3か月後にIELTS6.5を獲るための勉強法 ③最初の1週間にやること

こんにちは。藤本です。

前々回から、私がスコア5.5だったら、3か月で6.5を獲得するために何をするか、という連載をしています。

第1話はこちら↓

3か月後にIELTS6.5を獲るための勉強法 ①はじめに
こんにちは。藤本です。 おかげさまで毎日私のもとには様々な質問が届きます。 その中でも最も多い質問が、勉強の進め方についてですね。 2年ほど前にゼロからIELTS6.5を目指すシリーズという連載をしました。 このときに、勉強の進め方について...

第2話はこちら↓

3か月後にIELTS6.5を獲るための勉強法 ②初日にやること
こんにちは。藤本です。 前回から、私がスコア5.5だったら、3か月で6.5を獲得するために何をするか、という連載をしています。 さて、前回お話しした主人公の立場に私がなったとしましょう。 今回は、その立場になった初日にすることを書いてみたい...

 

さて、第2話で環境整備の話をしましたが、今回はその環境を整えたうえで、実際にどんな勉強をしていくか、ということをお話します。

 

今回は最初の1週間に何をするかを書いてみます。

最後の受験まで残り3か月12週間。

その最初の1週間できっちりしたスタートダッシュが出来れば、その後の勉強も軌道に乗ってきますので、最初の1週間は結構大事です。

 

まずこの1週間の勉強方針です。

 

この1週間のメインのターゲット:単語力の強化とリーディング構文把握力の強化

リスニング勉強方針:毎日集中して聞くことを習慣化する

リーディング勉強方針:単語力と構文把握力の強化に特化する

ライティング勉強方針:手をつけない

スピーキング勉強方針:手をつけない

 

見てわかる通り、はっきりと優先度を決めます。

「優先度を決める」とは、「やらないこと」を決めることです。

1週目の優先度は「単語」と「リーディング構文力」に置きます。

そして毎日聞かなければならないリスニング以外は、「手をつけない」という方針をあらかじめ決めます。

 

では具体的な勉強方法を見ていきます。

 

1.単語力の強化(平日5日間×3時間)

単語力は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの全セクションで必要となる力です。

この主人公は、単語帳も一通り覚えたことがあるようですが、今後の勉強を効率的なものにするためにも、最初の2週間は単語の再強化を図ります。

 

ここでは「IELTS英単語3500」を使うことにします。

主人公の現在のリーディングスコアは6.0であることから、この主人公にとってはこの単語帳の最初に掲載されている基本語の1~1000は、すでに9割程度は理解出来ていると思います。

従って、今回の単語の再強化は、基本語はすっ飛ばして、この単語帳に掲載されている

重要語レベル1~3(1001~2500)

にある1500単語に集中することにします。

 

最初の第1週は、

平日5日間を使って重要語レベル1~2(1001~2000)

を再暗記していきます。

単語の暗記方法はいつもご紹介しているこの方法です。

IELTS必須の3,000単語を1か月で一気に覚える5つのステップ
こんにちは。藤本です。 今日は英単語の覚え方です。 特にリーディングのスコアが安定しない場合は、単語力が充分でない可能性があります。 逆に英単語力さえ一定以上あれば、スコアも伸びやすくなります。 私は、英語の勉強はあまり好きではありませんで...

 

1日2時間を使って200単語を覚え、翌日1時間を使って前日の復習と2時間使って新たな200単語を覚える、というペースで月~金の5日間で1000単語を暗記します。

1日200単語×5日間(月~金)=1,000単語

というわけですね。

 

この単語暗記のために2日目以降は、1日3時間の確保が必要ですが、その3時間の確保は以下のように考えます。

・往復の通勤時間(2時間)のうち電車に乗っている時間の往復1時間分
・朝早起きして1時間
・夜帰宅してから1時間

これらを足し合わせて3時間です。

 

2.構文把握力の強化(週末2日×5時間)

リーディング6.0から目標である7.0に上げるために、最重要となるのは単語力ですが、次の重要なのが構文把握力です。

リーディング6.0ということである程度の構文把握力はあると想定できますが、関係副詞や分詞構文、倒置などの複雑な構文に出会った場合、一度読んだだけで前から理解できる精度はそれほど高くはないと思います。

そのため、IELTSレベルで出てくるレベルの複雑な構文を、一度で頭から読み解く構文把握力が必要です。

 

ここでは適切な市販参考書が見当たらないので、IELTSブースターパックに含まれている「IELTSリーディングのための構文講座」のテキストを使うことを想定します。

IELTSブースターパック

 

ブースターパックの中にある「IELTSリーディングのための構文講座」は約140ページのPDF教材なので、それなりにボリュームはありますが、集中すれば10時間あれば読み切れる内容です。

お勧めの読み方は、最初はあまり細かいところは気にせずとりあえず一度読み切ってしまうこと。

そして全体像を把握したうえで、再度じっくり読んでみることです。

 

このテキストを1週目の週末(土・日)を使って読み切ってしまいます。

練習問題も一通り自力で実施します。

 

3.リスニング多聴(毎日×30分)

リスニングは、トレーニングを怠るとすごいスピードで力が落ちてしまうセクションです。

なので、どんなに忙しいときもトレーニングを継続しなければなりません。

従って、リスニングに関してだけは、3か月後の受験の日まで、1日も休むことなく聞き続けることをルールとします。

 

さて、1週目については、単語力強化に多くの時間を使うこともあり、リスニングにはそれほど時間は使いません。

ただし、くどいですが、毎日継続はします。

具体的には、1日30分を毎日聞くようにします。

 

30分は、通勤時間の電車に乗っている以外の時間(駅の待ち時間とか、徒歩の時間とか)を充てるようにします。

通勤のない土日は、朝起きて最初の30分とか、午前中の決まった時間に30分を確保するようにします。

 

音源は初日に準備した過去問の音源や、NHKのワールドニュースなどを聞いていきます。

 

1週目はひとまず毎日集中して聞くことを習慣にしていきます。

シャドーイングなどはあまり意識しなくて良いです。

その代わり決して「聞き流す」ことはしないようにします。

「聞き流し」のクセがつくと、今後も大事なところで「聞き流す」クセが出てしまいます。

分からないながらも一生懸命に集中して聞いてください。

もし頭で別のことを考えるような集中力がない状態なら、リスニングは中止します。

 

意識するポイントは「構文」です。

意味をとらえるよりも、「構文」をとらえることに意識を集中してください。

「主語」と「述語」と「目的語」が分かればOKです。

その3つだけでもしっかり聞き取れるようにして毎日のリスニングを継続します。

 

4.計画のズレ

ここまでを最初の1週間で行います。

シンプルですよね。

でもこの1週間はかなり大事です。

 

社会生活をしていれば、1週間の間に1日ぐらいは、突発的な予定が入って、計画通りにできないこともあると思います。

それはある程度仕方ないです。

でも歯止めが必要です。

1週間のうち1日はそういうことがあっても良いですが、2日以上にはならないように努力してください。

1日のズレはあとから何とか挽回出来るものですが、2日のズレは実質挽回が不可能になります。

最初の1週間のうち2日間で、上記の予定がこなせなかった場合は、3か月後の目標達成は無理です。

そのぐらいの覚悟で、1週間過ごします。

その気になれば出来るものです。

 

では、次回は2週目に実施すべき内容を書いてみたいと思います。

続きは以下からどうぞ。

3か月後にIELTS6.5を獲るための勉強法 ④2週間目にやること
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