こんにちは。藤本です。
ここのところエンジェルス大谷選手が作った目標設定シートをマネして、IELTS6.5を目指すための72の実施項目を書いています。
第1回からご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
コアの8項目↓
今回は、コア8項目のうち、5つ目の項目
強いメンタル
を見てみたいと思います。
IELTS対策のためには、多くの人は、日常の仕事や勉強や家事とは別に時間を取らなければなりません。
しかもIELTSは、そう簡単に目標スコアを獲らせてはくれません。
このため、途中であきらめる人が出てくるのはもちろん、初回受験までもたどり着けなかったり、中には最初の勉強のスタートすら切れない人も多いです。
このために強いメンタルが必要になります。
その強いメンタルを作るための項目を8つに分解してみます。
目次
強いメンタルのための8つのサブ項目
強いメンタルのための8項目は以下の通りです。
では順に見ていきましょう。
サブ項目5-1 試験難易度の正確な把握
まずはIELTSの難易度を正確に把握することです。
受験のための準備をしている方を見ていると、IELTSを簡単な試験だと勘違いして、そのために2回、3回と受験をしてから一向に上がらないスコアに直面して、やる気を失ってしまう方がいます。
だから、最初の段階でIELTSがどれだけ難しいかを正確に知っておくことが、今後中長期で英語に取り組む覚悟を決める重要な要素になります。
難易度を正確に把握することで、多少の困難もネガティブではなく、必要な壁だと考えられるようになります。
難易度についてはこちらの記事をご覧ください。
サブ項目5-2 目標の言語化
IELTSを受験するには留学や移住などの何らかの目標があるはずです。
さらに言えば、留学や移住した後の目標もあるはずです。
ある分野の仕事がやりたいとか、ある分野の知識が学びたいとか、日本を外から見てみたいとか、とにかく海外に住んでみたいとか。。
それらをとにかく言語化し、紙に書いておくことです。
試験で結果が出ないとき、勉強のやる気が出ないときに、自ら書いたその目標を見て、初心を思い出すのです。
ここで逃げたらその目標が遠のくことを、頭だけでなく、目からも認識させます。
そして多少の挫折や誘惑に打ち勝つ自分を作っていきます。
サブ項目5-3 結果へのフォーカス
勉強期間が長引くと、色々な誘惑に負けそうになります。
例えば、同じ英語の勉強でも、
「単語は覚えなくても良い」とか
「英語は聞き流しておいても聞けるようになる」とか
「文法なんてやらなくてよい」とか
「スキミングで最初の1行だけ読めば解ける」とか。。。
こういった勉強方法の特徴は、
楽なプロセスで出来るようになる
といったものです。
そう、「プロセス」にフォーカスしている勉強法が多いのです。
しかし、こういった「楽して~」方式は、その教材とか講座を売りたい人の宣伝である場合が多いです。
こういったものに手を出すと、確実に目標スコアは遠回りになります。
このような誘惑に引っ掛からないようにするためには、「プロセス」ではなく「結果」にフォーカスすることです。
常に自分がどのような力をつけなければならないかを考えて、そこから逆算して必要なトレーニングはどのようなものか、といった考え方で捉えると、楽して方式に引っ掛かることはなくなるでしょう。
サブ項目5-4 仮説を持ち続ける
長い勉強期間でモチベーションを保ち続けるための1つの大きな武器が「仮説」です。
仮説とは
「ひょっとしたら、~をするとうまくいくのではないか?」
という考えです。
これがある限り、その仮説を勉強しながら検証していく作業は、とてもワクワクしたものになります。
ただ漫然と勉強をするのではなく、この「ひょっとしたら」を探しながら勉強をするようにしましょう。
サブ項目5-5 優先順位をつける
勉強する意思もあるし、やるべきことも分かっているのに、忙しくて勉強時間が取れず、いつの間にか勉強がご無沙汰になってしまう人がいます。
仕事とか家事とか勉強とか、人間は生きている限りは基本的には忙しいものです。
そして、この仕事の山が終われば時間が取れると思っていたとしても、その仕事の山が終わったら、また新たな仕事の山がやってきます。
そういうものです。
そしてそれがストレスやモチベーションの低下につながります。
だから、これは自分の中で明確に優先度をつけないといつまで経っても同じことが続きます。
一度、目の前の仕事と、IELTSに取り組んだ後に得られるものとを、自分の人生にとっての重要さの視点で比較してみましょう。
多くの場合は、IELTSの方が圧倒的に重要なはずです。
そうして、自分にとっての優先度をはっきり決めた後で、IELTSの勉強に向かうようにしましょう。
サブ項目5-6 先行者の話を聞く
自分のメンタルを強くするうえで、自分が目指す道を先に通って行った先輩の話を聞くのはとても有意義です。
IELTSであれば、先に自分の目標とするスコアを獲得した人の話を聞くのです。
照れ隠しやカッコつけで
「いやー、全然努力してないよ」
なんて言う人もいるかもしれませんが、自分の思いをしっかりと伝えて、根堀り葉堀り聞いてみてください。
恐らく、自分が今までやっていたものよりもはるかに高い水準で、その人が勉強していた事実を知ることになると思います。
それで良いんです。
その高い水準というのを自分の新たな基準にしてください。
基準が一段と高くなることで、今自分がやっている努力は何とも思わないような強いメンタルが生まれます。
サブ項目5-7 最悪の結果を想定しておく
人間は、一生懸命勉強しているときほど、自分を肯定しがちです。
「これだけ勉強してきたのだから、望んでいた結果が出るだろう」
もちろん精神の安定のために、こういった自己肯定はとても重要です。
しかし、そういった思いばかりにとらわれていると、その通りの結果が出ないときに、結果を直視できなかったり、打ちのめされて立ち直るまでに時間がかかったりします。
また油断を招いたり、冷静に客観的に自分のことが見つめられなかったりします。
そこで敢えて最悪の結果を想定しておくのです。
「前回のスコアよりも落ちる可能性がある」
「今のままでは留学をあきらめなければならない日が来るかもしれない」
それでも良いか、と自分に問いかけます。
この最悪の結果を想定することで、冷静に現状を見つめることが出来るし、想定よりも良い成果が出たときにはそれをプラスに捉えることが出来る強いメンタルを手に入れることができます。
サブ項目5-8 勉強できる環境への感謝
IELTSを受験できる、というのは実はかなり恵まれた人だけです。
海外に行くことを強烈に周囲から反対される人もいますし、留学したい・移住したい意思はありながら、健康問題や家庭問題のために実現できない人もいます。
そのように考えると、周囲から応援されている人や、受験するだけの健康を持っている人、経済的余裕がある人などは、まずはその環境に感謝しなければならないのです。
その感謝の心が最初にあれば、多少の困難や挫折には打ち勝てます。
勉強も受験も、まずは感謝から、です。
最後に
今回は、8つのコア項目の5つ目、「強いメンタル」を8つのサブ項目に分解してみました。(クリックすると拡大します)
次回は、6つ目のコア項目「学習環境整備」についてサブ項目に分解していきたいと思います。