こんにちは。藤本です。
リーディングは4セクションの中で、比較的スコアが取りやすいセクションです。
人によっては満点近く目指せるセクションです。
なので、よく全体のスコアを引っ張り上げる役割を担います。
例えば、オーバーオール7.0という人がいて、よく聞いてみると
リスニング 6.5
リーディング 8.0
ライティング 6.0
スピーキング 6.5
という内訳だった、というケースもよくあります。
もしオーバーオール7.0だけが必要なら、こんなスコアの取り方も出来るというわけです。
そんな感じで、もしオーバーオール6.5とか7.0を目指すなら、リーディングは7.0以上は目指したいですね。
ライティングとかスピーキングで全体のスコアを引っ張り上げるというのは、現実的にはなかなか難しいので。
では、リーディングで7.0を獲得するというのは、どういった感覚でしょうか?
IELTSのリーディングは単純に正解数でスコアが決まります。
毎回の試験の難易度によって若干の調整があるようですが、目安としてはアカデミックモジュールの場合
全設問40問中で
30問正解(正解率75%)で7.0
ということになります。
逆に言うと
10問間違っても、全体の25%を間違っても7.0
ということです。
意外に間違ってもいいんだという感じになりませんか?
ちなみに、問題によって配点に重みがあるというわけではなく、すべて同じ点数です。
なので、4問中3問を解けるところだけ確実に正解すれば7.0ということになるわけです。
ではリーディングで4問中3問を解くというのはどんな感覚でしょう?
IELTSは様々なレベルの人が受験しますので、それに見合ったスコアになるように、簡単なレベルの問題から、超難問まで、様々なレベルの問題があります。
感覚的なものですが、それぞれのレベルと配分は以下のような感じです。
レベル1:設問文の意味も、本文の意味も、あまり正確に分かっていなくても、同じ単語を見つけるだけで何となく解けてしまうような問題。
これが全体の1/4、10問ぐらいあるイメージです。
レベル2:通常の設問や本文の内容が理解出来ている、少なくとも言いたいことが理解できていれば解ける問題。
このレベルになると単語はパラフレーズされているので、単に同じ単語を見つけるだけでは解けない問題になります。
けれども、あまり複雑な構文は使われていないので、書かれている構文と意味がしっかり理解出来れば解ける問題です。
このレベルの問題が約半分、20問前後あります。
レベル3:複雑な内容の設問や本文でも、理解が完璧に出来ている必要がある問題。
分詞構文や関係詞、パラレルの長い構文など、複雑な構文などが使われていて、多くの人が、
「全体の意味は分かるけど、この一文だけがよく分からんなー」
と感じるところに限って設問で聞かれている、という問題です。
このレベルの問題が10問前後あるイメージです。
レベル4:満点を取らせないためのトリッキーな問題。
このレベルになると、aとtheの違いとか、助動詞の有無とか、時制の違いとか、比喩表現などを正確に読み取れないと、間違ってしまう問題です。
相当慎重に読まないと正解できません。
このレベルは、試験全体でも1-2問といったところでしょう。
ということで、最後のレベル4はもちろん付き合う必要はありません。
ここはさっさと捨てます。
そして、レベル3もほとんど間違ってもいいのです。
その代わり、レベル1とレベル2をきっちり正解させます。
これで30問ぐらい正解できるので7.0に届きます。
そんな感じです。
過去問をやってみて30問に届かない場合は、レベル3のように複雑な構文ではなく、レベル2のようなシンプルな構文の問題で落としている可能性があります。
その部分をまずはしっかり対策することが優先になるでしょう。
ではこのレベル2のような問題を確実に正解するにはどうすればよいのか?
過去様々な生徒さんを見ていて、このレベル2の問題を間違えるときはいくつかのパターンがあるなと感じています。
そのパターンについては、次回の記事で書きたいと思います。