こんにちは。藤本です。
IELTSの勉強をこれから始めるという人はどんな順番で勉強をしていけばいいでしょうか?
その人の現在の英語力にもよりますが、例えば英語は高校、大学の授業だけで学んでいて、特別に英語を勉強しているわけではないという人の場合(TOEICで言えば400-600点くらいか?)以下の様な順番で始めるのがお勧めです。
1.IELTSのレベルを知る
よくIELTSはどのくらい難しいのかと尋ねられることがありますが、この質問ってとても答えにくいのです。
難しさとはその人の現在の実力と目標とするレベルとのギャップであって、その難しさは人によって異なります。最終的にはその人が自分で感覚的に理解するしかない、ということです。
ベストは一度IELTSを受験してみることです。それによって現在の実力がIELTSのスコアでどのくらいなのかが明確に分かります。
とは言え受験料がかかりますので、そう簡単に受験出来ないという場合は、IELTSの公式問題集を解いてみます。
これを解くことでリスニングとリーディングについてはどのくらいのレベルかが分かります。
同時にどのくらいの英語力が求められるのかが分かります。
2.基礎力をつける(文法、単語)
IELTSで求められる英語レベルが分かったら次は基礎力をつけていきます。
基礎力とは文法と単語です。
IELTSでは文法問題が出るわけではないのですが、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングすべての基礎になるのが文法ですから、ここは避けては通れません。
一般に日本の英語教育では文法はしっかり教えるので、高校や大学でも英語は得意だという人はしっかり出来ている可能性があります。
一方、高校、大学で英語が苦手科目だったという人は一度みっちりやる必要があります。
単語もIELTSでは直接単語の意味を聞かれる問題はなく、TOEFLほど単語力が求められないという話もありますが、ある程度の単語力がなければリスニングを聞き取ることも、ライティングで書きたいことを書くこともできません。
IELTS用の単語集1冊くらい(ただし後半1/3くらいの難易度が高いところまでは不要です)は記憶したいところです。
3.英語耳・英語脳を作る
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションの中で、ゼロの状態から力をつけていくのに一番時間がかかるのがリスニングと言われます。
IELTS受験を意識したらその日からでもトレーニングをスタートしたいのがリスニングです。
最初からIELTS用の音源を聞く必要はありませんが、ニュースでもドラマでもいいので、ナチュラルスピードの英語を聞いて、頭から順番に英文を理解していくことに慣れていきます。
頭から英文を理解できることをいわゆる英語耳とか英語脳とか言いますが、これが出来るとリーディングのスピードやライティングの精度も上がり、結果としてスコアが上がっていきます。
リスニングは継続がとても大事なので、とにかく英語を聞くことを習慣化することです。
IELTS対策をこれから始めるのであれば、こんな順序で実力を高めていくのが良いと思います。