
①本番に向けたスケジュール
覚醒状態を作る
計画的に試験日に向けてコンディションを作る
- スピーキングは最終的に準備したスクリプトを暗唱して覚えていくが、この暗唱を試験前の1週間で毎日1時間以上集中して行う。
- 暗唱は毎日1時間以上7日間連続で行うと、頭の中が英語モードに切り替わり、英語の語順で考えたり、覚えた英単語が出てきやすい状態になる。
- この効果(覚醒状態)が感じられる期間に受験を入れたい。
②試験本番での心構え
当日のしゃべり方
ゆっくり目にしゃべる
- 流暢性を意識するあまり速くしゃべってしまいがちだが、それで試験官が聴き取りにくくなるなら逆効果。
- 評価されるのは「速く話せる」よりも「安定して話せる」なので、むしろゆっくり目にしゃべった方が良い。
大きな声でしゃべる
- 同様に、小さな声で試験官が聴き取れないと、評価もされないし、試験官の表情が曇りがちになるため、それを見てますます委縮してしまう悪循環になる。
- 大きな声でしゃべった方が自信があるように見えるし、少なくとも試験官が声が小さくて聞き取れない、ということはなくなる。
ノンバーバルコミュニケーション
- 「非公式な評価・減点ポイント」で説明した通り、対面の形式である以上、意思疎通は音声以外でも行える。
- 表情、アイコンタクト、身振り手振りなどを使って、言いたいことを何とか伝える努力をする。
Part2のメモの取り方
メモを細かく取る時間はない
- 設問を見てから準備時間1分間は、「どのネタを使うか」「どういう表現(パラフレーズ、イディオム、時制など)を使うか」を準備することに集中する。
- メモは、組み立てた内容を忘れないように、ネタや使う表現を単語ベースでメモする程度。
質問が聴き取れないときの対応
質問が聞き取れないとき
- IELTSスピーキングセクションでは、リスニングの試験ではないので、質問が聴き取れなくても減点にはならない。
- 質問が理解できないときは遠慮なく聞き返した方がよい。
- 同じ言い回しで何度も聞き返すのはコミュニケーション上あまり好ましくないので、いくつかのバリエーションを準備して、それらを覚えておく。
聞き返し方の例
- 単純に聞き返したい場合
- Could you say that again, please?
⇒基本的に同じ質問を繰り返してくれる
- Could you say that again, please?
- 質問の一部だけが聞き取れなかった場合
- Sorry, I didn’t catch the last part?
⇒その箇所だけ同じ質問を繰り返してくれる
- Sorry, I didn’t catch the last part?
- 試験官の英語が速すぎて聴き取れない場合
- Sorry, could you speak a little more slowly, please?
⇒すこしゆっくりに質問してくれる
- Sorry, could you speak a little more slowly, please?
- 抽象的すぎて理解できない場合
- Sorry, what exactly do you mean by that?
⇒質問の意味を説明してくれる
- Sorry, what exactly do you mean by that?
- 質問の自分の解釈を確認したい場合
- Do you mean ~?
⇒その解釈について正しいかどうかを答えてくれる
- Do you mean ~?
- 表現が理解できず別の言い回しにしてもらいたい場合
- Could you say that in another way, please?
⇒別の言い回しで質問をしてくれる
- Could you say that in another way, please?
答えが浮かばないときの対応
答えが浮かばないとき
- IELTSスピーキングセクションでは、沈黙は避けたい。
- 公式には、回答が浮かばなくて黙っているのか、英語が浮かばなくて黙っているのかは判別され、前者はマイナス評価にはならない、ということになっているが、実際はその区分がつかないこともある。
- 答えが浮かばないならば、浮かばないことをそのまま率直に伝えるようにして、沈黙を避けるようにする。
- いくつかのバリエーションを準備して、それらを覚えておく。
間をつなぐ表現の例
- Let me think for a second…
- That’s an interesting question, actually,…
- Well, I haven’t really thought about it, but…
- I guess there are a couple of ways to look at this.
無反応な試験官に当たった場合の対応
無反応な試験官は結構いる
- IELTS試験官は、受験者の発言内容に同意・共感・否定をしないよう訓練されているため、あなたが流暢に話していても、笑ってもらえないのが当たり前。
- つまり「無反応=評価が低い」ではなく、「まじめな試験官・プロの対応=評価中」だと考える。
- 反応は気にせず自分のスキルを見せることに集中する。
反応を引き出す言い回しの例
- I guess you might not agree, but in my opinion…
- I’m not sure if that makes sense, but what I mean is…
