IELTS初回受験は魔物が棲む法則

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こんにちは。藤本です。

最近、ちょくちょくこれからIELTSの対策を始めようと思うという方からお問い合わせやご相談を受けることがあります。

 

その中で、私がよく感じるのが、1回の受験で何とかしようという感覚です。

恐らく無意識のうちに「IELTSは1回の受験で結果を出すもの」という感覚でスケジューリングをしてしまっているのかもしれません。

また初回の受験を数か月先に設定されている場合もあります。

こちらは「実力をつけてから準備万端で受験しよう」という感覚があるのかもしれません。

IELTSは受験料が高いので、なるべく受験回数は少なくしたいという気持ちは痛いほどよく分かります。

 

ただ大学入試とか年に1回しか試験がない資格試験と違って、IELTSはその気になれば毎月でも毎週でも受験できます。

IELTSは一度にすべてを賭けるよりも、戦略的に複数回のチャレンジを考えて、最終的に目標スコアを勝ち取るというタイプの試験です。

もちろん私のように20回以上受験するような状態にはなって欲しくありませんが。。。

 

現実問題として、一度の受験で目標をクリアする方はそうそういません。

やっぱりIELTSは甘くないのです。

その原因の1つに、なぜか1回目の受験は実力が発揮できないことが多いということが挙げられます。

初回受験は、試験会場での独特な雰囲気や手順で、慣れないことが多く、緊張感も高まります。こんな状態で、実力が発揮できる人の方が少ないわけです。

まさに「初回受験は魔物が棲んでいる」そんな感じです。

初回受験は、感覚的にはその人の実力から0.5くらい低い結果が出ます。

だから本当の実力は7.0あるけど、とりあえず6.5を出せばOKという場合は1回の受験でも大丈夫です。

でも実力的に100%の力を出し切らなければ目標に届かないというギリギリの場合は魔物にやられるケースがあります。

 

それに、形式が決まった試験である以上、敵を知ることがとても大事ということです。

これは私が何度も言っている通り過去問を研究することで多くの情報が得られます。

ただ本番の雰囲気まではそれでは分かりません。

やはり最高の方法は頭の中で色々と考えるより一度受験することです。

 

IELTSは最初から複数回の受験を想定しておき、そして初回受験は早めに経験した方が良いです。

実力は既にあるということを前提とした場合でも、オーバーオールのスコアだけが必要な方で2回、各セクションのスコアが必要な方は3回以上の受験は織り込んでおいた方が良いです。

魔物は初回は牙をむきますが、2回目、3回目と徐々に薄れていきます。

そして1回目は自分の現在の課題を知るため、2回目はオーバーオールの目標スコアを取るため、3回目は各セクションの目標スコアを取るため、といった具合に毎回の目標を決めて取り組むと良いです。

IELTSの準備を始めたら是非初回の受験はお早めに、そして複数回受験するスケジュールで考えてみてください。

最後までありがとうございました。