ライティングで文章が長くなってしまう3つの原因と対策法

こんにちは。藤本です。

IELTSライティングは、決められた文字数で記載する必要があり、多くの方はまずその文字数を超える長さで書けるまでで苦労します。

 

しかし、逆にどうしても文章が長くなりすぎてしまう方もいます。

Task1で言うと250ワードを越えるとか、Task2なら350ワードを越えるとか。

 

単に文字数が長くなること自体は特に何のペナルティもありません。

しかし、長すぎるライティングの場合、以下のような傾向があります。

・内容が冗長になっている

・時間内に最後まで書ききれない

 

これらの傾向から、結果的にマイナス評価になることも多いです。

そこで本日はライティングの記載が長くなりすぎてしまう方の原因と対策についてまとめてみたいと思います。

 

原因1.まとめて言えることを別々に説明している

記載が長くなる方の1つ目の原因は、まとめて言えることを別々に説明している、ということです。

 

例えばアカデミックのTask1グラフ問題で、USAの数字と、UKの数字と、Japanの数字の3つがあったとします。

このときに例えばUSAとUKの数字が似ていて、Japanの数字だけが異なっていたとすると、USAとUKはまとめて説明することが出来ます。

しかし、

USAは~
UKは~
Japanは~

と3つに分けて説明すると、内容的にも冗長だし、記載が長くなります

こういうときは

USAとUKは~
一方でJapanは~

とした方が短くもなるし、メリハリも効きますよね。

 

1つ1つ説明していたことをまとめて一気に説明できないか、という観点で見直してみると文章を短くする1つのきっかけになります。

 

原因2.話が分散して余計なことを書いている

記載が長くなる方の2つ目の原因は、話が分散して余計なことを書いている、ということです。

 

例えばTask2で「人口が増加したことは良いことか悪いことか」というテーマだったとしましょう。

ここで、良いと考える理由として

「経済が良くなる」

という話をしたかったとしましょう。

この

「経済が良くなる」

というアイデアに対して説明して欲しいのは、

「なぜ人口が増加したら経済が良くなるのか」

という理由です。

その理由さえ簡潔に説明出来ていれば十分です。

 

しかし、文章が長くなる方はその理由だけでなく

「なぜ人口が増えるのか」

「経済が良くなるとどういう恩恵が我々にもたらされるのか」

「人口増加が経済以外にもたらす良さ」

「特に途上国では~」

みたいな直接関係ない話を書いてしまいます。

 

構造化すると

「人口が増加する」⇒「経済が良くなる」

という2つの因果関係を説明して欲しいだけなんですね。

それに対して上記の例は、その因果関係以外の話になってしまっています。

 

サポーティングアイデアで書く内容は1つに絞り、その1つのことだけを明確に、簡潔に読者が理解できるように説明することだけに専念しましょう。

 

あとよくあるのが、書いている途中で別のことを思いついて、それを書きたくなる、ということです。

ですが、これはほとんどの場合、途中で思いついたことは書かない方が良いです。

書いている途中の目線は非常にミクロな目線になっており、文章全体からみたマクロな目線では不要、あるいはあるとかえって分かりにくくなる、という内容のことが多いです。

 

途中で思いついたことは無視して、最初に設計した内容だけを記載するようにしましょう。

 

原因3.簡潔に書けるところをわざわざ長い言い回しにしている

記載が長くなる方の3つ目の原因は表現のお話で、簡潔に書ける文章をわざわざ長い言い回しで表現している、ということです。

 

これは実際、ライティングの添削をしているときもよく見かけますが、いくつかにパターン分けできます。

そのいくつかをご紹介しましょう。

 

1)省略できるものを省略せずに書いている

例えば

It is difficult for most of us to live alone but it is easy for him to live alone.

という文章があったら、これは

It is difficult for most of us but easy for him to live alone.

とまとめることが出来ます。

 

元の文章は、it isや、to live aloneという同じ言い回しを2回使っていますので、長いだけでなく文章が冗長に見えます。

 

2)動詞で使えばよいものを名詞で表現している

例えば、

Human activities cause the destruction of the environment.

という文章があったとします。

これは

Human activities destroy the environment.

とした方がずっと簡潔ですよね。

 

元の表現は、destructionを名詞で使って、わざわざcauseという別の動詞を使っていますが、それよりも、destoryという動詞を使えば簡潔に表現できますね。

 

3)which is 名詞という表現を付け加えている

The number of Japan increased to the peak, which is 1,500.

We visited the capital city of Japan, which is Tokyo.

みたいな表現です。

 

このような「which is 名詞」という表現は大抵の場合、前置詞+名詞、あるいは同格にして前の文章に取り込んだ方が簡潔です。

The number of Japan increased to the peak at 1,500.

We visited the capital city of Japan, Tokyo.

 

4)the fact thatという表現を使っている

例えば

The reason why we live longer than 100 years ago is the fact that we have developed medicine.

という表現は

The reason why we live longer than 100 years ago is that we have developed medicine.

とした方が簡潔です。

 

the fact thatという表現はどうしても句にせざるを得ない場合は良いですが、普通にthat節が使える場面ではthat節だけで表現した方が簡潔です。

 

こんな感じでいくつかやってしまいがちなパターンを覚えて簡潔な表現を覚えていきましょう。

 

まとめ

ということで、ライティングが長くなりがちな人が持つ3つの原因と対応策について書いてみました。

原因1.まとめて言えることを別々に説明している

対策:一気にまとめて説明できることはないか、という観点で考えてみる

原因2.話が分散して余計なことを書いている

対策:1つのアイデアは1つのことだけに集中して書く+書いている途中に思いついたアイデアは書かない

原因3.簡潔に書けるところをわざわざ長い言い回しにしている

対策:短い言い回しのパターンをいくつか覚えておく

 

ということで参考になれば幸いです。