IELTSリーディングで1問目が時間内に終わらないときの考え方

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こんにちは。藤本です。

IELTSの4つのセクションのうち、リスニングとスピーキングについては、流れについていくだけなので、自分で時間をマネジメントする必要がありません。

逆に、リーディングとライティングについては、自分で時間配分を決めていく必要があります。

そして、この時間配分の良し悪しが結果に大きく影響します。

特にリーディング。

 

アカデミックモジュールの場合は3問ありますので、3問を60分の中で効率よく解いていく必要があります。

かつては1問目が易しくて3問目が難しいから、15分、20分、25分の配分で、という話を聞いたこともありますが、少なくとも今のIELTSは3問の難易度がそれほど変わるとは思えません。

なので、基本的には20分、20分、20分で、均等に時間を使うのが良いと思います。

ちなみに、ジェネラルトレーニングモジュールの場合は、明らかに3問目の難易度が高いですので、最初の2問(パッセージで言うと4問)を30分で、残りの30分で3問目に取り組むのが良いでしょう。

 

で、例えば1問目を解いている途中で時間(アカデミックなら20分)が来てしまったら、どうするか?

 

この場合は、強制終了とルールづけしておくのが良いです。

せっかく途中まで読んだので、最後まで取り組みたいという気持ちが芽生えて、そのまま1問目に固執する方もいると思いますが、ここは我慢してその場できっぱりやめて、次の問題に移ってください。

結果的には、強制終了の方がスコアが高くなる可能性が高いです。

2問目も同様です。必ず20分で強制終了して、3問目に入るときには残り20分を確保した状態で入れるようにしてください。

 

なぜ、ここまで言うか?

それは、リーディングをするときの心理面の問題です。

わずか2分使える時間が減っただけなのですが、心理的なプレッシャーが大きく変わります。

 

例えば、残り18分で3問目に入った場合、本文全てを読んでいては間に合わないという心理が働きます。

そうは思わなかったとしても、無意識に脳はそう感じてしまいます。

そして、そうなると、落ち着いて本文を読もうとする気持ちが薄れます。

本文の字だけを目で追うような雑な読み方になり、内容が頭に入らなくなります。

IELTSの試験はよく出来ているので、そういう読み方をした受験者は容赦なく罠にはまるように作られています。

だから普段正解率が高い人でも、たった2分時間が短くて、急いで読まざるを得ない場合、正解率が急に落ちてしまいます。

この差が実に大きいのです。

 

例えば20分かけたら7割正解だった人が、18分だと5割以下に落ちる、とかそんなイメージです。

費用対効果ならぬ時間対効果を考えると、3問目におけるたった2分の違いは、このように他のどの箇所にかける時間よりも精神安定上、貴重と言えます。

逆に1問目とか2問目は、少なくとも問題を読み始めた時点では、時間に余裕があるため、落ち着いて本文を読めているケースが多いはずです。

なので、20分の制限時間を迎えるまでに終えた解答の正解率も、普段からそれほど落ちるものではありません。

ということで、時間切れで解けなかった1-2問を捨てたとしても、3問目を落ち着いて読める心理状態を作ることを優先すべきです。

 

時間内に終わらなかった時は強制終了。

これ実践して下さいね。

それでは、また。