こんにちは。藤本です。
ライティングの対策の1つに、解答例から良い表現を覚えていく、というやり方があります。
これは私もおすすめする方法です。
でも、実際解答例から、どうやって良い表現を覚えていけば良いか分からない、というご質問を頂きました。
なるほど確かにそうですね。
やり方が分からないと全部必要な表現に思えて、丸暗記しなきゃいけない、みたいなことになってしまいますからね。
ということで、今日は解答例から良い表現をどうやって見つけていくか、というのを実例でご紹介したいと思います。
使うのはIELTS公式問題集の9です。
(例として挙げますので、それぞれ好きな解答例を使ってくださいね)
P.163にTask2の解答例があります。
この最初の段落から見ていくと・・・
最初の1センテンスを見て私なら
Traditionally, S+V, but S is recommended by some people.
という表現が、
「昔と今とで考え方が違うものを紹介するときに使える表現だなー」
と思ってノートに書き留めます。
そして覚えます。
次の1センテンスを見て
S has been adapted, with both positive and negative outcomes.
という表現が、
「賛否両論ある政策を表すときに使える表現だなー」
と思ってノートに書き留めます。
そして覚えます。
次の段落の最初のセンテンスの
The obvious argument in its favour is that ~
という表現が、
「賛成意見を述べる文章の書き出しに使えるなー」
と思ってノートに書き留めます。
そして覚えます。
その直後のthat節の中にある
S pick up ~ much more easily than ~
「誰かが何かのスキルを他の人より身につけやすいことを表現するときに使えるなー」
と思ってノートに書き留めます。
そして覚えます。
はい、こんな感じです。
なんとなく感覚的に分かりますかね?
丸暗記すると、その文章、そのテーマ、その設問でしか使えない表現になります。
でも骨格部分や構文を抜き出すと、他のテーマ、他の設問でも使えます。
そういった使い勝手が良さそうな構文をどんどん覚えていくということです。
そのときに、どんな場面で使えそうかな、というのを想像してみるのが良いと思います。
そうすると、例えば、反対意見を言うときにはこんな表現がある、といった表現集みたいなものがノートに出来上がります。
これを覚えていく、というわけです。
基本的にライティングの写経するときも意識は同じです。
こんな感じで使える表現を覚える意識、自分の表現集を作る意識で、写経もやってみて下さい。
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