「IELTSライティングに時間がかかる」の解消法

こんにちは。藤本です。

IELTSライティングは60分でTask1とTask2を書かなければなりません。

しかし、その60分で2つのタスクをこなすのはなかなか骨が折れます。

そこで、時間がかかる場合の解消法を3つの原因別に書いてみたいと思います。

 

1.設計に時間がかかる

まず最初の原因が「設計に時間がかかる」という原因です。

Task1もTask2もいきなり書き始めるのではなくて、最初に設計を行って、どんなことを書くかを決めていきます。

この設計時に時間がかかるパターンの解消法を書いてみます。

 

設計のアイデアデータベースを作り、覚える

Task1(アカデミック)であれば、図表をどのような切り口で書けば良いのか、

Task2であれば、どんな賛成意見・反対意見を書いていけば良いのか、

それをゼロから考えると時間はかかります。

 

でも、もし最初から、図表の切り口のパターンや、Task2の賛成意見・反対意見のアイデアパターンが、準備されていて、そこから選ぶようにすると時間は短縮できますよね。

それを準備するんです。

 

私のライティング対策講座では、そのパターンをお伝えしています。

賛成意見・反対意見なら9つのパターンがあって、それを覚えていく感じです。

 

もちろん、自力でも作ることが出来ます。

様々なライティングの解答例を分析して、そこで使われている切り口や、アイデアを抜き出してパターン化していきます。

そして、そのパターンを覚えていきます。

 

アイデアやパターンとはこんなイメージです。

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設計の練習をする

パターンを覚えたら、そのパターンを使って設計する練習をしていきます。

これは色んな問題を見て、覚えたパターンを当てはめて設計していく練習です。

 

もちろん時間も測ります。

Task1もTask2も、問題を見てから3分~4分ぐらいで、設計できるようになると、本番でも余裕をもって書くことができます。

そのくらいの時間で設計できるようになるまで、いろんな問題で練習を積んでいきます。

 

ここは、とにかく数が必要です。

一定以上の数をこなしていくと、短時間で設計が出来るようになります。

 

2.構成を決めるのに時間がかかる

次の原因は、「構成を決めるのに時間がかかる」という原因です。

何を書くかを決めたら、次にどんなフォーマットで、どんな流れで書いていくのかを決めます。

この構成決めに時間がかかるパターンの解消法です。

 

構成のパーツを決めて、覚える

Task1もTask2も英文ライティングとして、守るべきフォーマットというものがあります。

Task2に関しては、設問のタイプによって、どんな流れで書くかも自動的に決まります。

これをなるべく細かめにパーツに分けてパターン化していくのです。

 

例えば、私のライティング講座では、Task2の流れを19のパーツに分けて解説していますが、それを完全に覚えていきます。

もう目をつぶっていも言えるくらいに。

そして、その19のパーツを1パーツづつ書いていくように構成していけば、Task2のエッセイは出来上がります。

そんな感じで、構成のパーツが決まれば、構成で迷うことはなくなります。

 

このパーツも自力で、様々な解答例を研究しながら作ることは可能です。

そして、そのパーツが出来たら、それを覚えていきます。

 

パーツ別に時間を決めて書く練習をする

覚えたパーツに従って、実際に書いていく練習をします。

このときに、どのパーツにどのくらいの時間を使うかを確認しながら書いていきます。

どこかのパーツに長い時間がかかっているとしたら、そこが課題なので、そこを練習で、克服していきます。

例えば、Introductionに時間がかかるなら、そこだけを集中的に練習していく感じです。

 

こうしてパーツを完全に自分のモノにしていきます。

 

3.言いたいことを英語にするのに時間がかかる

最後に、「日本語では言いたい内容があるのに、それを英語にするのに時間がかかる」場合の解消法です。

 

分かる表現を使う

日本語が思い浮かぶのに、英語にするのに時間がかかる人の特徴として、その場でこれまで見たことも書いたこともない表現を何とか作り出そうとする傾向があります。

 

例えば、「大量生産をする」という言い方をしたいときに

「大量生産」=mass production

という単語を思い付いたとします。

そうすると、次に

「~をする」

に当たる単語を一生懸命考えるわけです。

それで、よく分からないまま適当な動詞をそこに当てはめようとします。

こういう思考でライティングをすると、時間もかかるし、間違う確率も高くなります。

 

確かに、場合によっては、自分で見たことのない表現を作り出すことが必要になる場合もありますが、それはあくまでやむを得ない場合であって、通常はこう考えます。

「何とか、同じ意味を、自分が知っている範囲で、表現できないか。」

 

そうすると、最初に思い付いたmass productionという単語にこだわることなく

make a lot of products

というとてもシンプルかつ間違いのない文章を書くことができます。

mass productionにこだわって時間を取るよりは、ずっと時間短縮が出来ます。

 

このように、まずは自分が知っている範囲の表現が出来ないかを考えるクセをつけることです。

 

フレーズで覚える

上記の通り、無理に知らない表現を使おうとするのではなく、自分が知っている範囲の表現を使うことで時間短縮は出来るのですが、当然、自分が知っている表現が少ない場合は、そんなことをしていても、書ける範囲が非常に狭くなります。

 

そこで、自分が知っている表現をどんどん増やしていくことが大切になります。

このとき、単語を個別に覚えていても、なかなかライティングで使える表現は覚えられません。

 

例えば、「お金を節約する」と言いたいときに

お金=money, cost, expense

などの単語を知っていたとしても、

節約する=save

が出てこないと、表現できません。

 

ある程度までは効率性を重視して、単語は個別に覚えていった方が良いですが、一定数の単語が頭に入ってきたら、今度は動詞と目的語、主語と述語、構文といった感じの単語の組み合わせ(フレーズ)で覚えていくと良いです。

save cost「お金を節約する」

みたいな感じですね。

 

こうしてフレーズで覚えた数が増えていくと、表現できる範囲が広がっていきます。

 

まとめ

ということで、ライティングに時間がかかる場合の対策法を

・設計
・構成
・表現

というそれぞれの原因ごとに書いてみました。

現在あなたが、どのように時間を使っているかを分析して、それに対応する解決策を使ってみてください。

 

Have a good day!