ライティングのスコアが6.0から伸びない方へ

こんにちは。藤本です。

IELTSライティングは6.0が一つの壁になりますが、一度か二度6.0を獲れても、それ以上ぴたりとスコアが上がらなくなるケースがあります。

今回はそういった方の特徴と対策について説明してみます。

 

また、今回のお話は

6.0に一度も到達したことがない

という方にも当てはまる話ですので、是非参考にしてみて下さい。

 

6.0まで獲得出来た方は、1度や2度は添削を受けたことがある人が多いと思います。

IELTSのライティング対策において、添削を受けること自体は必須で、とても重要で意義あることです。

 

ただし、添削を受けた場合、大事なのが実は添削結果を受け取った後の復習の作業です。

ここが勝負の分かれ道です。

 

復習するレベルがだいたい3つぐらいに分かれるな、というのが私の感覚です。

 

まずレベル1。

添削結果を見て理解だけして終わり、というパターンです。

「あーそうだったか」

と思って終わっています。

その後、その添削結果を2度以上見直すということがありません

 

次がレベル2。

理解しただけではなく、その場で何とか意識に植え付けて覚えようとするケースです。

添削において指摘されたことは覚えなければならない、という認識は出来ています。

だから、これはレベル1よりはきちんとやっているように見えるかもしれませんが、実は後から説明する通り、ライティングにおいてはほとんど意味がありません

 

最後にレベル3。

これは、絶対に同じ間違いをしないレベルで覚えようとする、という方です。

具体的には、その後、繰り返しその添削結果を見続けます

3日後に見て、1週間後に見て、1か月後にまた見て、という感じです。

 

さあ、ライティングにおいて必要なのはどのレベルでしょう?

もちろん、こういう質問をするからにはレベル3が正解です。

 

でもここでお伝えしたいのは、レベル2だったらどれぐらい効果があるのか、ということです。

 

答えは・・・

 

 

ゼロです。

 

もう一度言います。

ゼロ

です。

 

つまり、レベル1とレベル2の復習をしている限りは、ライティングのスコア向上には全く効果がなく、正直、添削は受けていないのとほとんど同じです。

やらない方が時間が無駄にならない分、マシかもしれないぐらいです。

 

唯一、レベル3の復習をしている方だけが、ライティングのスコアを伸ばせます。

 

でも、私の感覚では、添削結果を受け取った方の8割ぐらいがレベル1か2で終わっていると思います。

返却された添削結果を時間を置いて3回以上見直している人って、ほとんどいないのではないかと思います。

 

ライティングはアウトプットする作業です。

自力でゼロから間違いのない文章を構築しなければなりません。

 

ところが、ライティングの文法ミスというのは

「理解は出来ていても、ルールは知っていても、書いているときに気付かずに書いてしまう」

ものが大半です。

 

例えば、可算名詞単数形には冠詞が必要、というのは誰でも知っています。

三人称単数の名詞が主語で、述語が現在形の時はsが必要、というのも誰でも知っています。

代名詞は指す名詞と単複を合わせなければならない、というのも知っていますね。

しかし、実際ライティング6.0以下の人の英文に、こういった単純な文法違反は大量に含まれます。

 

だから「ルールは知っている」というのは何の力にもなりません。

三人称単数の主語を書いた瞬間に

「あ、述語にはsをつけなきゃな」

と自発的に思えるか、あるいは

体が勝手に述語にsをつけてくれる

というレベルになれないと、こういった種類のミスはなくならないんです。

 

レベル1の復習をしている方は翌日書いても同じミスをします。

 

レベル2の方は翌日は覚えていても、1週間後に書いたら同じミスをします。

人間の記憶力なんてそんなものです。

一昨日の夕食メニューだって思い出せないじゃないですか。

1週間後に思い出せないのだから、もちろん本番でも思い出せません。

同じミスをしています。

 

レベル3の方だけ、本番でも気を付けることが出来ます。

 

本番で思い出せる、あるいは体が勝手に覚えている、というレベルに到達するためには

ひたすら繰り返す

しかありません。

繰り返し復習をして、記憶を塗り重ねていくしかありません。

 

何度も何度も間違った箇所を見直して、

暇さえあれば昨日見たことを覚えているかをチェックして、

次に同じ場面に遭遇したときに、以前間違った思い出が思い出せるレベルにする

 

ここまでやって初めて、自力でアウトプットできるようになります。

それぐらい大変なんです。

IELTSライティングは普通の勉強の感覚では、スコアは上がりません。

 

あなたは過去に受けた添削の結果を期間を置いて3回以上見直してますか?

 

親の仇の写真を毎日見て脳に刻み込むように、

間違ってしまった過去の自分を恨むように、

寝ても覚めても二度と間違えないように死ぬ気で覚える

そういう人だけが、短期間で6.5の壁を軽々と破りスコアを向上させます。

 

ここまでできる人は、IELTS受験者のうちでも、本当にわずかな割合です。

でも逆に言うと、ここまで徹底してやればすぐにスコアに現れます。

それが出来ていない人が同じスコアで低迷しているだけです。

 

IELTSのライティングは中途半端な方法では伸びません。

それぐらい大変な科目です。

是非、その自覚をもって、過去の添削結果を見直す作業をしてみてくださいね。