こんにちは。藤本です。
IELTSリーディングの問題の1つに空欄に自分で単語を埋めるというタイプの問題があります。
ジェネラルトレーニングモジュールでは、最も頻度の高い問題です。
この問題を苦手にしている人はあまり多くないかもしれませんが、IELTSの設問の中でも引っ掛け問題が多い部類になりますので、しっかりと確実に押さえたい所です。
空欄補充問題のポイントをまとめてみます。
設問は最初から順番に解く
空欄補充の設問群が、1問目から4問目まであったとすると、基本的に1問目の答えが、本文の中では最初に出てきて、次に2問目の答えが出てきて、次に3問目の答えが出てくる、というように、設問の順序と、本文に答えが出てくる順序は一致しています。
従って、空欄補充の設問群の中では、設問番号の若い順に、設問文を読み、その答えを求めながら本文を読んでいく、という順番になります。
空欄に入るワード数を押さえる
空欄補充問題は、空欄に入る単語数の上限が決められています。
ONE WORD ONLY
となっていれば、1単語しか入りません。
ONE WORD AND/OR A NUMBER
となっていれば「1単語」「1つの数字」「1単語+1つの数字」の3通りのパターンが考えられます。
空欄に入る品詞を押さえる
空欄の前後から空欄に入る品詞を絞ることができます。
例えば
( ) made the products.
という空欄があるときは、そこに入る品詞は主語なので、必ず名詞ですね。
The ( ) machine works.
のように冠詞と名詞の間が空欄なら、形容詞が入りますね。
ここのポイントは、名詞の場合は、さらに前後の形から単数か複数かも絞れる場合が多いということです。
例えば
a ( )
のように冠詞aがついているなら単数名詞が入ります。
( ) use the tool.
のように述語が現在形でsがついていなければ名詞の複数形が入りますね。
さらにこの場合はどうでしょう?
ONE WORD ONLY
( ) plays an important role.
この場合、述語のplayにsがついていますので、単数名詞が入ることは分かりますが、さらにONE WORD ONLYですので、冠詞がつかない単数名詞、すなわち不加算名詞であることが分かります。
このように、本文の中から、単数名詞や複数名詞、不加算名詞だけを探せば良いという状態になるのは、かなり絞り込みの手間が省けますね。
空欄の前後から文法違反にならないかチェックする
本文を読んで、それらしい答えが見つかった場合、その答えを入れてみて文法的に正しいかを確認します。
例えば、
a ( )
という空欄には固有名詞は入りませんね。
固有名詞にaがつかないからです。
また、
a ( ) person
という空欄にsuchを入れるのは文法違反ですね。
suchとaが同居するときは、
such a person
という順番になるので、この空欄にsuchは入りません。
空欄に入れてみて意味が正しいか確認する
Ancient people ate ( ).
という空欄があった場合に、どう考えても空欄の中には「食べられる物」が入りますね。
間違ってもcomputerとかは入りません(笑)
同じように
readの後ろには「読む対象になるもの=文章・文字系の単語」
earnの後ろには「稼ぐ対象になるもの=お金や評価系の単語」
solveの後ろには「解決する対象になるもの=問題系の単語」
と相場が決まっています。
そんなこと分かっていると思うかもしれませんが、IELTSの問題は巧妙に作られているので、焦っているとつい似た表現を使っている他の箇所の文章を根拠だと思い込んで、違う単語を入れてしまうことがあります。
大切なのは、空欄補充は、答えを選択した後、一度その単語を入れて設問文を読み直してみることです。
読み直しさえすれば、間違いに気づくことも多くあります。
ということで、今回は空欄補充問題のポイントについてまとめてみました。