こんにちは。藤本です。
本日はIELTSのスコアと留学してから求められる英語のレベルについて書いてみます。
留学するにはどのくらいのスコアが求められるのか?
まず一般的に海外留学するのに求められるIELTSのスコアから見てみましょう。
国や学校、コースなどによってまちまちですが、求められる水準としては、
オーバーオール6.0~7.0
を求められるケースが8割以上だと思います。
学校側としては、これぐらいのスコアがあれば授業についていけると想定しているわけですね。
留学を希望する人たちも、ひとまずこの水準を目標に頑張ることになります。
IELTS7.0で留学すれば十分な英語力か?
では、仮にIELTS7.0を獲得したとして、実際に留学して授業やディスカッションなどについていけるでしょうか?
これは客観的には示しづらいので、主観にならざるを得ませんが、私の感覚だと
全然足らない
というレベルです。
もちろん、受講生のほとんどが留学生であったり、ディスカッションよりもレクチャーが中心のコースなどであればもう少しついていきやすいかもしれません。
が、私が経験した海外のMBAコースや、ネイティブが大半を占めるような大学院のコースの場合、7.0を獲得していても、英語力が全然足らない、と感じられる方が多いようです。
IELTS7.0獲得してMBA留学した場合
もう少し具体的に見ていきます。
例えばIELTSで
リスニング 7.0
リーディング 8.0
ライティング 6.5
スピーキング 7.0
を獲得していたとしましょう。
この状態で例えば海外MBAコースに入学した場合、
リスニングは、講師のレクチャーは1~4割ぐらいは理解できるけど、ディスカッションになるとほぼ理解できないという状態
リーディングは、時間をかければ読めるので、予習が出来る科目については寝る時間を削れば対応できるけど、授業の場で読み物を渡されてそれを元にディスカッションする、みたいな授業の場合はほぼついていけないという状態
ライティングは、致命的なミスはしないが、チームでレポートなどを書いた場合、チームメイトに大幅に書き直される可能性大、という状態
スピーキングは、ディスカッションなど流れに沿って効果的な発言するのは難しいものの、自分の意思や意見を伝えたい場面は、何とかなるという状態
こんな感じでしょうか。
一番厳しいのはリスニングで、ディスカッションが多く行われるコースの場合は、7.0では明らかに不足で、8.0あっても、最初は結構厳しいのではないかと思います。
もちろん時間とともに解消される要素もあります。
耳がスピードに慣れてくるのもあるし、全部を聞き取らなくても、必要な箇所だけ聞き取れたら良い、というコツが掴めてくるので、数か月経つとだいぶ楽にはなると思います。
ただ、特に最初の3ヵ月ぐらいは色々厳しい思いをすることになると思います。
じゃあどうすればいいの?
ここまでの話で言いたいのは、留学するときに示されているIELTSの必要スコアは、あくまで入学するのに最低限の水準だと考えて欲しいということです。
なので、理想的には、IELTSで求められている水準はさっさとクリアして、さらにその先のスコアを目指すぐらいの取り組みをした方が良い、ということです。
しかし、、、
現実的には留学に求められるスコアをクリアするだけでも長い時間と多大な労力がかかります。
それだけでも精一杯という人も多いでしょう。
何を隠そう私自身もそうでした。
そこでおススメの考え方としては、
1.まずはIELTSで求められているスコアをクリアすべく全力を尽くす
2.IELTS卒業後、留学までの間はとにかくリスニングに力を入れて伸ばせるだけ伸ばす
ということです。
リスニング以外の科目も伸ばせれば伸ばしておいた方が良いですが、とにかくリスニングがダントツで緊急性が高いです。
せっかく留学して学ぶわけですから、その学びを充実したものにするためにもリスニングは鍛えておきましょう。