こんにちは。藤本です。
ジェネラルトレーニングモジュールのライティングセクションに特化した記事は、これまで書いたことがなかったですね。
市販されている参考書を見ても、ジェネラルトレーニングについて書かれた参考書は極端に少なく、情報が集めにくいと思いますので、一度まとめておきたいと思います。
設問内容について
Task1は、手紙を書く問題です。
Task2は、様々な意見や現象に対して見解を書くエッセイで、形式はアカデミックモジュールと同じです。
なので、ここではTask1のみの話をしていきます。
設問の分析
設問にはその手紙について、どのような背景があり、誰に向けて書くのかの指示があります。
さらに箇条書きで3つの内容を含めるように指示があります。
ここから大きく2つのことを分析します。
それは
1.手紙のトーン
2.手紙の目的
です。
適切なトーンで一貫して書く
手紙のトーンとは、それほど親しくない人や対等でない関係の人に向かって丁寧で、礼儀のある文体(フォーマル)で書くのか、親しい対等な人に向けて書く、親密な文体(インフォーマル)で書くのかを示しています。
このトーンを、手紙の背景と宛先から判断します。
例えば、ある企業の採用担当者に書く仕事の応募の手紙なら、フォーマルに書くべきですし、親しい友達に書くパーティの誘いならインフォーマルでも良いでしょう。
フォーマルに書くべき手紙で、インフォーマルな表現が含まれるのはもちろんNGですが、親しい友達に必要以上に固いフォーマルな文面にするのも変ですね。
そのあたりの判断をしっかりと行います。
トーンがどこに現れるかというと、色々な箇所に現れますが、例えば最初の宛名部分が、
Dear Mr.Fujimoto
のような「敬称」プラス「ラストネーム」であればフォーマルだし、
Dear Masa
のような「敬称無し」で「ファーストネーム」ならインフォーマルな感じになります。
それから、文章全体も、
Thanks a lot.
みたいな口語に近い文章ならインフォーマルだし、
I would appreciate it.
のような丁寧な文面ならフォーマルになります。
これらのトーンを一貫させる、というのがジェネラルの場合は非常に重視されます。
手紙の目的を書く
次に手紙の目的をしっかり書くようにします。
これは、設問にある手紙の背景と、箇条書きされた3つの指示から、考えていきます。
例えば、この手紙は、情報を提供するための手紙なのか、アドバイスを求めるための手紙なのか、不満を伝えるための手紙なのか、みたいな感じですね。
この目的を手紙の前半部分でしっかりと記載するようにします。
ここは日本語で書く手紙と少し違う感覚かもしれませんね。
しかし、IELTSのジェネラルの採点基準では、この目的が記載されているかどうかが、採点基準の1つになっていますので、クリアに目的を書いてあげます。
3つの箇条書きの指示をバランス良く書く
目的を書いた後(あるいは内容によっては、目的の記載と並行して)、箇条書きされた3つの指示の内容を書いていきます。
ここでは基本的に指示通りの内容を記載していけば良いわけです。
指示に沿っていない場合は論外ですが、書いていたとしても、それらのバランスが良くないのも問題です。
例えば、3つのうち2つは80ワード以上記載しているのに、1つについては、5ワードだけ、というのはあまりにバランスが悪いですね。
しっかりとバランス良く記載していくようにします。
まとめ
表現力(単語・文法)や、フォーマット(宛名から署名に至るまでの基本フォーマットや改行ルール)については、別途磨いていく必要はありますが、特にジェネラルTask1の論理展開において、大きな比重を占めるのが、
・トーンの一貫性
・手紙の目的
・3つの箇条書きの指示通りの記載
が守られているかです。
これら3つが守られていたら、比較的Task1のスコアは安定しやすいと思います。
表現力やフォーマットについてはこちらを参考にしてみて下さい。
