こんにちは。藤本です。
前回からエンジェルス大谷選手が作った目標設定シートをマネしてIELTS6.5を目指すための72の実施項目に書いています。
前回はコアの8項目について説明をしてみました。
今回は、コア8項目のうち、最初の項目
リスニング6.5獲得
をさらに細かい8つのサブ項目に分解してみたいと思います。
目次
リスニング6.5獲得のための8つのサブ項目
IELTSのリスニングセクションでスコアを獲るための8項目は以下の通りです。
では順に見ていきましょう。
サブ項目1-1 単語力向上
リスニングは単語の並びから意味を聞き取る行為ですから、まずはそれぞれの単語を聞き取り、どのような意味かを理解する必要があります。
リスニングはリーディングのように難しい単語はあまり出ませんので、覚える範囲はベーシックな単語だけでOKです。
ただし、当然耳で聞いて理解できなければならないので、発音も含めて覚える必要があります。
サブ項目1-2 構文把握力向上
単語が聞き取れたら、次はその単語の並びから、構文を理解しなければなりません。
これはしっかりと文法を理解するとともに、普段から構文を意識してリーディングをしたり、リスニングをしたりすることで鍛えられます。
リーディングのように分詞構文、倒置、省略など複雑な構文は少ないですが、関係代名詞や長い修飾語が来ても、確実に主語、述語、目的語などが取れる練習をしていく必要があります。
リスニングをするときは、最初の方は、意味を取るというよりは、構文を取ることを意識して聞いていくと良いです。
この構文を取ることが無意識に出来るようになると、リスニングの理解力は一気に高まります。
サブ項目1-3 聞き取りの精度向上
リスニングの場合、リーディングのようにどの単語もくっきりと見えるわけではありません。
冠詞のaやtheは非常に弱くしか発音されませんし、三単現のsや過去形のedもはっきりは聞こえません。
that, itのような代名詞, can, doなどの助動詞、at, onのような前置詞も慣れないと聞き取りにくいです。
さらにis, areのような構文の骨格をなす単語でも、あまり強く発音されないときは聞き逃すことがあります。
しかし、これらの単語が聞き取れないことで致命的に意味が分からなくなることがあります。
それらを精度高く聞き取るトレーニングが必要です。
トレーニングとしてのお勧めは、このブログでもよく紹介している100%シャドーイングです。
シャドーイングの精度を100%にまで高めることで、気を抜いていると聞き流してしまうような単語もしっかりとついていけるようになります。
サブ項目1-4 聞き取り分量の確保
聞き取りの精度が高まったら、今度はある程度聞き取りの分量を確保する必要があります。
多聴です。
シャドーイングは精度を高めるために重要ですが、どうしても限られた分量だけしか聞けません。
そこで多聴して、聞く分量を増やすことで、聞き取れる単語の幅や、無意識で理解できる構文の種類を増やしていきます。
お勧めは英語のニュースを聞くことです。
毎日違う内容が聞けますし、正しい英文を毎日聞くことができます。
サブ項目1-5 集中力の維持
IELTS本番で求められるのが、ド頭から集中状態に入ること、そして途中で、集中力を途切れさせることなく、最後まで集中して聞くことです。
これは普段から聞き流して英語を聞いていると、なかなかできません。
上記のシャドーイングは、その集中力を維持するのに良い方法ですが、多聴の場合も、最初から最後まで集中力を保つように努力していきます。
決して聞き流すことのないように。
また、途中で分からない単語や分からない構文が出てきたときに、そこで集中力が切れてしまいます。
それ自体は仕方のないことですが、次のセンテンスからはまた集中力を取り戻すようなトレーニングをしていきます。
そうすることで、集中力が一度途切れても、元に戻す力が高まります。
サブ項目1-6 問題先読みの精度向上
IELTSのリスニングは問題を精度高く先読み出来れば出来るほど、正解率を探せる可能性が高まります。
その意味で、問題先読みの精度向上は重要な要素です。
特に選択肢問題が多く続くと、時間が足らず最後まで読めなくなりますが、なるべくリスニングセクションの前半で先読みの貯金を作って、先の方まで読んでおくことが大事です。
サブ項目1-7 正確なスペリング
リスニングの穴埋め問題は、正確なスペリングが求められます。
せっかく聞き取れてもスペルを間違えたら不正解です。
そのため、普段から正確なスペルを覚えておく必要があります。
と言っても、それほど難しい単語は出ません。
基本的な単語のスペルを覚えておけばよいです。
特に出題頻度の高いものは本番前に一通り確認しておきましょう。
サブ項目1-8 パラフレーズの聞き取り
IELTS特有の傾向として、音源で出てくる単語と、設問の選択肢にある単語が異なる、というものがあります。
これは単に1つの単語を聞き取れたら正解できるような単純なものだと、本当のリスニング力が測定できないという考えからそうなっているものと思われます。
とにかく選択肢問題において、音源のスクリプトに出てくるそのままの表現が正解、ということは少ないです。
この傾向に対処するために、単語のパラフレーズ(言い換え)、構文のパラフレーズ(言い換え)の聞き取りに慣れていく必要があります。
これは過去問を使って感覚を養っていきます。
最後に
今回は、8つのコア項目の1つ目、「リスニング6.5獲得」を8つのサブ項目に分解してみました。
次回は、2つ目のコア項目「リーディング6.5獲得」についてサブ項目に分解していきたいと思います。