こんにちは。藤本です。
ここのところエンジェルス大谷選手が作った目標設定シートをマネして、IELTS6.5を目指すための72の実施項目を書いています。
第1回からご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
コアの8項目↓
今回は、コア8項目のうち、3つ目の項目
ライティング6.0獲得
をさらに細かい8つのサブ項目に分解してみたいと思います。
目次
ライティング6.0獲得のための8つのサブ項目
ELTSのライティングセクションでスコアを獲るための8項目は以下の通りです。
では順に見ていきましょう。
サブ項目3-1 設問把握力の向上
IELTSのライティングは、まずそもそも設問を正確に読み取って、求められているものを書いていく必要があります。
ここがズレると、そのあとどれだけ正しい文法で、正しい展開をしたとしても、スコア6.0は厳しくなります。
そのため最初に必要になるのが設問を正しく読み取る力です。
この設問の把握ですが、文章を正確に読み取るリーディングの力でもあるのですが、もう1つは設問をパターン化する力でもあります。
例えば、アカデミックのTask1なら、グラフ、フローチャート、装置構造図、地図のパターンがありますが、さらにグラフの中でも棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、表のタイプに分かれる、というパターンをある程度あらかじめ知っておけば、読み取りの精度や時間が早くなります。
Task2も、同様です。
例えばよく出るパターンに「ある目標に対しての手段」を問われる設問というのがあります。
このような設問タイプがあるということをあらかじめ知っておけば、設問を読んで「ははあ、目標に対する手段の良し悪しを問うているな」という感じで理解することができます。
このようなパターンを頭に入れるためには、過去に出題された設問を横並びで見てみて、自分なりに分類することが有効です。
サブ項目3-2 Task1設計力の向上
ライティングの大きな壁は時間制限です。
Task1では、約20分を使って、150ワード以上で、必要なクオリティを確保しながら書くことが求められます。
このためには、まずは何を書くかを決めること、すなわち設計を短時間で行う力が必要です。
この設計を短時間で行うコツは、やはりパターン化です。
あらかじめパターンを持っておいて、基本的にはそれに当てはめるように設計していきます。
例えば、アカデミックモジュールのTask1であれば、折れ線グラフはどのデータをどんな切り口で書くのか、円グラフではどのデータをどんな切り口で書くのか、表ではどのデータをどんな切り口で書いていくのかをあらかじめ準備しておくのです。
ジェネラルのTask1も、不満を述べる手紙、謝罪する手紙、リクエストする手紙など、テーマごとにある程度シナリオを準備しておきます。
サブ項目3-3 Task1展開パターンの暗記
設計が出来た後は、それらを適切なフォーマットと順序で記載していく必要があります。
このときのフォーマットと順序も、IELTSの採点基準上求められるものがあるので、それらを頭に入れておき、その通りに記載していきます。
例えばアカデミックのTask1であれば、Overviewが必須とか、ジェネラルのTask1であれば、手紙の目的が必須とかのルールがあります。
それぞれの詳細は以下をご覧ください。
サブ項目3-4 Task2設計力の向上
Task2は標準で40分ほどの時間を使って、250ワード以上のエッセイを書かなければなりません。
Task1よりは多少時間的余裕はありますが、やはり短時間で、設計を行う力が必要です。
そこでTask1同様に、書くべき内容をパターン化してそれを覚えておきます。
例えば賛成と反対の意見をコスト面で言えないか、リスク面で言えないか、成長面で言えないか、といった具合に、サポーティングアイデアで使う切り口をあらかじめ準備しておくことで、アイデアが出ずに時間を浪費するという事態を避けることができます。
サブ項目3-5 Task2展開パターンの暗記
Task2でも、やはり守るべきフォーマットとか、英文エッセイで求められる展開パターンを理解しておく必要があります。
例えば、各パラグラフには、トピックセンテンスが必要で、そのトピックセンテンスから離れないような内容にしなければならないとか、サポーティングアイデアは結論から入り、その後に理由や例を展開するとかです。
サブ項目3-6 決まった言い回しの暗記
ライティングとは、その場で文章を考えていくようなイメージがあるかもしれません。
が、安定したスコアにしようと思ったら全く別の発想が必要です。
それは、よく使う定番の構文とか表現を覚えて、その覚えた表現を少しカスタマイズしながら使いまわして英文を構成するようにする、ということです。
つまり英文ライティングとはその場でゼロから英文を考えるのではなく、知っている表現の中からその場で使えるものを選択して、当てはめていくという作業なのです。
そうすることで、書く時間も早くなるし、ミスや不自然な言い回しも減ります。
そうなると当然、たくさんの英文表現が頭に入れていく必要があります。
解答例や質の良い英文を見て、良い表現を覚えていく作業が必要です。
また、英文表現は、単に眺めているだけでは覚えられないので、ノートに書きとって覚えていく作業が必要です。
そのときのノートの取り方次第で、覚えやすさが変わってきます。
サブ項目3-7 パラフレーズ力向上
英文を自力で書くには、ある程度の単語力が必要です。
これは当たり前すぎるので、ここではもう一歩踏み込んで、パラフレーズ力を高めていくことを考えます。
パラフレーズとは、1つの単語や表現を別の単語や表現で言い換えることです。
IELTSでは何度も同じ表現を使い続けるのではなく、適切に違う表現に言い換えながら書いていくことで、語彙力がアピールできます。
ただし、ここで大切なのは「適切な」パラフレーズである、ということです。
単に難しい単語を使えば良いとか、日本語が同じ単語で入れ替えれば良いというわけではないので、注意が必要です。
その代表例は以下をご覧ください。
サブ項目3-8 文法力の向上
ライティングは正しい単語と同様に、正しい文法で書いていかないと読み手に内容が伝わりません。
そこで求められるのが文法的に正しい英文を書く力です。
この力は、単に英文法を知っているだけでなく、その知識を正しく使いこなせるレベルまで行かないと意味がありません。
以下に挙げたようにいくつかよく見られる文法ミスがあるので、これらをしっかりと理解して同じミスをしないように英文を書いていきます。
最後に
今回は、8つのコア項目の3つ目、「ライティング6.0獲得」を8つのサブ項目に分解してみました。(クリックすると拡大します)
次回は、4つ目のコア項目「スピーキング6.0獲得」についてサブ項目に分解していきたいと思います。