関係詞と分詞構文を混同するとホラー小説になる話

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こんにちは。藤本です。

よくある文法間違いシリーズです。

今日は関係詞と分詞構文です。

2つの節をつなぐときによく使う構文ですが、この2つを混同してしまうケースが結構ありますね。

 

例えば

(1) He ate a hamburger.
彼はハンバーガーを食べた

という文章に

(2) The hamburger tastes good.
そのハンバーガーはおいしい

という文章を加えたい場合とを考えましょう。

この場合、使うのは分詞構文でしょうか?関係詞でしょうか?

 

分詞構文なら

(3) He ate a hamburger, tasting good.

関係詞なら

(4) He ate a hamburger which tastes good.

となります。

どちらが正解かわかりますか?

 

この場合は(4)の関係詞が正解になります。

関係詞whichが指すもの(先行詞)は原則直前の名詞になりますので、(4)の文章のwhichは a hamburgerを指します。

(4) He ate a hamburger which tastes good.
彼はおいしいハンバーガーを食べた

これは正しいですね。

 

分詞構文の場合は、分詞構文の主語と、その直前の文章の主語が一致します。

ということで、分詞構文を使うとその意味上の主語がheになってしまい

(3) He ate a hamburger, tasting good.
彼はハンバーガーを食べた、そしてその彼はおいしい味がする

という意味になります。

完全にホラーです(笑)

 

次に

(1) He ate a hamburger.
彼はハンバーガーを食べた

という文章に

(5) He sang a song.
彼は歌を歌った

という文章を加えたい場合はどうでしょう?

(6) He ate a hamburger which sang a song.

(7) He ate a hamburger, singing a song.

 

はい、もう分かりますね?

関係詞を使うと

(6) He ate a hamburger which sang a song.
彼は歌を歌っているハンバーガーを食べた

はい。ホラーです(笑)

 

分詞構文だと

(7) He ate a hamburger, singing a song.
彼は歌を歌いながらハンバーガーを食べた

うーん、こっちも微妙にホラーですが(笑)、まあ意味は通じますね。

 

ということで、

・最初の文章(ここでいうと(1)の文章)で動詞の後にくる補語や目的語を、次の文章で主語等に使いたい⇒関係詞を使う
・最初の文章(ここでいうと(1)の文章)で動詞の前にくる主語を、次の文章でも主語として使いたい⇒分詞構文を使う

ということです。

原則さえ覚えておけば、もう間違わないと思います。

しっかり覚えておきましょう。

それでは、また。