IELTSライティングTask2で設問に合致していないパターン6選

こんにちは。藤本です。

IELTSライティングには4つの採点基準があります。

・設問の合致度
・論理性
・語彙力
・文法力

の4つです。

このうち、語彙力と文法力は分かりやすいのですが、

・設問の合致度

・論理性

は、英語とは関係ない部分ですね。

 

でも、ここが苦手な方は多いです。

特に、日本語文化ではこの論理性が英語文化に比べて、割と結構いい加減だったりするので、苦手な人が多いです。

 

多くの人にとっては、そもそも

・設問の合致度

・論理性

とはどういうことを意味しているのかが分からないと思います。

 

そこで、今回と次回の2回シリーズで、過去の添削結果や、レッスンでの設計練習でよく出てくる、設問に合致していない例や、論理的でない例を説明してみましょう。

 

今回は「設問と合致していない」例を6つほど挙げて説明していきます。

 

設問と合致していない例

例1:To what extentと聞かれているのに「どの程度か」を述べていない

IELTSのライティングTask2でおなじみの設問

「To what extent do you agree or disagree?」

ですが、わざわざ「To what extent」とついているからにはこれに答える必要があります。

 

単に

「賛成です」
「反対です」

ではダメです。

 

同じ賛成でも

「強く賛成です」

「どちらかというと賛成です」

といった程度を含めた立場を説明しなければなりません。

 

そして、

「強く賛成です」

「どちらかというと賛成です」

では、その後の展開の仕方も変わります。

 

「強く賛成」ならひたすら賛成の理由を展開すればいいです。

反対の理由を述べる必要はありません。

 

でも「どちらかというと賛成」なら、反対する理由も分かるということなので、反対側の理由も述べつつ、最終的に賛成する理由が勝るという展開になります。

 

例2:Discussionで両方の意見をDiscussさせていない

こちらもIELTSのライティングTask2でおなじみの設問

「Discuss both views and give your opinion」

ですが、ここで「both views」がディスカッションされてないとNGです。

 

このタイプの設問は、設問文の中に必ず2つの意見が書かれているのが特徴です。

例えば

Some people believe that government should support art and cultural tradition, while others argue that it should spend budget on other fields such as science and technology. Discuss both views and give your opinion.

みたいな感じです。

 

この設問なら

意見A:政府は芸術や伝統芸能をサポートすべき
意見B:政府は科学や技術をサポートすべき

という2つの意見があるわけですね。

 

この2つの意見をそれぞれのBodyで書いていきます。

1つ目のBodyでは意見Aを支持している人たちの主張
2つ目のBodyでは意見Bを支持している人たちの主張

という感じですね。

 

これが、例えば

1つ目のBodyで意見Aに対する反対意見
2つ目のBodyで意見Bに対する賛成意見

だったとしたら、どうでしょう?

 

これは一見両方の意見を説明しているように見えますが、実は、意見Aを支持している人たちの主張は一切入っていません。

「意見Aの良さ」とか、「意見Aに対する賛成意見」はどこにも入りませんね。

これだと両者の意見をDiscussしたことにはならないです。

設問に答えたことになりません。

 

例3:2 Questionsの設問を捉え違いしている

例えば

The number of cars is increasing. Describe some problems that this trend causes and suggest possible solutions.

のように2つの設問をされているのが2 Questionsです。

 

このタイプに関しては、2つの設問ともに、同じようなボリュームを使って回答していく必要があります。

通常は

1つ目のBodyで1つ目の設問に対する答え
2つ目のBodyで2つ目の設問に対する答え

を書いていきます。

 

ここまでは良いのですが、問題はその先です。

この2 Questionsは、実によく設問の捉え違いが起こります。

 

例えば上記の設問で

「車が増えている原因とそれに対する解決策」

を問われていると考えた方は要注意です。

 

これは、設問文にあるcauseという単語に引っ張られていますね。

causeは名詞と動詞があります。

名詞のcause:原因
動詞のcause:~をもたらす

ということで、この部分は動詞で使われているわけですね。

 

だから

「車が増えていることが引き起こす問題とそれに対する解決策」

としなくてはなりませんね。

 

2 Questionsタイプは、このような設問の捉え違いに注意です。

 

例4:「目的に対する手段」の問題のときに「目的」とは無関係なアイデアを使っている

例えば

In order to improve the lives of citizens, some people say that government should encourage companies to move to its area. To what extent do you agree or disagree?

という設問を考えてみましょう。

 

この設問で重要なのが

In order to improve the lives of citizens」

の部分です。

 

つまり

「市民の生活を良くする」が目的で、「政府が企業を誘致する」がその手段という関係ですね。

 

このように目的に対する手段が問われたときは、単に

手段としての良さ、悪さ

を答えるだけでは弱いです。

 

目的に対する手段の有効性

を論じていく方が設問により合致しています。

つねに目的を意識したアイデアを論じていくということですね。

 

なので、例えば

「企業を誘致するとコストがかかるから反対」

とか

「企業を誘致すると政府の税収入が増えるから賛成」

というだけでは不十分ですね。

目的である「市民の生活の向上」にどう関連するかが重要です。

 

例えば

「企業を誘致するとコストがかかり、むしろ市民サービスに使う予算が減ることになるから反対」

「企業を誘致すると税収入が増え、その分、市民サービスが充実するから賛成」

だったら目的となる「市民の生活の向上」に関連する話ですね。

 

このように「目的に対する手段の良し悪し」を問われる場合は、目的に対する効果という要素を忘れずに説明していきましょう。

 

例5:設問に変化の表現が書かれているのに「変化」ではなく「状態」として書いている

日本語は「変化」「状態」の違いが曖昧ですが、英語はその違いがハッキリしています。

例えば

Nowadays, there are more and more companies where computers are used. Describe some reasons for this development and some effects it brings about.

のような設問の場合に

「企業でコンピュータが使われている理由と影響」

を述べるのか

「コンピュータを使っている企業が増えている理由と影響」

を述べるのかは大きな違いです。

 

この設問にはmore and moreという表現が使われており、これは「増えている」という表現です。

だから

「企業でコンピュータが使われている理由と影響」

と考えて、例えば理由を

「コンピュータは便利だから」

とするのはNGになります。

 

「コンピュータを使っている企業が増えている理由と影響」

と考えて

「コンピュータが昔に比べて安くなったから」

のように昔は無かったけど今はある理由にする必要があります。

 

このように変化を問われているのか状態を問われているのかの見極めは重要です。

 

例6:「欠点」と書いているのにアイデアが欠点になっていない

例えば

In some countries, government financially support universities. Do the advantages of this policy outweigh its disadvantages?

という設問だったとしましょう。

 

このような設問は、例えば

1つ目のBodyでは利点
2つ目のBodyでは欠点

といった感じで、2つのBodyを使って利点と欠点をそれぞれを書いていきます。

 

ただ、このときに「欠点」と言いつつ「欠点になっていないアイデア」が使われているケースが見られます。

 

例えば

「政府が大学に予算を使えば税金が必要になるため、結果的に納税者の負担が増える」

は欠点ですね。

欠点というのは、ゼロのものがマイナスになることです。

「納税者の負担が増える」というのは、政府が予算を使った結果として発生するマイナスの出来事なので欠点です。

 

でも、

「もし政府が大学に予算を使えば学費が抑えられるため、これまで経済的な理由で大学に行けなかった人が大学に行けるようになったはずなのに、それがなくなる」

は欠点でしょうか?

 

違いますね。

これは、プラスになったはずのものがゼロになる、ということなので、マイナスの話ではないんです。

こういったアイデアを欠点として出すと、ちょっと違う、ということになります。

 

 

ということで、設問に合致していない例を6つほど挙げてみました。

いずれも私の講座でよく見られる間違いです。

お気を付けください。

 

では次回は「論理的でない例」を挙げて説明していきたいと思います。