もっとカンタンに英作文を作れるパターン② 副詞の比較級

こんにちは。藤本です。

生徒さんのライティングを見ていて、もっとカンタンに英文にできるのに、わざわざ難しい英文を使って間違いになるパターンとコツをお伝えするシリーズです。

2回目の今回は「副詞の比較級」についてお伝えします。

 

まず日本語から考えましょう。

「彼女は英語よりもフランス語を簡単にマスターした」

この日本語を英文にしてみましょう。

 

この問題を英文にしようとするときに引っ掛かるのが

「簡単に」

のところです。

 

ここでeasierという単語を使おうとする人が多くいます。

 

まず一番多い間違いが、

She mastered French easier than English.

になります。

 

easierは形容詞の比較級です。

She mastered French

という第3文型の後ろに、形容詞を置くことはできません。

 

この文章で形容詞easierを使おうとすると

Mastering French was easier for her than mastering English.

とか

That she masters French was easier than that she masters English.

とか

It was easier for her to master French than to master English.

といった補語で使うことになります。

 

これらの表現は、一応可能ですが、少し複雑な文章になって、間違いを含んでしまうことも多いです。

間違いがなかったとしても、不自然な表現になったりします。

 

ここで使いたいのが副詞です。

easyの副詞はeasilyですから、その比較級more easilyを使うと、楽に表現できます。

She mastered French more easily than English.

 

そもそも日本語の「簡単に」というのは動詞を修飾する表現ですから副詞ですね。

 

このように本来「副詞の比較級」を使えば簡単に表現できるのに、「形容詞の比較級」を使って、間違った文章にしてしまったり、難しい文章にしてしまったりすることが多いです。

 

同じように

「より安く」と言いたいときに「cheaper」ではなく「more cheaply」

「より安全に」と言いたいときに「safer」ではなく「more safely」

「より正確に」と言いたいときに「more accurate」ではなく「more accurately」

というように、副詞の比較級というのは意外と出てこないものですが、これが使えると文章の幅が広がって、シンプルな文章で伝えられるようになることがあります。

 

是非「副詞の比較級」を使えるようになりましょう。