IELTSのライティングでオリジナリティを出そうとしたら負け

こんにちは。藤本です。

ライティングの添削を見ていて思うことの1つが、変にオリジナリティを出そうとして、かえって分かりにくい文章を書く人がいる、ということです。

 

何か人が考えないようなアイデアをひねり出そうとしていたり、「この表現がかっこいいでしょ」と言わんばかりの変わった構文を使ったり、普通の文章で見たこともないような小難しい単語を使っていたり、という文章をよく見ます。

こういった方向性でライティング力を上げようとしても、なかなかスコアは伸びません。

なぜならIELTSのライティングの採点基準には「オリジナリティ」という観点は全くないからです。

 

面白さとか、人がしない表現とかというのは、少なくとも6.5レベルでは全く求められていません。

かっこよくて難しい文章を書かなければと思っている人は、こういった考えは一度綺麗に捨て去った方が良いでしょう。

「思いっきりベタな表現で、でも文法ミスのない表現」と、「凝りに凝っている表現なのに、文法ミスだらけ」という文章は明らかに前者が評価されます。

 

ライティングのポイントの1つは「分かりやすさ」です。

「分かりやすい」とは、読み手にとって、期待した通り、予測できる範囲の内容が書かれているということです。

それは、書かれているアイデアもそうだし、展開のパターンもそうだし、使われている構文や単語についてもそうです。

 

ライティングは「読み手」を意識して書いてください。

読み手が、驚いて前に書いていた内容を読み返さなければならなかったり、理解するのに頭を悩ませたりするようなライティングは、評価が低いです。

逆に、読み手が気持ちよく、初めから終わりまで「うんうん」とうなずきながらストレスなく読めるようなライティングが評価されます。

 

もしあなたのライティングが6.5に届かないという状態ならば、それは、凝った表現が使われていないのが原因ではなく、単純に論理の飛躍や文法ミスがあって読みにくいというだけです。

その部分を改善しない限りは、6.5には届きません。

 

なので、ごくありふれたアイデアを、英語の典型的な展開パターンで、簡単で見たことのある表現を使って書いてください。

 

おすすめは、マネしやすいシンプルな解答例をなるべくマネして書いてみるということです。

素直にその展開や表現をそのままマネすることです。

くれぐれも、見たこともない表現とか、自分勝手な論理展開を使わないようにしましょうね。