こんにちは。藤本です。
本日はIELTS初心者の方がどのようにIELTS対策を始めたら良いか、についてまとめてみます。
「まだIELTSを受験したことがない」
「どこから手をつければ良いか分からない」
という方が最短距離で学習を軌道に乗せ、スコアを上げる方法をご紹介します。
最初に大まかなスケジュールのイメージをご説明しましょう。
こんな感じです。
参考書入手
↓
本格的な対策開始
↓
初受験
↓
結果判明
↓
結果に応じたさらなる対策
最初に参考書を準備します。
IELTS受験のために最低限必要な参考書がありますので、まずそちらを準備していきます。
その後、本格的な対策を開始して、初受験を行います。
さらにその後に、結果が判明したら、その結果に応じたさらなる対策をしていきます。
ではそれぞれ説明してみましょう。
目次
参考書の入手
まず最初の実施頂きたいのが、必要な参考書の購入です。
全部で3冊です。
いきなりお金を使うことになりますが、これら3つについてはいずれどこかで必要になるものですので、最初の段階で必要経費と思って投資してください。
1.過去問(最新版)
IELTSの過去問です。
IELTSの傾向を知るためにはこれ以上ない題材になりますので、まずは最新版を1冊入手しましょう。
こちらはアカデミックモジュールの過去問です。
こちらはジェネラルトレーニングモジュールの過去問です。
2.単語帳
2つ目が単語帳です。
単語は初期の段階でまとめて暗記しておくことで、その後の対策が効率的になります。
IELTSの単語帳だけでも数冊ありますが、まずは1冊購入しましょう。
バランス・ボリュームの点から最初の1冊として以下がお勧めです。
3.IELTS対策本
3つ目はIELTS対策本です。
1つ目に挙げたIELTSの過去問については、問題の質は本番に最も近くて最高ですが、残念ながら解説がほとんどありません。
そこでIELTSの傾向や対策を解説した本を1冊入手します。
対策本も数多くありますが、1冊選ぶなら以下が分かりやすさとボリュームのバランスが良いと思います。
参考書を注文して入手できるまでの間
参考書をアマゾンなどで注文した場合、配送までに少し時間がかかると思います。
その間の時間も無駄にはしたくないので、無料ですぐにでも開始できる対策として以下を挙げておきます。
1.メールセミナーに登録
まずはメールセミナーに登録しましょう。
これは無料でIELTS対策の概要が分かるものなので、IELTS対策がどのようなものなのかを知るのに有効です。
2.本ブログで学習
このブログにはIETLS対策だけで600を超える記事があります。
これらを読んでもらえればIELTS対策については十分に知識を得ることが出来ると思います。
本格的な対策に入る前に読むと良いお勧めの記事は以下の2つです。
IELTSの難易度をイメージしてもらえると思います。

準備や環境の作り方、心構え、具体的な対策の進め方のスケジュールなどが分かると思います。

3.毎日リスニングする習慣を作る
IELTSに4セクションあるうちリスニングは
・力がつくまで時間がかかる
・継続しないと力が落ちやすい
という特性があります。
今後、IELTSを卒業する日までは毎日リスニングを聞くようにします。
時間は1日20分で良いです。
なので、その習慣作りとして、早速英語を聞く習慣を持ちましょう。
ひとまず初心者が最初に聞く英語ニュースとしておススメなのがNHKのABCニュース英語です。
1分程度の短い英文を、ノーマルスピードで、スクリプト付き・日本訳付き・字幕なし・スクリプト付きと4回繰り返して聞くことが出来るので、初心者がスタートするには良い題材です。
1つの動画が5分なので、1日2つぐらい聞いてみると良いでしょう。
こちらが十分に理解できる場合はNHK world news、BBCなどのニュースを1日20分程度聞くことを継続します。
これらはスマホのアプリで聞くことが出来ます。
参考書が入手できた日以降
1日目:過去問(リスニング、リーディング)を1回分実施する
過去問が入手できたら最初に1回分実施してみます。
これでIELTSの難易度、傾向を知ることが出来ると思います。
正解・不正解を確認して、どのぐらいのスコアになるかを確認してみましょう。
何問正解したらどのぐらいのスコアになるかは以下から確認下さい。

最初に実施すると、初心者であればほとんどの場合、まずは単語力の欠如を感じると思いますので、この後単語の暗記からスタートしていきます。
2日目:単語暗記をスタート
単語はあらゆる英語学習の基礎になりますので、ここから単語の暗記を最初に実施していきます。
入手した単語帳にある単語を1ヶ月で暗記するイメージです。
正しく実施すれば1ヶ月で暗記は可能です。
方法は以下にご紹介しています。

4日目:受験予約を入れる
本格的な対策を開始して4日目。
人によっては3日坊主になって「今日1日ぐらいサボってもいいだろう」と思ってしまう日だと思います。
そこで、この日に1つイベントを入れます。
それはIELTSの初回受験の予約です。
「まだ何も準備出来ていないのにいきなり受験の予約?」
と思うかもしれません。
でも、受験はとにかく早いうちに一度経験しておきましょう。
初回受験の目的はいきなり目標スコアを出すことではありません。(もちろん目標を越えればそれに越したことはないですが)
それよりももっと大事な目的があります。
それは、現在の実力を知ること、そしてIETLSの試験の雰囲気とか難易度を肌で感じることです。
この効果は計り知れません。
「受験料も高いしもったいないな、実力がついた状態で初回受験をしたいな」
と思う気持ちも分かりますが、自分の現在の実力と目標とのギャップを知らずに、その後長い時間かけて準備するのは、それこそ時間がもったいないです。
なぜなら現在の実力と目標とのギャップによって、その後の対策が変わってくるからです。
それを知らずに自分に合っていない対策をどれだけ続けても効果は薄いし、かえって遠回りになって時間がかかる、ということです。
ここは時間をお金で買う、という感覚で受験予約を入れてみて下さい。
本番の雰囲気を知って、自分のスコアと目標スコアとのギャップを知ってからがIELTS対策の本番です。
初回受験日は、早い方が良いですが、せめて単語学習を終わらせてからにしたい、ということであれば1ヶ月から1ヶ月半先にします。
このようにゴールを決めてしまってから、それに向けた対策を行う方が、モチベーション維持や集中力の維持には役立つことも、予約してしまえば実感できると思います。(予約しないうちは、この効果は実感できないでしょう)
1か月目:単語とリスニングに集中
受験予約を入れた後、最初の1ヶ月は単語暗記と毎日のリスニングに集中してください。
最初の1ヶ月のスタートダッシュが重要です。
ここでがっつり基礎を作っておけば後が楽になります。
逆にここをいい加減に過ごすと、長期低迷コースに突入です。
2か月目:IELTS対策本
1ヶ月が過ぎて、単語の暗記が一通り終わったら、受験までの残り時間で、IELTS対策本を読み始めます。
とりあえず初回の受験で、解答用紙を前に、何を回答すればよいのかすら分からない、という状況を避けるために、試験の形式や回答の仕方、評価ポイントなどを確認していきます。
特にライティングやスピーキングは過去問だけだと対策がしにくいので、何が評価されて、何が評価されないのか、どんなことに気をつけなければならないかの確認をするようにしてみて下さい。
1か月半後:初受験
予約した初回受験の日を迎えます。
この初回受験のゴールは、予約のときにもお伝えした通り、
・今の実力を知ること(目標とのギャップを知ること)
・試験の雰囲気・難易度を肌で感じること
です。
この2つが分かれば、十二分以上に投資した価値はあったと考えて下さい。
気負わず、平常心で、今の実力をそのまま見てもらうようにしましょう。
初受験日以降
結果が出るまでの間:単語、リスニング、IELTS対策本
ペーパー試験の場合は2週間、コンピュータ試験の場合は7日で結果が出ます。
その間は、受験前の学習と同様に単語、リスニング、IELTS対策本の理解を継続します。
試験の日ぐらいは疲れているので休んでも良いですが、そこで油断すると、勉強の習慣が途切れてしまいます。
一度途切れた習慣を取り戻すのはかなりの労力が必要です。
必ず翌日からは再開しましょう。
初受験の結果が出た後:スコアによって対応を変える
① 5.0以下の場合:文法対策を開始
スコア5.0以下の場合、リスニングやリーディングであれば、出題された英文は、理解できていない所が大半であり、わずかに分かった単語から推測で回答しているという状態だと思います。
またライティングやスピーキングは作った英文が相手には伝わっていない、という状態です。
単語を一通り覚えた後で5.0以下のスコアということであれば、文法力を鍛えて、
・インプットした英文を理解できる精度を高める
・相手に伝わる英文をアウトプットできる精度を高める
といった対策が必要になります。
ということで、文法対策も始めていきます。
文法についてはかなり多くの参考書がありますが、
・高校・大学受験を経験していない
・中学レベルの文法もまったく覚えていない
・海外で耳で英語を学んだ
といった場合は、文法自体に苦手意識があると思いますので、とっつきやすい参考書が良いでしょう。
私自身は初期の段階で使った文法書は、こちらです。
最近はこちらの評価も高いですね。
この2冊は口語調で説明されているので、とっつきやすいと思います。
日本の高校や大学受験を経験している方は、ある程度文法知識が残っています。
最初のとっかかりとして上記の文法書を読んでも良いですが、最終的には体系化された文法知識を作っていく必要があります。
体系化された文法書としては以下がお勧めです。
② 5.5以上の場合:3ヵ月プロジェクトを実施
初回受験が5.5だった場合、IELTS受験者としては平均的なスコアだと思います。
リスニング、リーディングは基本的な設問は解けているけど、難問になると落としているという状態であり、ライティング、スピーキングは英文としてのフォーマットは出来ているけど、ディテールで細かいミスがまだ多く含まれている状態です。
ちょうど、以下の連載の主人公と同じスコアです。

ここから、この主人公と同じように3ヵ月で6.5までスコアを上げていくプロジェクトを開始しましょう。
まずは上記連載を再度読んて、その後の3ヵ月間をどう過ごすか、行動計画を作ってみましょう。
6.0以上の場合は、上記の5.5のケースで既に実施済みのところもあると思いますので、そこは省いた形で行動計画を作ってみて下さい。
まとめ
ということで、IELTS対策が必要になった場合、その日からどういう行動をしていくかを順を追って説明してみました。
これからIELTS対策を始める方は是非参考にしてみて下さい。