こんにちは。藤本です。
ここのところエンジェルス大谷選手が作った目標設定シートをマネして、IELTS6.5を目指すための72の実施項目を書いています。
第1回からご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
コアの8項目↓
今回は、コア8項目のうち、7つ目の項目
勝負強さ
を見てみたいと思います。
IELTSは4時間ほどの試験でこれまでの努力がすべて数値として判断されてしまいます。
こういう性質上、本番での勝負強さは必須です。
これまで様々な人を見てきた中で、本番で強いタイプの人と、そうでない人がいますので、勝負強さを少しでも高めるための項目を書いてみたいと思います。
目次
勝負強さのための8つのサブ項目
勝負強さのための8項目は以下の通りです。
では順に見ていきましょう。
サブ項目7-1 複数回の受験
IELTSは複数回受験ができる試験です。
勝負強さと相反する話かもしれませんが、結局のところ、複数回の受験をすることで、より高いスコアが出せる回が出てきます。
こういうと元も子もないですが、どんなに勝負強い人でも、1回の受験だけで成果が出る確率は高くありません。
それをカバーするのが、複数回の受験をして、少しでも高いスコアを出す確率を高める、ということです。
特に初受験で目標スコアを出すには、よほどその人の実力からして、目標スコアが低い場合以外は、至難の業です。
初回受験は様々な要素によって、実力が出ない可能性が高いからです。
IELTSに取り組まれる場合は、必ず複数回の受験を予定しておくようにしましょう。
サブ項目7-2 数稽古の実施
本番で見事に自己ベストを更新するようなアスリートは、それまで遊んでいて、ただ本番で勝負強さを発揮したということでしょうか?
決してそんなことはないですね。
本番で自己ベストを出すためには、その準備段階で、何度も何度も何度も同じ練習を繰り返しているはずです。
それが本番の緊張感・集中力と、周囲の後押し、ライバルの存在などによって、一気に自己ベストを更新する、という現象につながるのです。
IELTSでも、本番で力を発揮するためには、事前の段階で、練習問題を何度も何度も繰り返すことが必要です。
結果だけを見るのではなく、その結果に至るプロセスに目を向ける必要があります。
サブ項目7-3 過去問の研究
IELTSにおいて、本番の試験の類似度という意味で、過去問以上の教材はありません。
過去問を徹底して使いきった人が、本番でも緊張や戸惑いを感じることなく、平常心で受験することが出来ます。
しっかり研究をしていれば、
「あの問題と同じパターンだ」
「あの引っ掛けに似ているな」
という共通点を見つけることができて、その分落ち着いて本番でも取り組むことが出来ます。
サブ項目7-4 当日のシミュレーション
本番で力を発揮するためには、なるべく普段から本番に近い環境を作って、その環境に慣れておくことが必要です。
例えば、普段から夜型で勉強している人は、IELTS当日の早起きの環境では力が発揮しにくいです。
本番と同様に、普段から早起きにして、朝一番から集中力がマックスになるようにしていきます。
また過去問を解くときも、本番と同じ時間帯に、同じ時間を使って解いていくようにします。
本番と同じ流れに慣れておくことで、本番を平常心で迎えられるようにします。
サブ項目7-5 勝負モードに入る儀式を作る
集中力を高めたいときに、何かルーチンの動作とか、儀式を作るのは有効です。
例えば私の場合は、目をつぶって目の前に一本の縦の線をイメージします。
最初、その線がゆらゆら揺れているので、それがまっすぐ垂直に立つようにイメージします。
10秒ぐらいですね。
それが終わったら準備環境で、集中力がマックスになっていると自己暗示しておきます。
そんな感じで、集中状態に入る儀式を決めておくと、本番でも緊張感が和らぎます。
サブ項目7-6 難易度高めの英語に触れる
マラソン選手がよく高地トレーニングとかしますよね。
本番よりも厳しい環境に慣れておくことで、本番の環境が楽に感じるという効果がありますね。
IELTSで言うと、本番よりも難しいレベルの英語に触れておくことです。
超早口の英語に触れておくとか、抽象度の高い英文に触れておくとかですね。
そうすることで、本番の英語が易しく感じる効果があります。
サブ項目7-7 計画的な早めの行動
本番で結果を出すためには、準備が大切なのは言うまでもありませんが、その準備も時間が長ければ長いほど有利です。
試験本番1週間前になって、
「あれが出来ていない」
「これも必要だ」
と焦るのはよくあることです。
こうしたときにしっかりと計画を組んで準備してきていれば、1週間前になって焦ることは少ないです。
また、次回の試験で結果が出なければ、今年の留学は諦めなければならない、というギリギリの状態で結果を出す人はそう多くはありません。
そのためにどうすればよいかというと、いかにその「最後のチャンス」という状態に追い込まれないようにするかです。
受験のタイミングも、締め切りの日程から逆算してなるべく早めに受験予定を入れていくようにします。
サブ項目7-8 平常心の維持
本番では、普段の勉強時と違って、周りに人はいっぱいいるし、独特な雰囲気があります。
何だか周りの人たちが賢そうに見えます。
中には日本の会場なのに、受験生の中に、英語を流暢にしゃべっているネイティブらしき人も交じっていたりしますね。
しかし、その雰囲気にのまれると力が発揮できません。
なるべく普段通り、平常心を保って試験を受けるようにしましょう。
他人は他人、自分は自分です。
自分の実力を出せばその通りのスコアが出ますので、他人に影響を受けるなんてバカらしいです。
例えば、控室では、周りの人は見ずに、自分が持参したノートだけを見ておくとか、いつも聞きなれたリスニング音源を聞くなどして過ごしましょう。
そしていつも通り、平常心で試験が受けられるように集中しましょう。
最後に
今回は、8つのコア項目の7つ目、「勝負強さ」を8つのサブ項目に分解してみました。(クリックすると拡大します)
次回は、いよいよこのシリーズの最終回、8つ目のコア項目「心身の健康」についてサブ項目に分解していきたいと思います。