IELTSライティング5.5でとどまる人が多いのはなぜなのか?

こんにちは。藤本です。

1月からライティング対策講座を受講を始めた生徒さんたちの添削が佳境を迎えています。

 

ライティング対策講座を受講する方のスタート時点のライティングスコアはだいたい5.0か5.5が多いです。

受講生の7割ぐらいが、このスコアじゃないでしょうか。

そしてライティング対策講座のメインコンテンツの1つである添削を受けていきます。

 

その初回の添削で、ほとんどの生徒さんは、

「こんなに真っ赤になるとは・・・」

という感想を持ちます。

 

それぐらい、ほとんど元の表現が分からなくなるぐらい修正すべき箇所に赤文字でコメントを入れていきます。

ここで今まで書いていたライティングとは別次元のものが必要であることを思い知らされるわけですね。

 

IELTSで上のレベルに上がるための最も良い方法は、目標とするスコアで求められるレベルを知ることです。

 

しかし、多くの人は、自分のレベルを少し改善すれば0.5ぐらい上がると思っています。

 

たしかにそういう水準の人もいるでしょう。

例えば6.5の人が7.0に到達するには、今までの方向性であと少し改善すれば届く水準だと思います。

なぜなら、6.5が獲れている人は、すでに基礎的なレベルが終了しているからです。

6.5まで努力してきたその延長上に7.0はあると思って間違いありません。

 

しかし、5.5の人が6.0や6.5に持って行くためには根本的な改良が必要です。

それは、5.5のスコアとは、まだ基礎レベルが終了していないレベルだからです。

ライティング5.5とはネイティブから見たときに、意味が理解できない英文や論理展開が含まれている、ということだと思ってください。

 

そのためちょっとパラフレーズを頑張ったり、小難しい単語を使ったぐらいではスコアは上がりません。

むしろそういった「テクニック的」なものは逆効果になることも多いです。

なぜなら、基礎が出来ていない間違った英文の上に不慣れで不自然な単語を使ってしまうと、余計に訳が分からない英文になってしまうからです。

英文の根本を修正しなければならないのです。

 

それを理解してもらうために添削のフィードバックは徹底しています。

書いたコメントを論理展開、単語、文法などの項目ごとにまとめ、さらに2回目以降の添削では、同じ項目のミスをした場合、色を変えて同じミスを繰り返していることを自覚してもらいます。

さらにスカイプレッスンの中でも時間をかけて繰り返し説明し、理解を深めてもらいます。

 

そして、ここから先は本人の努力にかかってきます。

このフィードバックを消化して、自分のものに出来るかどうかは本人次第ということです。

そして、フィードバックを完全に消化して次の添削に臨める人と、そうでない人との間には雲泥の差が出来ます。

 

質的な改善が必要だと自覚出来ている人は、次の回までに指摘された内容を必死で吸収していきます。

そして驚くぐらい同じミスは繰り返しません。

そのような努力が出来る人は、5回の添削で目覚ましい改善効果が出ます。

添削ベースですが、5.5から7.5ぐらいまで伸びる方がいます。

 

一方で、同じミスを繰り返す人は、スコア的に進歩がありません。

最終回の添削でも変わらず6.0に届きません。

厳しい言い方をすれば、根本的な改善が必要だと認識できていないのだと思います。

 

ちょっと赤裸々すぎる話かもしれませんが、これがライティング5.5でとどまる方の実態だと思います。

もし後者の方に当てはまるかも、と思う方がいらっしゃったら是非根本的な改善が必要という認識をして頂き、これからの学習は、前者のような形で進めて頂けると嬉しいなと思います。