こんにちは。藤本です。
守・破・離
って言葉聞いたことありますか?
日本の能・茶道などの芸能文化、剣道などの武道などで師から弟子に教えを伝えることから出てきた思想です。
最初に教えられた型を守り、それで出来るようになったらやがてその型を破り、より自分に合ったやり方を作る、最後にはその型というものからも離れて自在になれる
ということだそうですが、やはり型というのは、その道の基本動作であり、それを真似して同じように出来る様になることで、あるレベルまでは早く到達できます。
伝統芸能だけじゃなくて、料理だって最初はレシピ通りに作りますよね。
それでマスターしたら、その後は少しアレンジを加えていって、最後にはオリジナル料理を完成させる、そんな感じです。
IELTSにおいてこの守破離の特性が最もよく出るのがライティングでしょう。
英文ライティングは言いたいことを伝えやすい基本の型があります。
これは長い英語の歴史の中で培われてきたもので、ある程度普遍性があるものです。
これをまずはしっかりとモノにすることが近道です。
実際にIELTSのライティングの採点基準も、この型に沿っているかが1つの基準になっています。
ライティングのスコア的には型どおりやっていれば、それだけで充分6.0は確保できます。
6.0に届かないというのは、聞かれたことに答えていないか、単語数が足りないか、よほど大きなミスがある、もしくはこの型がしっかりしていない、のいずれかの可能性が高いです。
それ以上を狙う場合でも、その型を守ったまま、論理展開をしっかりとしたものにする、ミスを減らすことで6.5や7.0も可能です。
型を破るのはそれ以上を目指す場合、という感じです。
なので通常、大学や大学院への留学を目指すレベルなら、型を守ることがやっぱり重要なんですね。
IELTSライティング講座では、その型も含めてお話しています。最初、型が出来ていない人が、型を守るだけで、随分と分かりやすくなっていくケースもよくあります。