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IELTS初受験に向けて、受験タイミング、準備、当日の注意点をまとめます。
①初受験はいつ行うべきか
初受験のタイミングについて説明します。
初受験はいつすべきか
「IELTSの初受験はいつすべきか?」に対する答え
- 今すぐ、遅くても学習を始めてから1か月後。
- それ以上初受験を先送りするのは遅すぎる。
- 初受験は早ければ早いほどご利益がある。
初受験を早くすべき3つの理由
1.時間の無駄を回避する
- 受験しなければ現在の実力(スコア)と目標スコアとの正確なギャップが把握できない。
- 目標までのギャップの大きさによって「受験戦略」「対策」は大きく変わるが、ギャップ不明のまま根拠のない自分の感覚だけで、学習を進めることは、大きな戦略の誤りにつながる。
- 戦略が間違っていた場合、受験まで過ごした時間はほぼ無駄に終わることになる。
2.本番の感覚を知る
- 受験しなければIELTS本番の感覚を知ることはできない。
- 公式問題集では得られない試験会場の雰囲気、リスニングの音の聞こえ方、スピーキングの緊張感、トイレに行くタイミングの重要性など本番ならではの感覚を知る必要がある。
- 本番の感覚を知っている人の方がよりスコアにつながる勉強が出来る。本当の安心は、一度経験することでしか得られない。
3.モチベーションを維持する
- 受験しない限りはなかなかモチベーションを維持できない。
- 受験を予約し、費用を払うことで、「努力せざるを得ない」状況を作り出せる。
初受験の決断がつかない方へ
初回受験はスコアが悪くて当然
- 初回受験は想定外のことが起こったり、緊張したりして本来の実力が発揮できないことが多い。そのため多くの場合、2度目の受験で0.5程度スコアが上がる。初回はスコアが悪くて当たり前なので、気にする必要は全くなし。
- 初回受験は「現時点の実力を測る」「本番の雰囲気を知る」という2つが達成できたらそれで十分。
現実を直視し、次の課題を見つける
- スコアが悪くても失敗ではない。次の課題を見つけられたら成功とみなす。
- 課題が見つけられたら払ったお金以上のものが得られている。
②受験の手続き
IELTS受験の手続きは以下の通りです。
IELTS受験手続き
1.試験の種類(アカデミック/ジェネラル、コンピュータ/ペーパー)を選択
2.試験運営団体(British Council / IDP / 英検)を選択
3.各運営団体のホームページでアカウントを作成
4.試験(アカデミック/ジェネラル、会場、日程、コンピュータ/ペーパー)を選択
5.パスポート情報を入力
6.支払い(およそ27,500~29,000円(運営団体や試験方式により異なる))
7.受験確認書の受け取り
詳細は各運営団体のホームページを参照ください。
③初受験のための準備
初受験に向けて、どんな準備をしたら良いでしょうか?
初回受験を申し込んで受験までの間に行うべき2つのこと
1.公式問題集で試験形式を理解する
- 試験形式を知らずに臨むのは、さすがにもったいない。
- 最低限、どんな形式の問題が出るのか、設問形式を把握しておく。
- 可能であれば、時間を測ってテスト1回分を解き、本番のペースに慣れておく。
2.単語の暗記を進める(可能な限りで良い)
- 単語力は全セクションの土台となるため、最初に固めるべき重要分野。
- 単語帳を1冊用意し、受験日までの時間がある限り、暗記に務める。
④試験会場で気を付けること
IELTSの試験はルールが厳格であり、戸惑わないために以下の点を理解しておきましょう。
試験会場で面食らわないための9のポイント
1.試験開始時間に間に合わないと受験できない
- 試験会場まで道に迷うこともあるし、受付の本人確認に時間がかかる。ギリギリではなく余裕をもって到着するようにする。
- 開始時間に遅れると受験できない。
2.荷物は控室に置いておかなければならない
- 持参した参考書やメモを見ることができるのは控室まで。
- 試験会場に入ってしまうと何も見ることが出来ないので、あまり早く試験会場に入るのではなく、ギリギリまで控室で過ごす。
3.持ち物の基準は超厳格
- 試験会場へ持ち込めるものは以下の4つに厳格に限定される。
- パスポート(カバーは外さなければならない)
- 鉛筆(キャップは外さなければならない)
- 消しゴム(カバーは外さなければならない)
- 水(ラベルを剥がしたペットボトル、お茶は不可)
- (運営団体や試験形態によってはパスポートと水のみの場合もある)
4.本人確認のために行列ができる
- 指紋検査と写真撮影が行われる。
- 試験会場に入る前に本人確認のために行列が出来る。イライラしないように。
5.周りが全員賢そうに見える
- 初受験時は、会場に集まっている受験生全員が賢そうに見える。
- 都市部の試験会場では外国人の受験生も見かける。普通に英語で会話している外国人もいる。
- そういう人を見て、萎縮してしまわないように。
6.説明は英語でされる
- 試験官は日本人だが、試験会場での説明は英語でされる。初めての時はびっくりするかも。
- 全て聞き取れなくても大きな支障はないので、慌てる必要はない。
7.トイレ休憩はない
- 一旦試験会場に入ったら、試験が終了するまでトイレ休憩はない。
- 試験中に試験官に付き添われてトイレに行くことはできるが、時間をロスするだけ。
- 控室からすぐに会場に入らない。試験開始20分ぐらい前までは控室で過ごす。
- 本人確認をする直前に必ずトイレに行く。間違ってもトイレに行かないまま会場に入らないように。
8.スピーキングの面接官は外国人
- スピーキングの面接官は、外国人の面接官。
- フレンドリーな面接官もいれば、何を言っても無表情な面接官、1秒でも早く会話を切り上げたさそうに見える面接官まで対応はバラバラ。
- どんな面接官に当たっても最後まで全力を尽くす。
9.当日のマインドはとても重要
- 試験当日の「出来た」「出来なかった」という感覚は実際のスコアと一致しないことが多い。
- 特に「出来なかった」という感覚を、次のセクションまで引きずるのはもったいない。
- 試験当日はただ目の前の試験で自分の実力を出し切ることに集中する。



