こんにちは。藤本です。
今回は2度目の受験で全セクション7.0を超えたという生徒さんのお声をお届けします。
このような生徒さんのお声を紹介した場合、反応が3つに分かれます。
①「すごい。マネできるところは真似したい。」という反応
②「自分とは違い過ぎる。参考にならない。」という反応
③「この人と比べて自分はダメ過ぎる。落ち込む。」という反応
成功例を見て、自分にプラスに出来るのは①の反応をする人です。
②はきつい言い方をすると、結果が出ていない自分を認めなくない気持ちが根底にあって、だから「自分と他人は違う」という言い訳をして、安心しようとしています。
③は自分の課題を認めてはいるものの、結果だけを見て、その人が行ってきたプロセスを見ようとしてないところに問題があります。
だから感情的に②③の反応をしてしまった方、感情的にそう感じてしまうことは止められませんが、それだとプラスにならないので、ここは少し冷静になりましょう。
他人の成功体験を見るときに一番大事なのは、結果よりも、その成功プロセスを見て、学ぶことです。
そういう気持ちがあれば、他人の体験を見て学ぶことが出来るでしょう。
ちなみにこの生徒さんの最終スコアは以下の通りです。
最終スコア
リスニング:8.0
リーディング:8.0
ライティング:7.0
スピーキング:7.0
オーバーオール:7.5
理想的なスコアですね。
このように全セクション7.0以上を揃えられる方は、IELTS受験者の中でも数%だと思います。
そしてその数%の人でも、通常は、何度も受験を繰り返してようやく到達できるのがこの水準です。
ところが、この生徒さん何と2回目の受験でこのスコアを叩き出したんですよね。
驚愕です。
ちなみに、初回受験のスコアが以下の通りです。
1回目の受験
リスニング:6.5
リーディング:7.0
ライティング:6.0
スピーキング:6.0
オーバーオール:6.5
初回受験時点で既にかなり良いスコアであることは間違いありません。
この時点である程度英語力をお持ちだったということですね。
でも、だからと言って、このスコアでスタートした方が2度目で簡単に全セクション7.0超えるほどIELTSは甘くありません。
それは同じぐらいのスコアをお持ちの方なら分かると思います。
私自身も、2回目の受験で1回目の全セクションのスコアを1.0以上上げた、という方は初めてです。
だから、この1回目から2回目にかけての努力はすごいものがあったと思います。
私はこの生徒さんのライティングしか見ていませんが、しかし、ライティングの学習プロセスを拝見するだけで、他のセクションもどれぐらいの努力をしたかが伝わります。
この生徒さんから、ライティング講座の感想文を頂いていますので、今回はその感想文をご紹介します。
この方の学習エッセンスがとてもよく分かります。
是非、結果というよりも、その学習プロセスに注目して頂けたらと思います。
先日目標スコアを達成しIELTSを卒業したものです。
昨年の夏に友人の紹介で藤本先生を知り、セルフスタディコースとその後何度か月定額サービスも受講しました。
当時はどのように勉強を始めたらよいかわからず困っていたのですが、とにかく文法ミスを減らしたい!と思っていたのでまずは藤本先生の“IELTSライティングのための文法講座”という教材を徹底的に初めから最後まで解きました。
この教材の中にはライティングでよくあるエラーが深刻度別にまとめられています。
解きながら理解できている文法と理解できていない文法に分けて、理解できていないものは自分のライティングノートにまとめるという作業を行いました。
この教材のおかげで自分は何がわかっていないのか、自分はどんな間違いをするのかを一番早い方法で明確にすることができたと思います。
講座はとても内容が濃く、一度では到底吸収しきれない量だったので、こちらも自分のノートに別でまとめながら復習を繰り返ししました。
初めは量に圧倒されましたが、これで自分の目標を達成できるのであれば、と一生懸命繰り返し見直したのを覚えています。
また、添削を受けている最中は一つ一つの課題にたくさんの時間をかけて、クオリティー重視で練習をしていました。
私はどちらかというと理屈派で、藤本先生はどのエラーに対してもきちんと説明をつけて返してくださるので、納得しながら勉強を進めることができたのが本当によかったと実感しています。
また、藤本先生はいつもほどよいレベルの解答例を送ってくださるので、先生の解答例を分析して盗めるところは盗んでいました。
実際他のサイトの解答例を見たりして参考にしていた時もありましたが、自分のレベルにあっていなかったりしてなかなかいい解答例に出会うことができないでいたので本当に藤本さんの解答例から学ぶことが多くありました。
また、わからないことは先生に質問を毎度送っていましたが、先生はいつも丁寧に細かく質問に答えてくださりました。
そして私は先生のWriting単語集も愛用していました。IELTSは様々なトピックから質問されるので、この単語集のおかげで、書けそうで書けない表現やパラフレーズなど、Writingでの表現力が広がったのではないかと感じています。
そして、これらの単語は私のスピーキング力もupさせてくれたとも感じています。
今ではこの単語集に使えそうな単語を自分でさらに追加してかなりボリューミーな単語集になってきています。
ライティング講座を通して感じたのは、まず自分がどこが苦手でどこを間違える傾向にあるのか気づくことの大切さです。
また、藤本先生はたくさんのサポート教材も準備してくださっているので、基礎を徹底的に見直すこと、同じミスを絶対に繰り返さないつもりで添削に臨むこと、不安があれば質問して一つずつクリアしていくこと、これは本当に大切だと思いました。
試験本番は時間勝負でもあるので、添削の初めのころはクオリティー重視でしたが、点数が安定してきたら、少しずつ時間も短縮していけるように時間も測って練習を続けました。
途中あきらめたくなることもありましたが、先生に相談しながら、先生に背中を押してもらいながら、先生のおかげで達成することができたと思っています。
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
私のライティング講座では、添削をする際、その生徒さんが過去同じタイプのミスをしていないかをチェックしていきます。
添削結果を受け取ると、過去と同じタイプのミスをしていればすぐ分かるようにしています。
受講生の大半は、同じタイプのミスを繰り返す傾向があります。
しかし、この生徒さんの場合、本当に同じタイプのミスが少なかったのです。
それがものすごく印象的でした。
講座スタート時点では、他の生徒さんと同じぐらい指摘される箇所があったのに、回を追うごとに同じミスをしなくなるので、あっという間に指摘される箇所が激減していきました。
その裏には、上の感想文で書いて頂いたように、
・納得するまで質問する
・繰り返し復習する
・スピードよりもクオリティ重視で同じミスをしないようにする
といった学習姿勢が良かったのだと思います。
恐らく他のセクションも同じように努力されたのだと思います。
結果がそれを示していますね。
いかがでしたでしょうか?
「自分には無理だ」
と思わないでくださいね。
上に書かれていること自体は、誰でも実施可能です。
それを実践するかどうかの違いです。
是非、ご自身の学習に取り入れて頂ければと思います。