コンピュータでのIELTS受験が始まります

こんにちは。藤本です。

この秋からカナダで新たにIELTSをコンピュータで受験できるようになります。

Computer-delivered IELTS

 

コンピュータベースでの受験はオプションで、これまで通りペーパーベースの受験も選択出来ます。

 

コンピュータでの受験になった場合は、コンピュータが設置してある受験会場に出向き、一人ひとりコンピュータに向かって、リスニング、リーディング、ライティングを受験します。

設問の形態や、試験時間などはペーパーと変わりがないとされています。

スピーキングはこれまで通り、試験官とのインタビューになります。

 

コンピュータで受験するメリットとしては、受験日が多く設定されていること、そしてこれまで13日かかっていた結果発表までの期間が5-7日に短くなることです。

あとタイピングが早い人にとっては、ライティングは、手書きよりも早く書いたり、挿入や削除などがしやすくなると思うので有利でしょう。

 

逆にコンピュータベースのデメリットとしては、前後のページを行ったり来たりするのにペーパーベースよりも時間がかかるようになることと、メモを書き込みながら読んだりすることがしにくくなることです。

あと長文は、画面よりも紙で読んだ方が読みやすいという人が多いでしょう。

もちろん、タイピングが苦手な人は、ライティングはペーパーベースよりもタイプミスが多くなったり、時間がかかる人も出るでしょう。

 

ということで、得意不得意に応じた選択肢が増えることは良いことだと思います。

日本ではまだ動きはないようですが、コンピュータベースの方が運用コストがかからないと思われますので、やがて日本でも導入されるだろうと思います。

 

一番の懸念は、かつてのTOEFLのように、ペーパーベースが全廃されて、コンピュータベースに一本化されることです。

さらにTOEFLのように、前のページに後戻りできないシステムになったり、難易度そのものが変化したりすると、受験戦略そのものを見直す必要が出てきます。

 

かつて私もTOEFLを受験していて、CBTからiBTにシステムの変更がありました。

そのときは、新しい形態の情報がないし、変更前は駆け込み需要で、受験者が殺到して受験の予約が取れないなど、大変な思いをしました。

 

が、とりあえず今のところはそういった動きはなさそうです。

まあ、でもIELTSも主催者の考え一つでいつ大きな変更があるか分かりません。

そんなトラブルに巻き込まれないように、早めに受験して、さっさと卒業するに越したことはないですね。