1-5)IELTS6.0-7.0はスキル獲得ゲームと考える
2025.07.25

(IELTS完全対策マニュアルトップページに戻る)
(「1-4)初受験はここに気を付けろ」に戻る)
IELTS6.0-7.0を獲得するために必要とされるスキルについて理解しましょう。
①対策よりもスキル
IELTS対策というと、「実施する内容」ばかりがクローズアップされがちですが、実際に必要なことは違います。

IELTSはどれだけ言語スキルを身につけたかを評価されるゲーム
必要なのは対策よりもスキル
- IELTS対策というと、「語彙を増やす」「問題集を解く」「音読をする」など、“やること”ばかりが注目されがち。
- しかし、実際にスコアに反映されるのは、「何をやったか」ではなく、「それを通じてどんなスキルが身についたか」。
- 毎日英語を聞いていても、「話の要点を聞き取る力」や「構文を自動的に解釈する力」が育たなければ、スコアは向上しない。逆に必要なスキルさえ身につければ、短期間でスコアを伸ばすことも可能。
- IELTSは、「何をどれだけ勉強したか」ではなく、「どんな力がついたか」を競うゲーム。これが分かれば本質的な対策として何が必要かも見えてくる。
②IELTSスキルマップ
では具体的にどのようなスキルを身につけていくべきか分野別にまとめてみます。
IELTSスキルマップ全体像
IELTSスキルマップ全体像

IELTS基礎スキルマップ詳細版
IELTS基礎スキルマップ詳細版

- 単語力は7.0レベルに達するには3,000単語を覚えている状態が望ましい。
- 文法は「リスニングやリーディングで英文を理解する」インプット系のための文法スキルと「ライティングやスピーキングで英文を組み立てる」アウトプット系のための文法スキルに分けて考える。
リスニングスキルマップ詳細版
リスニングスキルマップ詳細版

- 大きく「英語を聞いて理解する力」(基礎部分)と「IELTSで正解を導く力」(応用部分)に分かれる。
- 基礎部分として、「単語認識」「構文追跡」「細部理解」「自動解釈」という4段階のスキルがあり、この4つのスキルがすべてマスターできれば、英語が「聴き取れる」という状態になる。
- 応用部分は「選択・マッチング系」問題のためのスキルと、「書き取り系」問題のためのスキルに分けて考える。
リーディングスキルマップ詳細版
リーディングスキルマップ詳細版

- 大きく「英語を読んで理解する力」(基礎部分)と「IELTSで正解を導く力」(応用部分)に分かれる。
- 基礎部分として、「文法的理解」「文脈的理解」「論理的理解」という3段階のスキルがあり、この3つのスキルがすべてマスターできれば、英語が正確に速く「読み取れる」という状態になる。
- 応用部分は試験の全体戦略に加えて、基礎部分に応じた各種のスキルがある。
ライティングスキルマップ詳細版
ライティングスキルマップ詳細版

- 大きく「英語を正確に書く力」(語彙力+文法力)と「IELTSで評価される力」(設問への合致度+ロジック)に分かれる。
- IETLSライティングの大きな特徴として、中身やロジカルさまで評価対象になっている。
- 特にロジックについては、スキルが身についているかどうかは、書いている本人ではなかなか気づきにくいので、他人の目線によるチェックが必要になる。
- 逆に添削を受けたり、トレーニングを行う場合はこれらのスキルを身につけるという目的意識をもって行いたい。
スピーキングスキルマップ詳細版
スピーキングスキルマップ詳細版

- 大きく「英語を正確に組み立てる力」(語彙力+文法力)と「英語を伝わりやすく話す力」(流暢性+発音)に分かれる。
- 前者についてはスクリプトの準備やテンプレート化である程度対応可能だが、後者は実際に練習していかないとスキルアップしない。実際にしゃべってみる、というトレーニングが必要になる。
- 英会話などのトレーニングを行う場合はこれらのスキルを身につけるという目的意識をもって行いたい。
(「1-6)緻密な学習計画と優先度でゴールを目指せ」に移る)
(IELTS完全対策マニュアルトップページに戻る)