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①設問の取り組み順
IELTSリーディングでは本文と設問をどういう順番で読むのか
原則、設問を先に読んで本文を後から読む
- 基本的には設問を先に読んだ方が良い。
- 後で何を問われるか分からないまま本文を読もうとすると、本文の全てを満遍なく読まなくてはならない。そうすると、本当は設問に関係ない場所であっても、理解出来なければ何度も読み直したりして、無駄な時間が発生する。
- また、長い文章を最初にすべて読んで、その内容を覚えておくのは難しい。結局設問に答える段階で、もう一度読まなくてはならなくなる。
- 逆に、設問で何を聞かれるかがあらかじめ分かっているなら、関連しそうな箇所だけを重点的に読み、そうでない箇所はサラッと読み流すことも出来る。
- また設問のために再度本文を読み直す必要もなくなる。
でも、全設問を先に読む必要はない
- そもそも全設問に先に目を通したところで、すべての設問を覚えていられない。
- 全設問ではなく、必要な設問だけに先に目を通す。
- そして本文を読んで設問に答えたら、次の設問に目を通してまた本文に戻る、という動作を繰り返す。
- そうすると本文を一度読み終わればすべての設問に対して回答が出来ている状態になる。
本文にはどういう順番で設問の情報が出てくるのか
- リーディングは6つの設問タイプがあるが、設問タイプによって、本文に情報が出てくる順序が大きく2タイプに分かれる。
- タイプA:設問の出題順のまま本文に情報が出てくるタイプ
⇒設問の先頭から先読みをする- 空欄補充問題
- TF/YN問題
- 選択肢問題
- リストマッチング問題のうち「②サマリータイプ」と「③文章と文章をつなぐタイプ」
- タイプB:設問の出題順のまま本文に情報が出てくるとは限らないタイプ
⇒設問先読みをしない- リストマッチングのうち「①文章と単語をつなぐタイプ」
- パラグラフ選択問題
- Heading問題
- さらに、1つのパッセージにつき2~4の設問グループに分かれているが、異なる設問グループの設問ではどちらが先に本文に情報が出てくるか分からない。
②情報探索
情報探索の意識
小説を読んでいるのではなく、辞典から情報を探索しているイメージ
- リーディングセクションは本文の理解度よりも、求められる情報をいかに速く探してくるか、を問われている。
- 本文を読んでいると、つい英文を理解する方に意識が向いてしまうが、あくまで求められているのは情報を探すというスキルである。小説の読書ではなく、百科事典から必要な情報を探すイメージ。
- そのためには本文を読む前に「今から何に関する情報を探すのか」という目的意識を明確に持つことが重要。(そのために設問を先読みする)
- 本文読解中も、出てきた情報を受け身で処理するのではなく、どこに求められている情報が書かれていそうか、という能動的な姿勢を忘れないようにする。
普段のリーディングから意識づけをしておく
- 情報探索の意識の維持はトレーニングすることで出来るようになる。通常の英文読解時も、あらかじめ何を読み取るか、という目的意識をしっかりとセットしてから読み始めるようにする。
③タイムマネジメント
ペース配分を変えるだけでスコアが変わる
ポイントはペース配分
- リーディングで3問目が最後まで読めない、あるいは最後まで読めてもスコアが安定しない大きな原因はペース配分が悪いこと。
- 同じリーディングの実力であっても、このペース配分を変えるだけでスコアが変わることがある。
ペース配分がスコアに影響する理由
- 60分で3問を解こうと思うと、1問20分平均で読んでいくことになるが、多くの受験生は1問目も2問目も20分以内には終わらないのが実態。
- これは単に3問目が最後まで終わらない、という結果だけではなく、より深刻な事態を招く。
- 例えば残り15分で3問目をスタートした場合、「急いで読まないと最後まで読めない」「全部は読んでいられない」という焦る気持ちが自然に芽生え、目は走らせているが内容が全く頭に入ってこない(空読み)状態になる。この状態になると、正解率が急落する。
- この落差は、想像以上に大きく、通常の半分以下といったひどい結果になることも多い。
④本文を読む際のポイント
本文が何についての話か分からない場合【限定公開】
キーワードが専門用語になると難易度が上がる
- どのパッセージにも中心テーマになる単語がある。例えば「光合成について」「自動運転ついて」など「〇〇について」というテーマの「〇〇」に当たるのがキーワードである。
- 当然ながらキーワードにあたる単語はパッセージの中に何度も出てくる。
- そのキーワードが「光合成」とか「自動運転」のような一般的な言葉なら問題はないが、専門用語(特定の動物の名前や化学物質など)がキーワードになっているケースがある。
- そのような専門用語がキーワードとなっている場合、その専門用語が何を意味するものかが分からないと、何度もその単語が出てくるため、本文の理解度が著しく落ちてしまう。
過去専門用語がキーワードとなっていた例:
- thylacine(フクロオオカミ:絶滅したオオカミの一種)
- phytochromes(フィトクロム:植物中の光を感知する分子)
- qanat(カナート:古代のトンネル掘削技術)
- implicit theories(暗黙理論:知能に関する理論)
- oxytocin(オキシトシン:脳内で作られる化学物質)
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