こんにちは。藤本です。
海外の大学に留学するのに最大の障壁の1つが英語力ですね。
私が留学したときも最大の障壁がここでした。
私が留学準備をしていた2006~2007年当時、英語圏留学のための英語試験はTOEFLが一般的でした。
というか、それしか選択肢は考えられないという状況でした。
その後TOEFLは現在のiBTに移行、難易度が高まり、それと同時にIELTSというもう一つの試験に乗り換える受験者も増えてきました。
IELTS国内受験者数は2010年からの4年で3.5倍に増えています。(IELTS白書2013-2014)
この潮流は世界的に見ても言えそうです。
イギリスの大学留学は今年からTOEFLが認められなくなり、実質選択肢はIELTSしかなくなっています。
TOEFLの本場アメリカもIELTS採用の大学が急速に広まっていて、現在主要な大学はTOEFL、IELTS両方が認められるようになっています。
世界的にはTOEFL受験者数よりもIELTS受験者数の方が多いとも言われています。
ということで、2009年以前くらいに留学した人にとっては
「留学と言えばTOEFLでしょ、IELTSって何?」
って状態だと思いますが、これから留学を目指すならTOEFLがいいか、IELTSがいいかしっかり評価してから準備をした方がいいでしょう。
では、例えば出願条件が
TOEFL iBT 100点、または IELTS 7.0点
となっている場合、どちらが簡単なのでしょうか?
この場合、一般的な換算から見ると同じレベルに思えますが、私の感覚からも、多くの受験者の意見を聞いてみても同じ水準ならIELTSの方が簡単という人が多いです。
これは根拠が示しづらいのですが、こんな見方もできます。
TOEFL受験者の日本人平均スコアは120点満点中70点です。これに対してIELTS受験者の日本人平均スコアは9.0満点中5.7点です。
TOEFLの平均スコアが満点の58%(=70/120)、IELTSの平均スコアは満点の63%(=5.7/9.0)ということで、IELTS受験者の方が平均得点率は高いと言えます。
かつTOEFL100点は得点率が100/120=83%なのに対して、IELTS7.0は得点率が7.0/9.0=78%ということで、もし平均的なTOEFL受験者がTOEFL100点を目指すなら得点率を25%アップさせなければなりません。
一方IELTSの平均的受験者がIELTS7.0を目指すなら15%のアップでいいということになります。
結構違いがありますね。
いや、もちろん受験者の母集団が違いますし、得点の取りやすさにも違いがあるでしょうから、こんな比較意味がないことは分かってるんですよ。
でも個人的に、感覚的なものですが何となく納得できるものがあります。
他にもセクションごとに難易度の違いがあるので、一概には言えませんが、2つのテストは似て非なるものだと思います。
一番もったいないのはIELTSという選択肢を知らずにTOEFL一本で頑張って苦労するケースです。
せっかく2つの選択肢があるわけですから、自分にとって合っている方を選ぶというのは受験戦略上とても大事な要素です。
しっかり比較検討した上で、貴重な時間を使うようにしましょう。
こんな話もあります。
