こんにちは。藤本です。
これまで多くのIELTS受験生とお話をしてきましたが、伸びる受験生に共通しているのが、試験後の分析レベルが高いということです。
その分析がしっかりとしているから、次の行動目標もシャープです。
逆に、伸び悩む人は、試験後の分析がぼんやりしています。
今日は、試験後の分析について書いてみます。
目次
IELTSは悪い結果を受け取ることが圧倒的に多い
IELTSの受験生には3つのタイプがいます。
1つ目は、受験するたびにスコアが上がっていって、一度も下がることなく卒業を迎える人。
2つ目は、時にはスコアを落としながら、何度か壁にぶつかって、でも最後に伸びて卒業を迎える人。
3つ目は、何度か壁にぶつかって、最後は諦めてしまう人。
正確な統計は分かりませんが、1つ目のタイプに当てはまる人よりも、2つ目、3つ目のタイプに当てはまる人の方が多いはずです。
それも圧倒的に。
ということは、毎回受験後にスコアが返ってきたとき、嬉しい結果をもらうことよりはがっかりすることの方が多いはずです。
これが普通です。
むしろスコアが出て嬉しい思いをすることの方が少ないわけです。
試験結果はどのように捉えるべきか
なので、スコアが返ってきたときに、どう受け止めて、それを次にどう活かすかがとても重要なんです。
IELTSにおいて、がっかりする結果を受け取るのは当然のことです。
だから、そのがっかりした気分に引きずられず、冷静に自分の課題と向き合わなければなりません。
それが失敗から学ぶということです。
しかし、その「自分の課題と向き合う」にはレベルがあります。
高いレベルで向き合えた人だけが、次の改善につなげることが出来るのです。
ここではそのレベルを4段階に分けてみます。
試験振り返りの4つのレベル
レベル1:結果と向き合うことを放棄する
悪い結果を受け取ったときに、一番もったいないのは、ただ落ち込んで、何も考えないことです。
そして、それ以上の受験をあきらめるか、2-3日経ったら忘れてしまって、また同じことを繰り返すことです。
これは、成長の要素がまるでありません。
一生、同じところでとどまり続けることになります。
レベル2:自分以外に原因を求める
次にもったいないのは、結果を外部のせいにしてしまうことです。
「試験がたまたま難しかった」
「仕事が忙しくて最後の1週間時間が取れなかった」
「試験官と相性が合わなかった」
分かりますよ。こう言いたくなる気持ちは。
人間、自分に非があることを認めると、惨めになるから、どうしても自分以外に原因を探したくなるんです。
でも、この手の受け止め方をしていると、次の行動が自分を高めることに向かいません。
レベル3:「ミス」という言葉で片付ける
自分が原因だとしても、自分の実力ではなく、たまたま試験でミスをしたということにしてしまう人がいます。
これも本質的には、レベル2の自分以外に原因を求めたくなる心理と同じです。
本来の自分なら出来るはずなのに、今回はたまたま出来なかった、と言いたいわけです。
いや、試験結果は試験結果です。
それが自分の実力であることを認めないと、次に進めないのです。
「集中できなかった」
「スペルミスをした」
「ケアレスミスだった」
そんな言葉で片付けようとしていませんか?
レベル4:自分の実力のどこが弱いのかを考える
試験後にしっかりした分析が出来る人は、まず「自分の能力が至らなかった」という前提で結果を受け止めます。
仕事が忙しかったとしても、そのスケジュールマネジメントも含めて自分の脳力不足。
愛想の悪い試験官に出会ったとしても、それに対応できなかった自分の能力不足。
もちろんケアレスミスも自分の実力。
こう考えることが、自分を成長させるための最初の一歩です。
そして「自分のどの能力が弱かったのか」という観点で分析します。
それも、「英語力が弱い」のような漠然とした能力ではなくて、単語力なのか、構文力なのか、アイデアを短時間で出す能力なのか、というように具体的な能力で分析していきます。
ここが具体的であればあるほど、次の強化ポイントが明確になる、ということですね。
逆に言うと、次の強化ポイントが明確にならない程度の分析であれば、分析が曖昧である、ということです。
そして、それらの分析を踏まえて、次の受験に向けてきっちりした対策を作ります。
今度は同じ状態に陥らないために、同じ間違いをしないために。
そうして努力した人だけが、スコアを上昇させることが出来ます。
ということで、あなたは、どのレベルで分析していますか?
次の試験では、そういう振り返りをしてみて下さいね。
Have a good day!