こんにちは。藤本です。
毎週金曜日はIELTSの試験結果が出る日です。
私も生徒さんから試験結果の報告を頂きます。
そのときに
「やりました!IELTS卒業です!」
という報告と
「残念ながら目標に届きませんでした。ショックを受けています。」
という報告をもらうことになります。
どっちの報告が多いと思いますか?
当たり前ですが、後者の報告が圧倒的に多いです。
いや、当たり前って言い方はIELTS指導をする人間としては不適切な表現かもしれませんが、でもこれが事実です。
IELTSは、1回の受験で目標スコアをクリアする人なんて滅多にいません。
いるとしたら、それまでに相当の努力をされてこられた場合ですね。
で、途中で挫折する人は別として、最終的に留学や移住に必要な目標スコアをクリアする人って、5回以上受験する人は普通にいるし、10回受験する人も決して珍しくはありません。
20回、30回、50回受験という人もいます。
私の講座を受講した生徒さんも、そのセクションの力は確実に伸びると思いますが、他のセクションのスコアが揃わなかったり、準備していない分野から出題されたりで、何度も受験せざるを得ないケースがあります。
仮に10回目で目標スコアが出たとすると、満足する結果というのは最後の1回だけです。
残りの9回は目標スコアに届かずに悔しい思いをするわけですよ。
だから金曜日の試験結果発表のときに、嬉しい思いをするよりは、悔しい思いをする回数の方が圧倒的に多いのです。
インターネット上では、うまくいった事例ばかりが取り上げられていますが、これがリアルな実態です。
IELTSってそういうものだと思うんです。
だからこそ、思ったように結果が出なかったときの、その後の考え方と行動が大事だと思うんです。
ショックを受けて、放心状態になり、そのままIELTSに対するモチベーションを失う方。
もうこれはもったいないとしか言いようがないです。
子どもが九九を覚えようとして、4の段でつまづいた。
どうしても4×7が出てこない。
3回トライしたけど覚えられない。
それで、九九は一生やらないと決めた。
試験結果を見て、IELTSをあきらめるというのはそんな状態です。
そんな子供を見てあなたは何と言いますか?
「九九ってみんなつまづくんだよ。つまづくのはあなただけじゃないよ」
「たった3回の失敗であきらめるなよ」
「2の段、3の段は覚えられたんだろ?それと同じだよ」
「機械的に覚えるだけだよ。簡単だろ?」
「九九ができない一生は不便だよ」
「九九が出来たら次にいろんな可能性が広がるよ」
色々な言い方があると思いますが、ほとんどの人は、そんなところであきらめるなんてもったいないと思うはずです。
「そうか。それは仕方ない。じゃあ九九はあきらめようね」
という人はいないでしょう。
「失敗上等」
最近、私の頭の中にずっとある言葉です。
失敗が当たり前の世界なんだから、失敗するのは全然OKだと思うんです。
それでショックを受ける必要もありません。
いや、人間だから一時的に感情が揺れることはあるでしょう。
でもそれに引きずられる必要もありません。
もちろん、それでIELTSをあきらめるなんてもってのほか。
悪い結果からは、自分に足らなかったもの、次にすべきことが浮き彫りになります。
そのことを教えてくれるわけですから、むしろ失敗というのは、ものすごくありがたいことなのです。
失敗上等
どんどん失敗して、その分強く、大きく成長しましょう。