【ロングインタビュー】IELTS8.0獲得への道のり(1)

こんにちは。藤本です。

先日、受講生の宮脇さんからIELTSで目標スコアを無事に達成されたというご報告を頂きました。

実は宮脇さんは、歴代受講生の中で最高点(オーバーオール8.0、リスニング、リーディングは9.0)を獲得されています。

この過程を伺いたく、本人のご了承を頂き、インタビューをさせて頂くことにしました。

取り組み方、心構えなど参考になることも多くありますので、是非読んでみて下さい。

長くなりますので、4回に分割してお送りします。

 

はじめに

【宮脇さんのプロフィール】

理学療法士として働きながらカナダの永住権取得を目指してIELTS(ジェネラルトレーニングモジュール)の勉強を開始。

初回受験オーバーオール6.0から約1年でオーバーオール8.0まで伸ばす。
(セクション別ベストスコアはリスニング9.0、リーディング9.0、ライティング7.5、スピーキング7.5)

しかし、永住権取得の壁は高く、留学 ⇒ 現地就職 ⇒ 永住権取得というプランに変更。

アカデミックモジュールに転向後、初回受験でオーバーオール7.5を獲得し、留学の要件を満たす。2021年からカナダに留学予定。

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藤本
本日はよろしくお願いします。留学に関してはIELTS卒業ということでいいんですね?

宮脇さん
そうですね。永住権取得時にまた必要ですが、留学に関しては一応仮卒業ですね。

藤本
おめでとうございます!

宮脇さん
ありがとうございます!

藤本
今後は再来年からカレッジに行かれるということですね?

宮脇さん
はい2021年の2月からの留学になります。今申し込みを始めたところです。

藤本
IELTSはクリアされているので、あとは出願の書類準備ですね。

宮脇さん
そうですね。

藤本
2年間留学をされた後は、さらに1年現地で就職した後に永住権を目指される、ということですね。

宮脇さん
はい、そういうプランで行こうと思っています。

 

IELTSを受験した経緯

― ではIELTSについて伺いたいと思います。
最初になぜIELTSを受験されようと思ったかということです。
元々カナダの永住権を目指していた、ということでしたが、そもそもなぜ永住権を目指そうと思ったのか、その辺りからお話を伺えますか?

はい、元々4年前に、カナダのバンクーバーに学生ビザとワーホリで1年半滞在していたんです。

そのときはビザも終わって帰国をすることになったのですが、やっぱりもう1回カナダに住みたいという気持ちが大きくなってきました。

その当時に知り合った現地に移住をしている日本人の方とか、他の国の方と出会う機会が多かったのと、暮らし方とか自然が多いところとかが気に入ったので、可能性があるなら住んでみたいと思ったのがきっかけです。

― ワーホリの期間は現地で働いていたということですか?

はい、Tim Hortons(カナダのドーナツチェーン)でバイトしていました。

― 当時の英語力はどんな感じだったのでしょう?

2016年に帰国しましたが、そのときに初めてTOEICを受けました。そのときのスコアが795でした。

― ほお、その時点で結構高い英語力だったんですね。

語学学校に半年通っていて、卒業時は一応Advance(上級)のクラスにはいました。

― 普通の感覚だと語学学校に通ったからといっていきなり800点近くにはならないと思いますよ。
カナダに渡航した時点ですでに英語はかなり勉強されていたんでしょうか?

行く前はアメリカ人の英会話の先生と週1回会話の練習するぐらいでした。

あとはリーディングの宿題が出たら、分からないところは調べて答えるぐらいです。

高校のときは、英語は得意な方でしたが、大学に入ってからは必修でもなかったので、そんなに勉強していませんでした。

― 英語は好きだったんですか?

はい。そうですね。

― だとすると英会話以外にも日常の中で英語に触れることはあったのですか?

仕事柄そういう機会はなかったです。アメリカ人の先生とのレッスンが週1回と、英語をしゃべる友達がいたので、半年に1回ぐらい会ってしゃべるぐらいでした。

語学学校に入った時点ではLower Intermediate(初中級)クラスでした。

― ではバンクーバーに行った時点では、まだ周りの人がしゃべる英語がよく聞き取れない、そんな感じだったのでしょうか?

そうですね。

― なるほど。では語学学校に入られた後、かなり頑張った感じですね?

最初、学生ビザで半年間滞在していて、その間バイトも出来なかったので、集中して勉強していました。

ワーホリに切り替えてからは周りがネイティブだけだったので、スピーキング力は鍛えられたかなと思います。

― IELTSの勉強を始められた方で一番多い層が、宮脇さんがバンクーバーに渡航された時点ぐらいの英語レベルの方だと思います。
ですので、もう少しそのときのことを聞いていきたいのですが、語学学校に行っている間に、これが一番効いた、という勉強方法はありましたか?

Grammar In Use(ケンブリッジ大学出版の文法書)は、語学学校の勉強とは別に家に帰ってから少しずつ進めていました。

あと先生とか日本人以外の方としゃべるというのは意識付けしていました。

最後の1か月だけ語学学校の先生にケンブリッジ英語検定のクラスを勧められて通いましたが、それが一般英語とレベルが違って、宿題もたくさんあったので、いい刺激になりました。

それまではアドバンスのクラスにいたので、自分はできる感覚でいたのですが、ケンブリッジ英語検定のコースに行くと、文法から一から叩き直されて、エッセイとか手紙の書き方とか教えられて、大変でしたが、いい経験にはなりました。

― その状態で帰国されたということですね。

はい。2016年の10月に帰国して、そこからは1年間特に勉強はしなかったんです。

― なるほど、その時期は移住もあまり考えていなかったということですね。

そうですね。

― 1年ぐらい経ってまたカナダに行きたいと思うようになったということですか?

はい。

― 私と似ていますね(笑)私も留学した後は、もういいやと思って、日本でやっていこうと思っていましたが、2年経つとまた戻ってもいいかなと思うようになりました。
特にカナダに移住される方はそういう方が多いですね。

なるほど。

― で、2017年に入ってから永住権を考え始めたということですね。
そのとき留学は考えていなかったんですか?

はい。そのとき理学療法士として働いていて、その資格を使って何とか移住できないかとエージェントに相談をしていました。

そこで直接永住権を取得する手があると。

ただ年齢の条件もあるので、IELTSでかなりのスコアを目指さないと難しいと言われました。

じゃあとりあえず1回勉強してみて、考えてみようということで勉強を始めました。

 

初期の勉強方法

― それで2017年の10月がIELTS勉強のスタートですね。最初はどこからスタートしましたか?

はじめ自分の実力がIELTSでどのぐらいか分からなかったので、単語帳のIELTS3500と、公式問題集を買って、単語とリーディングを重点的にやっていきました。

― その時の感触としてIELTSはどう感じましたか?

リーディングは、ジェネラルモジュールは分量が多くないのもあって、初めて公式問題集を解いてみたときに6.5ぐらい取れました。

これぐらい取れるんだというのは逆にびっくりしました。

― 単語はどうでした?3500を見て、前半の単語は既にかなり知っている、という感じでしたか?

そうですね。

ただ2000語超えたぐらいから普段使っていない単語が出てきたので、その辺りは覚えるのに苦労しました。

当時は藤本先生のブログも読んでなかったので、ゆっくり1語1語見て覚えるというペースで、かなり時間をかけていました。

1-2か月ぐらいかかっていました。

― IELTSの初受験はどのぐらいのタイミングでしたか?

2018年の3月です。

― じゃあ半年ぐらいは受験しないで準備だけをしていた感じですね。

はい、そのときはとりあえずどんなものか受けてみようという感じでした。

受験前は自分の気持ちも甘かったので、1日に1時間ぐらい、どこかで勉強時間が取れたらいいな、という感じでした。

単語しかしない日もあれば、今日はリスニングをしてみようかな、というように勉強計画もあまり立てていませんでした。

年明けぐらいにそろそろ受験が近づいているからライティングをやってみようということで、1ヵ月前ぐらいに、ようやく試験問題を見て、手紙はこうやって書くんだというのを思い出す感じでした。

なので、初受験のときは最低どれぐらい書かなければならないかとか、基本的なところだけ覚えて、テストに臨みました。

1回目の受験は時間内に最後まで書ききれませんでした。

スピーキングに関しては、どんなテストなのかも知らずに受験に臨んでいて、試験直前の空き時間にYouTubeを見て、試験の流れを始めて知るぐらいの、今思えば無謀な状況だったなと思います。

― 初受験のスコアはどうでしたか?

リスニングが6.0、リーディングが7.0、ライティングが5.5、スピーキングが6.0でオーバーオールが6.0でした。

― 初回としてはかなりいいですね。初回で6.0行くのは少数派なので。そこまでの下積みが効いたというところですね。
宮脇さんとしては初受験の感想はどうでした?

意外にいい点が取れたなと思いました。

スピーキングもそんな準備していない割に6.0獲れたのはびっくりしました。

ただ永住権のために必要とされていたスコアがリスニング8.0、残りの3つのセクションが7.0というスコアだったので、特にリスニングは6.0から2.0上げなければならないのはどうしたら良いかと悩みました。

― スコア的に一番目標とのギャップが大きかったのがリスニングだったということですね。

はい。

 

初回受験を終えた宮脇さん。

この後、どのようにスコアを伸ばしていったのか、次回はそのスコアの推移も含めて公開して頂きます。

【ロングインタビュー】IELTS8.0獲得への道のり(2)
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