こんにちは。藤本です。
IELTSの受験回数が複数になってくると、リスニングやリーディングは、自分の感触とスコアが合ってくるようになります。
でもライティングやスピーキングってなかなか感触とスコアが合致しないことってありませんか?
特にライティングは「今回は書けた!」と思っても点は変わらず、みたいなことがよくあります。
そんなときは、自分一人の中だけで一生懸命考えても恐らく答えは出てこないでしょう。
自分の中に基準があって、その基準の中で「出来た」と思っているわけですから。
だから一度、他人の基準というものを取り入れる必要があります。
他人から見た基準で見て、初めて、自分の基準の中に足りないものが見えてきます。
ちょっと変な例え話をしてみます。
日本から遠く離れたある国でのことです。
その国には和食レストランが3軒だけありました。
どれも現地の人が見よう見まねで作った和食です。当然おいしくありません。
でも現地の人にとっては、それが「和食」の基準なわけです。
さて、その国のある料理人が、その3軒の和食を食べ歩いて、「俺ならもっと上手い和食レストランが作れる」と思い、新しくレストランを作ります。
そのレストランは他の3軒よりは確かにマシです。
で、その料理人はこう思います。
「俺の和食が一番うまい」
ある日、あなたがその国に旅行して、その一番新しい和食レストランで食事をしました。
他のレストランよりはマシかもしれませんが、本場の和食の味を知っているあなたはこう評します。
「あなたの料理は9点満点で5.5点だ」
そうすると、その料理人は混乱します。
「ええ?俺より和食が上手なヤツはいないんだぜ。それでも6点にも満たないってどういうこと?」
「これ以上、何をすれば良いっていうんだ?これ以上は無いんだぜ。」
「あんたの基準がおかしいんじゃないの?もう一回食べて採点してよ。」
その料理人にとってはその国の3軒の和食レストランがすべての基準なんです。
だから自分の理解を越えた基準で採点されても、自分の中で解決できないんです。
何となく伝わりますか?
もしこの料理人が7点の料理を作ろうと思ったら?
一番良いのは、日本に行って9点満点の和食を知ることです。
だから「ライティングは書けているつもりなのにどうして6.0を越えないんだろう」と思っている人は、一度自分が知らない基準を見てみると良いですよ。