こんにちは。藤本です。
私はIELTS対策を始めるなら公式問題集は必ず入手するようにお伝えしています。
もし、あなたが目標を達成したいなら、公式問題集ぐらいはどんなにお金がなくても入手しましょう。
これはMustです。
購入するなり、図書館で借りるなりして入手しましょう。
で、その公式問題集を入手した方から質問を頂くことがあります。
「IELTS対策は、公式問題集をひたすら解くのが良いでしょうか?」
ただ解けば良いか?
答えはNoです。
公式問題集は色々な使い方が出来ます。
どんな使い方をするかによって効果も異なります。
だから、その人に必要なタイミングで必要な使い方をすることが大事なんですね。
大切なことは、
「その勉強の目的を明確にすること」
です。
何のために公式問題集を使うのかはっきりさせることです。
その目的によって、公式問題集の使い方が異なってきます。
ではどのような目的があるのか?
私は、大きく4つあると考えています。
順に見てみましょう。
目的①:問題形式を知る
まず最初の目的は、問題形式を知ることです。
これは、まだIELTS未受験で、IELTSの試験がどのようなものかもわからない方が、とりあえず出題形式について理解することです。
基本的には、公式問題集の1回分の試験問題を眺めて、少し解いてみて、求められる水準とか、4セクションの出題形式を見ていきます。
形式を知るのが目的なので、必ずしも全問解く必要はありません。
そして、この目的で公式問題集を使うのは、基本的に最初の1回だけのはずです。
目的②:問題傾向を分析する
①と似ていますが、もう少し深く公式問題集を研究していきます。
例えば・・
リスニングは、どんな問題がどれくらいの割合で出るのか?
設問上の表現と、スクリプト上の答えの根拠となる箇所の表現が、どのくらい違うのか?
リーディングはどんな問題がどれくらいの割合で出るのか?
設問の順番と、本文で根拠となる箇所の順番はどのような関係になるのか?
ライティングは、どんなタイプの出題パターンがあるのか?
それぞれの解答例では、どのようなスタイルで記載するのか、どんな点が評価されるのか?
スピ―キングでは、どんな内容の質問が出るのか?
それぞれの特徴を分析し、準備や本番当日で取るべき戦略を作ります。
目的③:今の実力を知る
実際に1回分の試験を実施してみて、どのくらいの正解率になるかを確認します。
これは主にリスニングとリーディングで行います。
時間を正確に測り、本番と同じ環境で実施、答え合わせをしてみて、推定スコアを出してみます。
目的④:課題強化のトレーニングをする
本番と同じ水準の英文が掲載されていますので、それを使って、課題強化のトレーニングを行います。
リスニングであればシャドーイング
リーディングであれば4度読み
ライティングは設問を見て、一定時間内に設計する練習や、実際に時間内に書いてみる練習
スピ―キングはその場で質問を見て、とっさに答えられるかの練習
このように何を目的にするかによって、公式問題集の使い方は全く異なります。
ただ解く、解きっぱなしにすることがいかにもったいないことか分かるでしょうか?
初心者であれば、①~④を、既にIELTSの出題形式について知っている人は、②~④の目的に沿って、公式問題集をしっかり使い尽くしてみましょう。
Have a good day!