こんにちは。藤本です。
前回に引き続き、IELTSライティングの要注意文法シリーズ書いてみたいと思います。
前回の投稿はこちら。
さて、今回取り上げるのは、私がライティングの添削をしていて、間違いなく最頻出で出てくる文法ミスです。
それは何かというと「単数・複数」問題です。
この単複の概念、日本語ではあまり厳しくないので、ついつい出ちゃいます。
典型的な間違いを挙げてみたいと思います。
ミスその1 可算名詞が冠詞付きでも複数形でもない
このミス多いんですよね。
可算名詞は数えられる概念の名詞のこと。
この可算名詞を使う場合は、原則、冠詞+単数形か、複数形のどちらかとなります。
(×)Computer is useful.
「コンピュータは有用だ」
computerは可算名詞です。だから冠詞をつけてあげるか、複数形にします。
でも冠詞をつけるときって、aなのかtheなのか迷いませんか?
だから迷うときは複数形が良いです。
(〇)Computers are useful.
意味的に複数形で問題無い場合は、複数形を使うことをお勧めします。
まあ、この辺りはまだ「分かってるよ」ってところだと思います。
しかし、英語では意外な単語が可算名詞だったりします。
例えば
trend「傾向」
increase「増加」
period「期間」
といったアカデミックTask1では多用する単語も可算名詞ですよ。
使うとき冠詞忘れてませんか?
ミスその2 主語と述語の単複が一致していない
主語が単数だと述語もそれに合わせて単数にしなければなりませんね。
be動詞ならis、一般動詞ならsをつける。
でも、これも非常に目立つ文法ミスの1つです。
(〇)He plays basketball.
これくらいなら皆さん間違えないんです。
主語が長くなるとついやってしまうんですよね。
(×)The company, which constantly produces a variety of new items, enjoy a dramatic growth in sales.
「コンスタントに様々な新商品を作っているその企業は売上を急激に伸ばしている」
主語が長くなると、その主語が単数だったか、複数だったかの意識が無くなってしまうんですよね。
そして動詞を書く直前の名詞が複数形だったりすると、それにつられて複数形で書いてしまったりします。
この文章の主語はcompanyなので当然述語も単数ですね。
(〇)The company, which constantly produces a variety of new items, enjoys a dramatic growth in sales.
もう1つ。
(×)Allowing children to play sports improve their physical strength.
「子供にスポーツをさせることが、体力向上につながる」
主語が動名詞の場合で、その目的語に複数形が入っている場合も、述語を複数にしてしまうことが多いです。
主語が動名詞なら述語は単数ですね。
(〇)Allowing children to play sports improves their physical strength.
ミスその3 複数を意味する形容詞の後にある可算名詞が単数形になっている
例えば
some「いくつかの」
の後に来る可算名詞は複数形になります。
(〇)I bought some books.
このようにその形容詞が来たら、その次に来る可算名詞は複数形になるという表現がいくつかあります。
many, several, fewなどは必然的に、その後に来る名詞は複数形になりますね。
こちらはどうでしょう?
(×)My brother is one of the best baseball player.
「私の兄は最もすぐれた野球選手の一人だ」
どこがおかしいか分かりますか?
one of「~のうちの1つ」と来たら、当然その後に来るのは複数形ですよね。
(〇)My brother is one of the best baseball players.
よくあるミスの1つです。
ということで、添削時の最頻出ミスである単複のエラーについて書いてみました。
他にも単複関係のミスはありますが、とりあえずこの3つのミスが単複関係のミスの大半を占めます。
是非気を付けて、読みやすい英文を書いてみて下さいね。
Have a good day!