半年後に最初のIELTS受験をしようと考えているあなたへ

こんにちは。藤本です。

先日、zoomを使った無料相談会を開きました。

そこで出てきたご質問の1つをシェアしてみたいと思います。

 

「まだIELTSを受験したことがありません。これからIELTS対策を始めようと考えていて、最初の受験を半年後ぐらいに考えています。受験タイミングはこんな感じで宜しいでしょうか?」

はい、最初の受験タイミングのお話ですね。

 

答えは決まっている

この答えは、このブログのヘビーユーザーや私の講座を受講されたことがある方ならお分かりだと思います。

答えはNoです。

 

半年後の受験は遅すぎます。

では、いつ最初の受験をするのが良いのか?

今すぐです。

初受験は早ければ早いほどご利益があります。

 

その理由が大きく3つあるので順にご説明しますね。

 

時間を無駄にしない

まず一番大きな理由が、時間を無駄にせずに済む、ということです。

 

例えば、目標スコアが7.0で、今の実力が5.0だったとしましょう。

ギャップが2.0あるわけですね。

これはかなり大変で、少なくとも1年以上はかけて埋めていくようなギャップになります。

 

しかし、受験しなければ本人は、現在の実力が5.0ということに気付けません。

そして、

「7.0ってどれぐらい大変なのかな~」

「これぐらい勉強すれば7.0獲れるんじゃない?」

など、根拠のない自分の感覚だけで、受験までの時間を過ごすことになります。

 

しかし、目標までのギャップが2.0の方と、目標までのギャップが0.5の方とでは、受験戦略もスケジュールの立て方も対策の仕方もまったく変わってきます。

もし本人がそのことに気付かずに、目標までのギャップが0.5ぐらいのつもりで時間を過ごしたらどうなるでしょう?

受験まで過ごした時間はほぼ無駄に終わることになります。

 

長いIELTS対策の道のりにおいて、このような時間の無駄はもっとも避けるべきことです。

半年間無駄に過ごしたら、その半年間という時間は戻ってきません。

 

時間というのはお金よりもはるかに重要な資源です。

なぜなら取り返すことが出来ないからです。

だから「準備せずに受験するのはお金がもったいない」と考えるのは、この「時間>お金」という感覚が無い人の考え方です。

 

最も貴重な時間という資源を無駄に使わないためにも、とにかく早い段階で受験することが求められるのです。

この点から、準備が出来ていなくても、とにかく最短で初回受験は行うことをお勧めします。

 

本番は想像とは違う

2つ目の理由は、IELTS本番の感覚を知ることが出来る、ということです。

現在の自分の実力を知ることもさることながら、本番での感覚を知ることもとても重要です。

 

試験会場の雰囲気、リスニングの音の聞こえ方、本番の試験のレベル感、スピーキングの緊張感、トイレに行くタイミングの重要性、こういったものはやはり一度受験しないと感覚として分からないものです。

 

この感覚を知らずに勉強している人と、感覚を知ったうえで勉強している人は、どちらがよりスコアにつながる勉強になるでしょう?

言うまでもなく後者ですね。

 

未受験で勉強している人は、上記のような要素を軽視しているか、逆に必要以上に恐れているか、どちらかの傾向があります。

特に公式問題集を見ておきながら、「これは難しすぎる、本番はもっと易しいはず」という根拠のない、自分を安心させるためだけの甘い考えを持って学習をしている人がいます。

端から見ると滑稽ですが、人間はどうしても安心を得たい生き物なので、そういう思考になってしまうのも分かります。

でも、スコアを獲る、という観点から考えたときに、こういう自分を安心させる思考は全く意味がないですね。

本当の安心は、一度経験することでしか得られません。

早く受験して、本番の感覚を得るようにしましょう。

 

人間の意思はそこまで強くない

3つ目の理由は、モチベーションが上がることです。

 

受験を半年後と考えている場合、随分先のことだと思いませんか?

多分、今すぐ始めなくても、仕事が落ち着いたら、来月から始めれば良い、ぐらいに思ってしまうかもしれません。

そんなに時間は無いんですけどね。

実際は、半年後と言っても勉強できる時間は600時間ぐらいだと思います。

 

そして、この半年後という感覚が気のゆるみにつながります。

半年後の目標ってなかなかモチベーションが続かないです。

人間の意思ってそんなもんなのです。

 

それよりも、来月さっさと受験の予約を入れてしまいましょう。

予約を入れた瞬間から、

「お金を払うから」

「せっかく受験するのだから」

という気持ちが芽生えて、何とか出来る限りの努力をしようという気持ちが出てきます。

これが、勉強のモチベーションになります。

 

モチベーションというのは待っていればどこかから降ってくるものではありません。

自分で目標を作って、締め切りを作って、上げていくものです。

これを受験予約をすることによって人工的に作り上げていきましょう。

 

それでもある不安

「そんなに急いで受験してもスコアも悪いだろうし、お金ももったいない。」

受験を先延ばしする人がいつも口にする理論がこれです。

 

でも初回受験はスコアが悪いのは当たり前です。

さっさと行動する人は、そんなこと気にしないでとりあえず受験します。

 

逆に上記のような言い訳をする人は、悪いスコアが出ることを恐れているのかなと思います。

でも全然気にする必要はありません。

悪いスコアだからこそ、現実を直視できるし、次の課題も見つかります。

 

そもそも、初回受験は自分が想定していないことが起こったり、緊張感から本来の実力が出にくいです。

初回受験から2週間後に2度目の受験をしたら、実力的にはほとんど変わってないにも関わらずスコアは0.5上がった、というのはよく聞く話です。

何としても1回目の受験で目標スコアを達成する、という意気込みがあることは良いことですが、現実には、なかなか1回目ではクリアできないことが多いです。

なので、その点からも1回目はまずは自分の現時点での実力を測る、本番の雰囲気を身をもって知るためのものである、というぐらいの気持ちで受験されると良いです。

 

スコアが良いか悪いかが成功と失敗の境目ではありません。

次の課題を見つけられるかどうかが成功か失敗かの境目です。

 

だから初回受験は目標スコアが出なくても大丈夫。

IELTSは受験回数に制限があるわけでもないし、その1回で得られるものは払ったお金以上のものがあります。

まずは一度受験しましょうね。

今すぐ。