまって時間を取ってしまうケースも、構文が理解できないことが原因であることが多いです。
そのため、構文を一度で正確にとらえる力をつける必要があります。
この構文をとらえる力を鍛えるには、
・文法を体系だって勉強すること
・複雑な構文を一定量読み込んで、即座に構文が理解できる範囲を広げていくこと
が大事です。

サブ項目2-3 パラグラフ構造把握力向上
単語も分かり、1つ1つのセンテンスは分かる、けど全体として何を言いたいのか分からない。。。
こんな症状はありませんか?
この症状にはパラグラフリーディングがよく効きます。
パラグラフリーディングとは、パラグラフの構造を捉えながら読んでいく読み方です。
ただ、この読み方は、通常、中学でも高校でも教えてくれません。
ヒントはパラグラフの予告文・目次の役割を持つトピックセンテンスを正確に捉えること。
そして、その先に何が書かれているかを予測しながら読んでいくことです。
「予測なんて出来ない」と思うなかれ。
トピックセンテンスも、その先の展開の仕方も数パターンに分類可能です。
それさえ分かれば、パラグラフリーディングはマスターできます。

サブ項目2-4 設問取り組み順序のマスター
設問の取り組み順序が不適切だと、本文を行ったり来たり何度も読み直さなければならない羽目になります。
時間が限られるリーディングのセクションでは、このような二度読みは致命傷になります。
IELTSの理想は「本文を一度読み終わったときに全設問を解き終えている状態にする」ことです。
この理想とIELTSの設問の特性を考えたときに、必然的に設問の取り組み順序が決まります。
設問タイプに応じて、本文を見る前に目を通しておくべき場所、本文を読み終わった後に読むべき場所が決まってきます。
これは知っているかどうかだけなので、マスターしてしまえばずっと活用できます。

サブ項目2-5 情報探索力向上
リーディングでは、原則設問を先に読んで、その設問に対する答え、またはその根拠となる箇所を探していきます。
何の目的もなく、ただ受け身で本文を読んでいくのと、ある情報を探しながら読むのとでは、頭に入ってくる率も、読解スピードも変わります。
そのため、しっかりと探すべき情報を意識して、本文を読んでいくことが重要です。
ただし、IELTSはパラフレーズが大好きです。
設問文に使われている単語がそのまま使われているとは限りません。
「単語探し」をしようとすると、パラフレーズされたときに見逃してしまい、何度も読み直すことになってしまいます。
あくまで「情報を探す」という姿勢で、本文を理解しながら読んでいくことが必要です。
サブ項目2-6 引っ掛け問題の回避
IELTSリーディングは、受験者の能力を測定する試験なので、素直で分かりやすい簡単な問題もあるし、難しい引っ掛け問題もあります。
もちろん高得点を狙うには、その引っ掛けパターンを理解して、より精度高く回答していくことが必要です。
例えば、IETLSリーディング特有の問題として、True, False, Not Givenの問題があります。
このFalseとNot Givenの違いが分かっていないといつまで経っても、「Not Givenに見えるけど実はFalse」という設問に引っ掛かります。

それから、空欄補充の問題も、ちょっとした確認で、引っ掛けを回避することが可能です。

サブ項目2-7 タイムマネジメント
IELTSリーディングにおいては、60分で40問を回答していくためにタイムマネジメントが重要です。
これはペースを守れ、ということもでもあるのですが、むしろ時間が足りなくなった時に、どのような心理で、どのように行動するかが大事です。
IELTSのリーディングは、平常心で読めば正解できる設問でも、ほんのちょっと焦りがあったり、集中力が欠けたりすると、とたんに正解率が下がります。
いかに、平常心を保てるように時間を配分するかを考えて、最適な時間配分で実施できるようにトレーニングしていきます。

サブ項目2-8 集中力の維持
リスニングでも集中力の維持という項目がありましたが、リーディングでも大事です。
リーディングは必ず設問の根拠が本文に書かれているので、読めさえすれば正解は導けます。
逆に、読むことをあきらめてしまったり、集中力を欠いてしまえば終わりです。
あきらめるパターンの1つが、本文の最初が難しくて頭に入らず、そのままその後もいい加減に読んでしまうことです。
しかし、これってかなりもったいないです。
実は本文が難しいときは設問が易しかったりするんです。
まさに「あきらめたものが負け」という世界です。

最後に
今回は、8つのコア項目の2つ目、「リーディング6.5獲得」を8つのサブ項目に分解してみました。(クリックすると拡大します)
次回は、3つ目のコア項目「ライティング6.0獲得」についてサブ項目に分解していきたいと思います。
