こんにちは。藤本です。
ここのところ、私がスコア5.5だったら、3か月で6.5を獲得するために何をするか、という連載をしています。
今回は第9話です。
第1話から見たい人はこちらからどうぞ↓
さて、前回までで対策開始後7週間の過ごし方を書いてきました。
最後の受験まで残り5週間です。
ここから最後の追い込みをかけます。
と言っても、同じことを繰り返すシーンも多いですので、8週目から11週目までの4週間分を一気にまとめてみます。
ではまず、8~11週目の勉強方針です。
この4週間のメインのターゲット:ライティングの完成
リスニング勉強方針:毎日の多聴+100%シャドーイング(10週目)+過去問実践(10、11週目)
リーディング勉強方針:単語力維持+過去問研究
ライティング勉強方針:ライティング添削+ライティングノートの充実化
スピーキング勉強方針:スカイプ英会話(オプション)
この4週間で一番力を入れるのは何といってもライティングです。
IELTS最難関セクションであり、もっとも完成までに時間がかかるのが、このライティングです。
これまでは単語、リスニング、リーディングなどに力を入れてきましたが、いよいよライティングの攻略に本腰を入れます。
では具体的に見ていきましょう。
目次
8週間目~11週間目まで継続すること
1.リスニングの多聴(毎日×30分)
これまでと同様の多聴を行います。
耳から入ってくる英文の構造(主語・述語・目的語)をしっかり聞き取る意識は変わりません。
あと、集中力が持たず、意識が飛んでしまったときは、次のセンテンスからすぐに集中力をもとに戻せるように意識します。
毎日30分、平日は朝の駅の待ち時間や徒歩の時間を使います。
2.単語の維持(平日5日間×30分)
こちらもこれまでと同様のトレーニングですね。
どうしても覚えられない単語を中心に、毎日30分と時間を決めてクイックに復習していきます。
平日の5日間、朝電車に乗っている30分は単語タイムです。
3.ライティングノート作成と暗記(平日5日間×30分+空いた時間)
ライティングノートの作成と暗記は、ライティング学習の1つの柱です。
平日の帰りの電車の30分はノート暗記タイムです。
またそれ以外でも空いた時間は常にライティングノートの作成と暗記作業に充てるようにします。
4.ライティング添削(週末1日×4時間)
最後の4週は、ライティングの添削を受けます。
ライティングの伸びは、最後は添削で決まります。
どれだけ自分では良いと思っていた文章でも、読み手にとっては読みにくい英文だったり、間違いを含んでいたり、論理の飛躍があったりします。
これは添削を受けない限りは自分では客観的には分かりません。
添削を受ける際は、必ずIELTSの採点基準を熟知した人に添削を受けます。
特にIELTSは論理展開の要素が大きいので、単なる文法ミスだけでなく、課題への合致度や、論理的な展開についてもチェックしてもらう必要があります。
そして、添削を受けるときは、「自分の型を作る」ということを意識します。
毎回毎回、ゼロから考えて作っていては、再現性が低くなります。
ライティングノートに蓄積した展開パターンとか構文をなるべく使って書いていきます。
常にこのパターンで書く、という型が出来ると、よりどころが出来て、心にも余裕が生まれます。
世の中に添削サービスはたくさんありますが、論理展開までチェックして、型作りまでをサポートしてくれるところはあまりないかもしれません。
期間限定募集にはなりますが、こちらの講座はそんな方針で添削をしています。
添削は毎週末、4時間ほどかけて行います。
書きっぱなしではなくて、戻ってきた添削結果の中で修正された箇所は、ライティングノートに追記して、同じミスをしないように心がけます。
5.リーディング過去問実践(週末1日×3時間)
こちらも先週までやっていた内容と同じです。
過去問の4度読みですね。
毎回目的意識を明確にして。
週末の1日を使って、1パッセージを3時間かけて4度読みしていきます。
6.(オプション)スカイプ英会話(平日2日×1時間)
スピーキングに苦手意識があったら、8週目以降は、定期的にスカイプ英会話を入れていっても良いでしょう。
英会話を行うなら、プライベートレッスンで、レッスン内容をカスタマイズできるコースにします。
そして、ここで行うのは、主に準備したスクリプトのアップデートです。
質問を投げかけてもらって、準備したスクリプトで答え、その言い回しや発音を修正してもらう作業を続けます。
準備していない質問をされても、何とか準備したネタやスクリプトに話をもっていけるようにトレーニングします。
なるべくゼロから英語を作る状態は避けるようにします。
平日の2日間、1回1時間ほどは、この英会話に時間をとっても良いでしょう。
特定の週だけに実施すること
7.文法の復習(8週目と9週目、平日5日×1時間)
8週目と9週目は、平日を使って、文法の復習をしておきます。
文法の勉強は、1週目にリーディングの文法、4週目にライティングの文法を一度行いました。
当時の記憶もそろそろ薄れているところだと思いますので、もう一度復習します。
もちろん、前回学習したときから比べると、経験も知識も、触れてきた英語の量も格段に変わっています。
前回はテキストを読んで
「ふーん」
と読み流していたところも、このタイミングで再度学習すると
「そうだったのか」
「確かにこんな英文よく見るな」
という新たな発見がたくさんあるはずです。
覚えておきたい項目については、ライティングノートに記載しておきます。
平日の自宅の1時間の勉強時間をこの復習に充てます。
8.100%シャドーイング(10週目、平日5日×1時間)
前回、7週目にシャドーイングを行いましたが、2週間ほど間を空けると、効果が薄れてきますので、10週目にもう一度シャドーイングを行います。
これが最後のシャドーイングです。
いつものように100%再現できるように、マックスの集中力で頑張ります。
平日の5日間、自宅の1時間を使って行います。
9.リスニング過去問実践(10週目と11週目、週末1日×2時間)
リスニングの過去問は、以前4週目と5週目に行いました。
最後の受験が近づいて来た10週目と11週目の週末にも、同じように過去問を使って本番仕様でリスニングの練習を行います。
問題を短時間で先読みして、集中して一度だけ聞いて設問に答えていく練習をします。
解き終わったら、スクリプトを見返して、聞き取れなかった箇所は何度も繰り返し聞いて、同じ表現は今後聞き取れるように脳に発音を覚えさせます。
週末の1日、2時間ほどを使って実施します。
さあ、これで11週間を過ごしてきました。
最後の受験まで残り1週間です。
ここまでの内容がしっかり実践できていれば、最後の1週間になって慌てることはないです。
次回は最後の1週間の過ごし方を書いてみたいと思います。
続きはこちらからどうぞ。