
(「5-4)IELTSライティングTask1(アカデミック)を攻略する」に戻る)
①ジェネラルTask1のフォーマット
基本の段落構成
Task1の基本は以下の7つの要素で構成する
- Greeting(宛名)
- Opening(挨拶と手紙の目的)
- Body1(箇条書き1つ目の質問への回答)
- Body2(箇条書き2つ目の質問への回答)
- Body3(箇条書き3つ目の質問への回答)
- Closing(締めのコメント)
- Farewell&Signature(結びの挨拶と署名)
※設問によってOpeningとBody1を1つにまとめることもあるが、この7段構成を基本とする。
②ジェネラルTask1のポイント
設問の分析
設問で確認すべき内容
- どのような背景か
- 誰に向けて書くのか
- 手紙のトーン
- 手紙の目的
- 箇条書きの設問
手紙のトーン
手紙のトーンを一貫させる
- それほど親しくない人や対等でない関係の人に向かって丁寧で、礼儀のある文体(フォーマル)で書くのか、親しい対等な人に向けて書く、親密な文体(インフォーマル)で書くのか。このトーンを、手紙の背景と宛先から判断する。
- 例えば、ある企業の採用担当者に書く仕事の応募の手紙なら、フォーマルに書くべきだし、親しい友達に書くパーティの誘いならインフォーマルでも良い。
- フォーマルに書くべき手紙で、インフォーマルな表現が含まれるのはもちろんNGだが、親しい友達に必要以上に固いフォーマルな文面にするのも変。
- これらのトーンを一貫させる、というのがジェネラルの場合は非常に重視される。
トーンの例

- 最初の宛名部分が、「Dear Mr.Fujimoto」のような「敬称」プラス「ラストネーム」であればフォーマルだし、「Dear Masa」のような「敬称無し」で「ファーストネーム」ならインフォーマル。
- 文章全体も、「Thanks a lot.」のような口語表現ならインフォーマルだし、「I would appreciate it.」のような丁寧な文面ならフォーマル。
手紙の目的
手紙の目的を必ず書く
- 設問にある手紙の背景と、箇条書きされた3つの指示から判断する。
- 例えば、この手紙は、情報を提供するための手紙なのか、アドバイスを求めるための手紙なのか、不満を伝えるための手紙なのか、という感じ。この目的を手紙の前半部分でしっかりと記載する。
- しかし、IELTSのジェネラルの採点基準では、この目的が記載されているかどうかが、採点基準の1つになっているので、クリアに目的を書く必要がある。
箇条書きの設問
箇条書きされた3つの指示の内容を書く
- 基本的に指示通りの内容を記載していけば良い。
- 指示に沿っていない場合は論外だが、書いていたとしても、それらのバランスが良くないのも問題。例えば、3つのうち2つは80ワード以上記載しているのに、1つについては、5ワードだけ、というのはあまりにバランスが悪い。
- しっかりとバランス良く記載していくようにする。
③アイデアをすぐ出すコツ
5つのテーマ
ジェネラルのTask1は、都度その場でストーリーを作り上げる必要がある
- テーマごとにある程度ストーリーを準備しておくと楽。
- テーマは、以下の5つに集約できる。
- ①リクエスト系:忘れ物、予約、友人へのお願い
- ②不服表明系:抗議、不満
- ③売り込み系:応募、提案
- ④感情表現系:感謝、謝罪
- ⑤情報提供系:提案、助言など
- 例えば、忘れ物に気づいたので、忘れ物をした場所(ホテルや学校、お店など)に手紙を出す、というのはよくあるテーマの1つだが、このテーマが出たときは、かばんを忘れたことにして、そのかばんの中に、運転免許証が入っていたというストーリーを書くことに決めておく、など。もちろん設問の中で、忘れ物の指定がある場合は、変更せざるを得ないが、その場合でも、基本のストーリーがあるので、それをベースにカスタマイズするだけ。
- 停まったホテルで問題があり、その不満を書く、というテーマの場合は、その問題は騒音問題で、夜寝られなかったことを不満として挙げることにしておくなど。
- このようにストーリーを決めておくと「どんな問題にしようかな」「どれがかきやすいかな」と余計なことを考える手間が省ける。
(「5-6)IELTSライティングTask2を攻略する」に移る)